デトロイト市 数千人の住民に水道供給を停止で「人道的危機」に直面

2014/10/10(Fri)
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ミシガン州デトロイトから放送しています。この「五大湖の州」は、米国で最も長い淡水の沿岸線をもつ州のひとつです。ところが州民たちは、水を手頃な値段で使えなくなるのではないかという懸念を募らせています。デトロイト市の破算を監督する判事の一人が最近、市当局は水道料金を滞納する住民への水道供給停止を継続して良いという裁決を下したからです。この裁決に先立ち、判事は水へのアクセスは「強制力のある権利」ではないとの判断を示していました。市は数カ月前に数千戸に対する水道サービスの停止を開始し、住民や国連からの抗議を引き起こしました。報道によれば現在、デトロイトでは1日に350から400件の水道サービス停止が実施されています。同市の貧困率は約4割にのぼりますが、過去10年間で水道料金は119%、値上がりしました。住民の大半は、アフリカ系アメリカ人で、水道遮断の影響を被る人たちの3分の2は、子供のいる家族です。水道を使えなくなった住民の弁護団の主任 アリス・ジェニングスに話を聞きます。「ここで起こっているのは、人道的危機以外の何ものでもありません。トラックが軍隊式に町並みの片方の端から作業を始め、もう一方jの端まで来た時には、住宅の半分が水道サービスを遮断されているのです」とジェニングスは語ります。

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