討論:ウクライナの反政府派は 民主運動か極右勢力か?

2014/1/30(Thu)
記事番号: 
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ウクライナの反政府デモは、同国の政情不安を終わらせることを目的とした恩赦法案を拒絶、勾留されている活動家の釈放と引き換えに政府ビルの占拠と路上バリケードを解除することを拒否しています。ウクライナで行われているデモは総称して「ユーロマイダン」(Euromaidan)と呼ばれています。今回のデモは2013年11月後半、ヴィクトル・ヤヌコーヴィッチ大統領が、待望されていた欧州連合との通商協定署名への決断を翻し、代わりにロシアとの連携を強めるとしたことからはじまりました。西側諸国ではウクライナの反政府派は民主的草の根運動と好意的に受け止められていますが、当番組では討論を通して、ロシアのウラジミール・プーチン大統領反対派支持へと急ぐあまり、表面下のより複雑な現実が見過ごされていないかを探ります。2人のゲストをお招きしました。ニューヨーク大学とプリンストン大学名誉教授で、ロシア学と政治学が専門のスティーブン・コーエンと、ウクライナ出身のユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)の研究員で、先日キエフのデモを現地で目撃したばかりのアントン・シャツォトフです。

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