ペルー人デモ参加者:気候サミット会場エル・ペンタゴニートは1993年 兄弟が消息を絶った場所

2014/12/11(Thu)
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リマで行われる国連気候サミットは、「小ペンタゴン」(El Pentagonito)と呼ばれるペルー軍本部が会場となっています。1975年に、独裁者フアン・ヴェラスコ・アルヴァラードにより建設されたこの場所には、暗い歴史があります。アルベルト・フジモリ政権のもとでは、ペルー軍が政治犯の拷問と尋問に同基地を使用しました。兄弟ケネス・アンズアルド・カストロが、フジモリ政権下の1993年に行方不明になった、マーリー・アンズアルド・カストロに話を聞きます。昨年、「米州人権裁判所」(Inter-American Court of Human Rights)は、ケネスの強制失踪の責任は、ペルー国家にあると判断を下しました。ケネスの消息は、現在も不明のままです。マーリーは、12月10日にリマで行われた気候マーチに、「忘れない」という意味の”No Olvidamos”と書かれたプラカートを手に参加しました。ケネスは学生運動に関わっていた、とマーリーは語ります。「私が今日、若者に混じり(気候マーチに)参加したのは、ケネスと同じ精神を感じるからです」とマーリーは言います。「ですから私にとっては、ケネスの精神が現在も引き継がれているのを目にする機会なのです」

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