60年代の学生運動家トム・ヘイドン ポートヒューロン宣言からウォール街占拠までの参加民主主義を語る

2012/4/13(Fri)
記事番号: 
2

50年前に民主的社会のための学生連盟(SDS)の設立文書「ポートヒューロン宣言」を起草した中心人物 トム・ヘイドンに話を聞きます。この宣言は参加型の民主主義を提唱し、1960年代の学生運動の始まりに寄与しました。この2500語の文章はブックレットとして出版され数万部が発行されました。「あれはきっと当時の機運をとらえたもので、それこそ“風に吹かれて”空気中に漂っていたものなんでしょう。私たちは同世代の重要課題を文章化したかったのです」とヘイドンは言います。この若者主導の運動はまさに政治の言語を変えました。その影響はいまもなお残っています。「思うに、占拠の論理とは、もしとても重要な火急の問題について自分に発言力がないと感じ、そして既成の社会制度に期待を裏切られたら、自分の声を届ける唯一の道は彼らの場所を占拠して注意を引くことだ、というものです」とヘイドンは言います。「この理屈はずっと昔に遡り、1930年代の工場占拠の時代にまでたどれます……ウォールストリート占拠の運動はその最新局面にすぎないのです」

共有します