NDAA:オバマがグアンタナモ囚人の移送制限法に署名し無期限勾留を拡大

2012/1/10(Tue)
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米国がキューバのグアンタナモ湾の米軍基地に人々を勾留し始めてから10年が経ちました。過去10年、囚人らの権利を擁護するために働いてきた、憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)の名誉会長であるマイケル・ラトナーに話を聞きます。グアンタナモで数十人が依然として先行きの見えない将来に向き合っている中、ラトナーに、オバマ大統領が最近承認した国防権限法(National Defense Authorization Act: NDAA)についての意見を聞きます。一部の専門家らは、NDAAによって米軍は罪状も裁判もなしでテロ容疑者と考えられる人間を誰でも無期限に投獄できるようになるだろうと言います。「我々のセンターは、10年以上前にグアンタナモから出所した最初の人々の代理人を務めました。その当時、人々の抑留や軍事裁判はすべて大統領命令によって行われていました。オバマが大統領に就任し、彼は同じ政策を続けました。そして最近、NDAAにより、こうした行動、つまり人々を勾留する権限や、軍法委員会を使う権限が実際に法律化されました。オバマは拒否権を発動すると主張していたのも関わらずこの法律にサインし、米国の政策としての無期限勾留を法制化した初の米国大統領になったのです」とラトナーは言い、さらにこう付け加えています。「NDAAはグアンタナモから人々を移すことに厳しい制限を課しています。現在のところ、ほぼ1年間誰もグアンタナモから移送されていませんが、これは最長期間記録です」。

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