「ヘイト」後の人生 ネオナチから白人至上主義との闘いに転じた組織への助成をトランプ政権が打ち切り

2017/9/4(Mon)
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フォーリンポリシー誌が掲載したFBIおよび国土安全保障省(DHS)に関する報告書は、「2000年から2016年にかけて発生した26件の襲撃事件で起きた殺人事件の49件」が白人至上主義者グループの犯行であり、「米国内の過激派グループの中で最も多く事件を起こしている」と結論づけました。トランプ政権はこうした調査結果に反して、右翼の暴力との戦いを掲げる組織への補助金を削減しました。その一つ、白人ナショナリストやネオナチがヘイトや暴力行為から離脱するのをサポートする「ライフ・アフター・ヘイト」(Life After Hate)は、オバマ政権時に発足したDHSの「暴力的過激主義対策プログラム」( Countering Violent Extremism program)から助成金を受け取る予定でしたが、トランプ政権のキャサリン・ゴルカDHS政策顧問が6月に発表した最終的な助成対象から削除されました。キャサリン・ゴルカはハンガリーの極右組織、ナチ・シンパ組織との関係が疑われるセバスティアン・ゴルカ大統領補佐官の妻です。「ライフ・アフター・ヘイト」の共同創設者で元スキンヘッド・ネオナチ暴力団の一員だったクリスチャン・ピッチョリーニに話を聞きます。

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