「国境越しの射撃」:罪もないメキシコ人を国境越しに射殺した米国国境警備隊員 罪は問われず

2013/5/7(Tue)
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ワシントン・マンスリー誌(Washington Monthly)と「ネイション・インスティチュート調査基金」(Investigative Fund of the Nation Institute)の共同調査により、過去5年間で、米国の国境警備隊員が国境の反対側に向かって少なくとも10回発砲し、6人のメキシコ人がメキシコ領内で死亡したことが明らかになりました。メキシコ人犠牲者はメキシコ領内で死亡したため、米国の裁判所で訴訟を起こす資格がないという裁決が出されたため、この殺害は処罰の対象となっていません。調査記者のジョン・カルロス・フレイは次のように書いています。「今回の調査で浮き彫りにされたのは、国境警備隊は、ろくに訓練も受けていない数千人の新人によって構成されており、米国人が通常法執行機関に期待する透明性、説明責任、明確な活動規則の整備がなされていないということです」。フレイから、これらの発砲事件について、さらに政府の現在の移民政策における“国境警備”に関する合意がメキシコの民間人の犠牲者を増加させかねないと彼が懸念する理由について話を聞きます。

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