「未知の既知」:悔悛ないイラク戦争立案者ドナルド・ラムズフェルドを描く 新ドキュメンタリー

2014/3/27(Thu)
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アカデミー賞受賞歴のあるドキュメンタリー映画監督エロール・モリスに、元米国防長官のドナルド・ラムズフェルドとの33時間に及ぶインタビューを基にした新作The Unknown Known(『未知の既知』)について話を聞きます。映画のタイトルは、2002年にラムズフェルドが記者たちからイラクの大量破壊兵器の証拠不足について質問を浴びせられた、悪名高い記者会見を暗に指しています。今作はモリスの長編ドキュメンタリー作品10作目になります。モリスはThe Fog of War: Eleven Lessons from the Life of Robert S. McNamara(『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』)でオスカー賞を受賞。他にもテロ容疑者に対する拷問があったとされるアブ・グレイブ刑務所を描いたStandard Operating Procedure(『スタンダード・オペレーティング・プロシージャー』)、ダラスの警官殺害容疑で誤認逮捕され有罪判決を受けたランダル・アダムスを描いたThe Thin Blue Line(『シン・ブルー・ライン』)があります。今回の作品は、米軍の少なくとも4400人の死亡に加え、推定50万人のイラク人を出すことになった米によるイラク侵攻から11年目を記念する月に公開されます。

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