中南米VSオバマ:米州首脳会議で非難される米国の対キューバ政策、麻薬戦争、経済政策

2012/4/16(Mon)
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NY大学歴史学部教授グレッグ・グランディンが、米・コロンビア自由貿易協定と米州首脳会議後に深まった米国・中南米間の亀裂について語ります。米国側の買春疑惑という不祥事によって損なわれた米州首脳会議は、地域会議へのキューバの参加の是非や麻薬合法化などの重要課題で合意に達しないまま、15日に閉幕しました。中南米諸国の首脳らは、2015年にパナマで開催予定の会議にキューバは招待されるべきと主張しましたが、米・カナダ両政府はこれに反対しました。エクアドルのラファエル・コレア大統領は、キューバが出席を認められていないことを理由に、ことしの会議への出席を見合わせています。米政府は15日、主催国コロンビアとの自由貿易協定が予定よりも大幅に早く、5月に発効するとの見通しを発表しました。この協定は、労組活動家の殺害や襲撃など、労働者の権利に対するコロンビアの乏しい実績を理由に延期されていました。

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