ジェレミー・スケイヒル:米国市民暗殺の問題 ブレナン公聴会はほぼ無視

2013/2/8(Fri)
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オバマ大統領がCIA長官に指名したジョン・ブレナンが、7日の指名承認公聴会で、オバマ政権のテロ対策を強く弁護しました。武装無人機の利用増加や米国市民の意図的殺害などもです。「ジョン・ブレナンに問い質すべき核心的な問題は何ひとつ効果的な形で質問されませんでした」と、近日発売のDirty Wars(『汚い戦争』)の著者ジェレミー・スケイヒルは言います。「せっかくアンガス・キング上院議員やロン・ワイデン上院議員みたいな人たちが骨のある質問をしたのに。たとえば、CIAは米国の領土内で米国市民を殺害する正当な資格を有しているのかといった質問はとても鋭く、ブレナンはまともに答えられなかった。それなのに、後に続く質問でこの点にさらに突っ込むような場面がほとんどなかった・・・(ブレナンは)もう4年以上も’暗殺の帝王’と言えるような特別の権限を政府内で与えられてきました。それなのに連邦議会の公聴会の議論は、まるで中古自動車の購入の如何について論じているような感じで、まるで歌舞伎芝居です。とんでもない現状認識です」とスケイヒルは言います。

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