カナダでは今週、モントリオールの街頭を40万人を超える人々が埋めました。学費が75%以上も上がることに対する抗議が本格的な政治危機に発展しています。3カ月を超える息の長い抗議活動と授業ボイコットは、「メープルの春」の名で世界に知られるようになりました。この紛争はケベック州政府が「78号法案」と呼ばれる非常事態法を成立させたことで勃発しました。これは大学の今学期の授業を中断し、50人以上の抗議行動を行う際はデモのルートを警察に事前に知らせることを義務づけ、これに従わない学生団体には12万5000ドル以下の罰金を科すと脅すものでした。ストライキは対立が拡大するにつれ国際的な注目を集め、緊縮財政や経済不安や学生ローンの重圧の下で不平不満を募らせる世界中の若者たちの共鳴を得ています。ケベックの学生ストライキに関わる主要な学生組合の連合体CLASSEの広報担当ガブリエル・ナドー=デュボワと、モントリオールにあるコンコルディア大学コミュニティ公共活動大学院の助教授アンナ・クルジンスキに話を聞きます。クルジンスキは「値上げに反対する教授たち(Professors Against the Hike)」のメンバーとして学生ストに関わっています。