バーレーン:政府に拷問を受けた神経外科医が抗議者治療の罪で裁判に直面 一方でオバマは武器輸出を容認

2012/5/15(Tue)
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独裁支配のバーレーン王国政府が民主化を求める抗議活動をいまも弾圧し続ける中、オバマ政権が同国への武器輸出を再開すると決定したことが人権団体から批判されています。国務省は「国家安全保障上の利益」と称してバーレーン政府への数百万ドル相当の武器輸送を認めると言っています。この発表はバーレーン政府が抗議活動者たちへの取り締まりを「より強化する」と宣言してわずか数日のうちに行われました。ナビール・ハミード医師が出演します。ハミード医師はバーレーンの数少ない神経外科医の1人で、反政府抗議活動者たちを治療したかどで逮捕・裁判となった数十人のバーレーン人医師・看護師の1人です。ハミード医師は虐待も拷問もあったと言う刑務所で3カ月を過ごしたところですが、米国から帰国したらすぐに、バーレーンの裁判所での公判が始まるといいます。「(バーレーンに関しては)この沈黙、耳が痛くなるような静寂が世界各国の政府から寄せられています」と彼は言います。「事態は本当に悪くなる一方です。本当にここでそれをストップさせないと、未来はもっともっと悪くなるかもしれません……この暴力が手をつけられなくなるほど増殖するのに手をこまねいていてはダメなのです」

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