タルサでは 300人が殺害された1921年の「黒人のウォール街」での暴動による歴史的トラウマが未だ消えず

2016/9/22(Thu)
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警官がテレンス・クラッチャーを殺害した事件を巡り抗議がつづくオクラホマ州タルサ市は、過去にも人種闘争を経験しています。1921年5月31日、黒人男性が白人のエレベーター操作士に暴力を振るったと糾弾されたことをきっかけに、白人の暴徒が300人にの人々を殺害、被害者は大半が黒人でした。白人の暴徒は2日間に渡り、当時黒人のウォール街と呼ばれて繁盛していたアフリカ系米国人の商業地区グリーンウッドで住宅や店舗、教会に放火を繰り返しました。騒ぎが収まった頃には、同地区は破壊されていました。多くの黒人は同地区から引っ越し、戻ってくることはありませんでした。州兵が数千人を捕え、同市の様々な場所で拘束しました。歴史的この事件を著書、Black Wall Street: From Riot to Renaissance in Tulsa’s Historic Greenwood District(『黒人のウォール街――暴動も繁栄も経験した、タルサの歴史的グリーンウッド地区』)で検証したハンニバル・ジョンソン弁護士に話を聞きます。

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