ロバート・マクチェズニー:フェイスブックの独占状態と監視活動は 報道の自由と自由な社会とは相容れない

2016/5/19(Thu)
記事番号: 
3

5月18日、フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグは、保守派メディアの有力者と会見を行いました。同社が政治的理由から一部の報道を隠しているとの非難を受けたからです。会見したメンバーは、元保守系トークショーのホストで、保守系メディア企業「THE BLAZE」の創設者グレン・ベック、元ブッシュ政権報道官で現在は政治コメンテーターであるダナ・ペリーノ、そして保守系ニュースサイト『The Daily Caller』の創設者タッカー・カールソンを含みます。事の発端は、元フェイスブックの社員が、テクノロジー・ニュースサイト『ギズモード』(Gizmodo)に、フェイスブックは日常的に保守的読者が興味を持つようなニュースをサイドバーの「人気記事」欄に掲載しないで隠していると語ったことにあります。「その懸念は妥当です」とメディア・アナリストのロバート・マクチェズニーは言います。「しかしもっと重要なのは、これほどの政治的影響と政治的権力を、一民間企業が独占するべきなのか? という点です」。マクチェズニーは、フェイスブックの監視活動と、ユーザーデータへのアクセス、そしてこの手の企業の国営化の可能性についても語ります。

共有します