ミシガンの水戦争:汚染された水に料金を課されるフリント市民を尻目に何百万リットルもの水をタダで吸い上げるネスレ
2016/2/17(Wed)
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水道が汚染されたフリントの住民は飲料、調理、さらに入浴にさえボトルウォーターの使用を余儀なくされた上、郡の中でも最高の水道料金を支払っています。ミシガン州のボトルウォーター産業について、あまり知られてない事実に目を向けましょう。2001 年と 2002 年にミシガン州環境品質局は世界最大のボトルウォーター会社であるネスレ社に、ミシガン湖に水を注いでいる帯水層から 1 分間に最大 400 ガロン(約1514リットル)までの水を汲み上げる許可を出しました。これがネスレ社の汲み上げ井戸が所在するミシガン州メコスタ郡の住民達とネスレ社の間の10 年間にわたる訴訟の出発点になりました。驚いたことに、ネスレ社が水を汲み上げるために義務づけられている支払いは、州への小額の許可手数料と民間地主への借地料金だけなのです。そればかりか、ネスレ社はミシガン州に工場を設置することで州から 1300 万ドルの税制優遇措置を受けました。ミシガンのネスレ社の広報担当者デボラ・マッチモアの夫デニス・マッチモアは、つい最近までミシガン州知事リック・スナイダーの首席補佐官で、引退後、ロビイストの登録をすませたばかりです。「水の保全を求めるミシガン市民」(Michigan Citizens for Water Conservation)のペギー・ケース、テリー・スワイア、グレナ・マネケに話を聞きます。