ミシシッピ州民投票 胎児となる前の胎芽を「人格化」し不妊治療・避妊を非合法化する法案を拒否

2011/11/9(Wed)
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共和・民主両党の州知事候補からの支持を受けていたにもかかわらず、ミシシッピ州民たちは受精卵段階での胎芽を「人」と認めるとする州法改正案を圧倒的多数で退けました。もしこの法案が承認されていれば、ミシシッピ州は胎児となる前の胎芽に受精時点で、憲法で保障される権利を認める最初の州になっていました。ミシシッピ州で唯一の中絶クリニック「ジャクソン・ウイメンズ・ヘルス・オルガニゼーション」のオーナー、ダイアン・ダージスに話を聞きます。ダージスは、州法改正の支持者たちはこのミシシッピでの法案成立を通じて、中絶の権利を認めた1973年の米最高裁所判決「ロー対ウェイド」に対する攻撃を仕掛けようとしていたのだと指摘します。「もし受精卵を人間だとするなら、直ちに中絶が禁止されたばかりか、ほとんどの避妊法が禁止されることにもなっていました。なぜなら避妊は、受精卵が着床するのを妨ぐからです。それはとても明解なことで、これに関して他に解釈の余地はありません」とダージスは言います。同種の法案は、少なくとも6州と連邦レベルでも成立の努力が行われています。

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