南部に広がる「モラル・マンデー運動」  ジョージアの活動家 メディケイドを拒否する共和党に対し立ちあがる

2014/3/20(Thu)
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南部に広がりつつある高まる草の根運動が、3月第4週に行った集会の掛け声は、「即メディケイド拡張を!」というものでした。3月19日、ジョージア州上院では、メディケイド(低所得者向け医療扶助制度)拡張を妨害するせいのある法案に抗議を行った40名近くが逮捕されました。ジョージア州の医療保険未加入者数は、全米全州で第5位です。医療保険制度改革(Affordable Care Act)により、さらに推定65万人にメディケイドを受ける資格が発生します。しかしジョージアは、他の共和党主導の数州と同じく、オバマケアによるメディケイド拡張を見合わせました。今回ジョージア州上院で行われた抗議活動は、ノースカロライナ州ではじまった「モラル・マンデー」(Moral Monday)運動から派生した、「モラル・マンデー・ジョージア」(Moral Monday Georgia)運動のなかでも、これまでで最大規模の集まりとなりました。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師の精神的ふるさとでもあったジョージア州アトランタのエベニーザ・バプティスト教会(Ebenezer Baptist Church)上級牧師のドクター・ラファエル・ワーノック師に話を聞きます。ワーノック師は19日に非暴力的市民的不服従で逮捕された、デモ隊の一員でした。「キング師は、ときとして沈黙は裏切り行為となる、と言いました」とワーノック師は語ります。「今はそのときなのです。世界一裕福なこの国で、全ての人に手ごろな価格の医療保険を届けることが重要です」

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