税金逃れワッパー? バーガーキング、ティム・ホートンズとの合併で 本社をカナダへ移転

2014/8/28(Thu)
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バーガーキングは今週、カナダのコーヒーとドーナツのチェーン、ティム・ホートンズ(Tim Hortons)を114億ドルで買収することを発表ました。同社はこれによって世界第3位のファストフード企業となります。新生バーガーキングは、法人所得税が米国よりも低いカナダに本社を置きます。バーガーキングは節税が目的ではないとしていますが、この合意で、「タックス・インバージョン」(Tax Inversion)と呼ばれる、米企業が企業合併を利用して海外に本社を移転し、米国の法人税率から逃れようとする現象についての議論が再燃しています。7月には、オバマ政権は「タックス・インバージョン」によって米国が受ける損失は年間170億ドルにのぼると試算しました。今回のバーガーキングの合意で恩恵を受ける投資家の一人に、オバマ大統領の支援者であるウォーレン・バフェットがいます。バフェットは、バーガーキングに30億ドルを9パーセントという高金利で貸し、今回の合意成立の手助けをしました。エコノミストで弁護士、「税正義ネットワーク」(Tax Justice Network)の上級顧問を務めるジェームズ・ヘンリーに話を聞きます。ヘンリーは以前はマッキンゼー・アンド・カンパニーの主任エコノミストでした。

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