シーサー・エスピノーサ:ハリケーン「ハービー」を生き延びたDACA受益者 自らの未来のためトランプのDACA撤回宣言と闘う

2017/9/6(Wed)
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米国の移民社会への大きな攻撃の1つとして、米司法長官ジェフ・セッションズはトランプ政権がDACA(児童期入国移民送還延期措置-Deferred Action for Childhood Arrivals)を撤回すると発表しました。現在DACAの保護を受けて、80万人近い青少年の移民が米国での居住と労働を許可されています。DACAはオバマ前大統領が2012年に大統領令を行使して実現しましたが、これは滞在許可を持たない青少年移民が全米で10年近くにわたって繰り広げた草の根運動や直接行動を受けて実現したものです。オバマ前大統領は5日、撤廃宣言を「誤り」「逆効果」「冷酷」と評しました。セッションズ司法長官の発表は直ちに抗議活動に火をつけ、ミネアポリス、シカゴ、ロサンゼルス、アトランタ、ワシントンDC、ヒューストンでは街頭で抗議活動が行われました。ニューヨーク市では、滞在許可を持たない移民の活動家が主導したトランプタワーでの座り込みで34人が逮捕されました。本日はテキサス州ヒューストンのシーサー・エスピノーサに話を聞きます。エスピノーサはDACAの恩恵を受けたDREAMerと呼ばれる移民の1人で、ヒューストンで滞在許可を持たないラティーノの青少年移民を支援する非営利組織FIFLの事務局長です。【訳者註:DACAとは16歳未満で入国し、2012年現在で31歳未満だった在留資格のない若者たちを対象に、彼らの国外強制退去処分を一時的に引き延ばす暫定措置】

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