新たな冷戦? ウクライナで衝突が激化するなか 米による政変計画を示唆する録音漏洩
2014/2/20(Thu)
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ウクライナの休戦は、路上で反政府デモと警察の衝突が起きたことであっという間に終わりました。2月19日の夜、包囲された大統領と、大統領の辞任を求める反対派指導者らの両者は、同国の政治的危機を話し合いで解決するための休戦を呼びかけました。しかし数時間後、武装したデモ隊が独立広場を取り戻そうとしたことで、再び死者が出る暴力へと発展しました。今回の紛争ではソビエト消失後22年間のウクライナの歴史上、最も多くの血が流れていますが、2月18日からの数日間で少なくとも50人以上が死亡しました。オバマ大統領は「すべての関係者との交渉をつづける」と約束しましたが、先日漏洩した米のトップ担当官二人の会話の録音によって、オバマ政権が秘密理に反政府側と何かを画策していたことが明らかになりました。ニューヨーク大学とプリンストン大学のロシア研究と政治学の名誉教授、スティーブン・コーエンに話を聞きます。コーエンの最近著Soviet Fates and Lost Alternatives: From Stalinism to the New Cold War(『ソ連の運命と失われた選択肢:スターリニズムから新たな冷戦まで』)はペーパーバック版が発売になりました。コーエンの最新記事はネーション誌に寄稿されたDistorting Russia: How the American Media Misrepresent Putin, Sochi and Ukraine(『歪められたロシア:米メディアによるプーチン大統領、ソチ、ウクライナについての誤った報道』)です。