テキサス他10州トランスジェンダーへの攻撃を拡大 トイレ裁判を使った「政治的人気取り」目的か 

2016/5/26(Thu)
記事番号: 
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オバマ政権は最近、全国の公立学校に対して、トランスジェンダーの学生に自らの性的アイデンティティに沿ったトイレとロッカールームを使用する許可を義務付ける指示を出しました。それに対し5月25日、11州がオバマ政権を相手取って訴訟を起しました。11州の内9州の知事は共和党員です。訴状によれば、「被告は全米の職場および教育現場を大規模な社会実験の場とし、民主的プロセスを軽視し、子どもおよび基本的プライバシーの権利を守る常識的政策を踏みにじった」としています。「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」(Human Rights Campaign)は、テキサス州先導の同訴訟は「これらの州および全米のトランスジェンダーの若者に対する恥ずべき攻撃」だと声明を出しました。この訴訟が起こされる少し前、オバマ政権がノースカロライナ州が通過させた「HB 2」と呼ばれる反トランスジェンダー法に対して同州を訴える訴訟を起したばかりでした。「HB 2」法は、LGBTの人々を差別から守る条例を無効とし、トランスジェンダーに出生証明書にある性別のトイレ使用を強制する法律です。米自由人権協会(ACLU)の専任弁護士チェイス・ストレンジオに話を聞きます。

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