フレディ・グレイの逮捕を撮影した男:警察を監視するカメラの力は「ほとんど実弾のよう」

2015/9/15(Tue)
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ボルチモア市長のステファニー・ローリングス=ブレイクは9月11日、同市の2016年の市長選に再出馬しない意向を発表しました。4月に逮捕され、警察の車で護送される間に死亡したアフリカ系米国人フレディ・グレイの殺人容疑で起訴された6人の警察官の裁判をめぐり緊張状態の同市を統治することに集中したいというのがその理由です。この決意は、この事件についていくつかの進展が見られた週の週末に発表されました。バリー・ウイリアムズ判事は9月10日、グレイの死で起訴された6人の警察官は別々の裁判を受ける予定になることを決定しました。ウィリアムズはさらに、弁護側による、免責、裁判のボルチモアからの持ち出し、検察官マリリン・モスビーの事件担当解任といった申し立てを却下しました。また、ボルチモア市は9月8日、グレイの遺族に640万ドルを支払う和解案で合意しました。この事件で、6人の警察官に不利な重要証拠の1つとなったのは、警察官がグレイを警察の車に引きずっていくときにグレイが明らかに苦痛で叫んでいる様子を写した映像でした。この映像を撮影したのは、フレディ・グレイが住んでいた低所得者向け公営住宅ギルモア・ホームズの住人ケビン・ムーアです。この事件を撮影した後で、「警察監視団」(WeCopwatch)のメンバーになったムーアから話を聞きます。同団体は、全米各地で地域社会と協力し、目撃したことを撮影することによって警察による暴力と嫌がらせを減らすことを目的としています。ムーアは、同団体の支部をボルチモアに立ち上げました。

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