デイリーニュース

  • 福島原発事故から1年、今も被ばくの恐怖にさらされる子どもたちや作業員

    約2万人の死者・行方不明者を出し、福島第1原発事故を引き起こした東日本大震災の発生から1年が経ちました。京都を拠点にしている市民団体「グリーン・アクション」代表のアイリーン・美緒子・スミスに話を聞きます。福島原発事故は、チェルノブイリ原発事故以来最悪の原発事故でした。福島第1原発近隣の住民8万人を含む約32万6000人がいまだに避難生活を送っています。特に原発から半径12マイルの警戒区域からの避難住民は生活の再建に苦しんでいます。福島第1原発の契約作業員で労働組合長のキタジマ・サブロウさんをお招きしています。「福島原発の作業員は現在とても過酷な環境のもとで働いています。被ばくをしているのにもかかわらず、給与水準は日当100ドル程度です」とキタジマさんは話します。

    dailynews date: 
    2012/3/12(Mon)
    記事番号: 
    3
  • キャシー・ケリー:アフガニスタンの人道的危機、民間人の犠牲、無人機攻撃

    米兵によるアフガニスタン民間人16人の殺害に対する怒りが巻き起こっていますが、一方で、米軍無人機攻撃による民間人の犠牲や、高まる人道的危機への激しい怒りも起きています。米政府が軍駐留維持に1か月に約20億ドルをつぎ込んでいるにもかかわらず、アフガニスタンでは毎日何百人もの子どもたちが飢えで命を落としています。非暴力反戦団体「Voices for Creative Nonviolence(創造的非暴力の声)」の共同コーディネーター、キャシー・ケリーに話を聞きます。ケリーは米軍基地で行われた米軍の無人機使用に抗議するデモに対する関与をめぐり起訴され、出廷するためにアフガニスタンから戻ったばかりです。「米国が占領統治を利用してアフガニスタンの人びとの未来に指図しようとしていますが、民間人に対する不当で理由のない攻撃に何年も耐え続けてきた市民の怒りと敵意を、米国はいったいいつになったら理解するのでしょうか」

    dailynews date: 
    2012/3/12(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アフガン虐殺:米軍曹がアフガン市民16人を殺害、平和団体が駐留米軍撤退を呼びかける

    本日は、アフガニスタンで起きた子ども9人を含む民間人16人が死亡した駐留米軍軍曹による銃乱射事件に関して、アフガニスタンの平和活動家に話を聞きます。米兵が基地から1マイル以上歩き、3軒の民家に侵入、住民が就寝しているところを襲撃したとされるこの事件後、米軍の早急なアフガニスタン撤退要求が高まっています。村の住民によると、銃撃犯は襲撃後、6歳に満たない女児4人の遺体を含む11体の遺体を集め、燃やしました。米政府とアフガニスタン政府が、2014年終わりに行われる外国部隊の撤退後のアフガニスタンに対する米国の関与の枠組みを決める戦略的連携協定(Strategic Partnership Agreement)の交渉を行っているさなかに事件は発生しました。カブールを拠点としている平和活動家で、ハキムという名で活動をしている「アフガン青年平和ボランティア」のコーディネーターは、「私たちは、政府が外交を通じて紛争を解決し、機能していない今の軍事的な戦略から手を引かなければいけないと本当に感じます」と語ります。

    dailynews date: 
    2012/3/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「本の密売人」トニー・ディアスがアリゾナの民族研究本の禁止にキャラバンで挑む

    エル・リブロトラフィカンテの名で親しまれる自称「本の密売人」トニー・ディアスが、問題本を満載した小さなキャラバンを率いてアリゾナ州に向かおうとしています。これらの書籍は最近、トゥーソン市当局が公立学校から閉め出したものです。アリゾナ州が民族学教育を禁じたことを受けて、同市が評判の良かったメキシコ系アメリカ人研究のカリキュラムを一時停止したことに続く措置でした。「アリゾナが我々の歴史を消そうとするのなら、こっちはもっと作ってやることにしました」とディアスは言います。「この非公式なネットワークを始めたところ、たちまち全米に広がる運動になりました……あちこちで読書会が立ち上がり、拒絶された本、没収された本を読んでいます。おかげでラティーノ社会に多大な関心が集まり、いまやまさにラティーノ・ルネッサンスが開花しそうです」

    dailynews date: 
    2012/3/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 『心ばえよき者』 すべてを賭して「良心の声に従う」内部告発者たちをエーヤル・プレスが語る

    新刊書Beautiful Souls: Saying No, Breaking Ranks, and Heeding the Voice of Conscience in Dark Times(『心ばえよき者 組織に逆らい異を唱え暗黒の時代に良心の声に従うこと』)は、企業の内部告発者から兵士の不服従にいたるまで、普通の人が権威に従えとか大儀のためにというしきたりに公然とそむくようになった原因は何だったのかを探っています。「この国では内部告発者に関してまったく異なる2つの言説があるように思えます」と著者のエーヤル・プレスは言います。「ハリウッド映画に登場するときはいつも決まって主役級の俳優が演じるヒーローで、賞賛の的です。……でも、現実の世界で内部告発者たちが声を上げているときには、社会の反応はずいぶん違っている」

    dailynews date: 
    2012/3/9(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 中南米諸国が麻薬の非犯罪化・合法化を検討 米国の「麻薬戦争」に暗雲

    米副大統領ジョー・バイデンが麻薬撲滅のための戦いを継続しなくてはならないと訴えてきた中央アメリカの旅が終わりますが、中南米の指導者のあいだでは次第に麻薬の非犯罪化や合法化を求める声が拡大しています。「もはやこの論争にふたをしておくことはできません」と麻薬政策連合の創設者で事務局長のイーサン・ネイデルマンは言います。「ひとたび米国の高官たちがこの議論に加わり、まともに対処せざるを得なくなったら、現在の米国の麻薬戦略を護持することはもうできないと頭の良い人ならわかりますよ」

    dailynews date: 
    2012/3/9(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バージニア州とジョージア州でリプロダクティブ・ライツが抑制されたことに対し女性たちが反撃:「女性をもて遊ぶと反撃は増殖する!」

    国際女性デーの8日、草の根レベルの団体シスターソング・リプロダクティブ・ジャスティス・コレクティブ(SisterSong Reproductive Justice Collective)のロレッタ・ロスに、最近のリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する女性の自己決定権)への立法上の攻撃について話を聞きます。バージニア州では、人工中絶を望む女性たちに超音波検査をすることを義務づける法律が成立し物議をかもしました。一方、ジョージア州とニュー・ハンプシャー州の議会では人工中絶と避妊に対する保険の適用を抑制する法律が採択されました。ジョージア州の議員たちは、胎児が女性の胎内で20 週間を過ぎる頃から痛みを感じるという、これも論争の的となっている理念に基づき、妊娠後20週間を経過した人工中絶を禁止する法案を検討中です。「ジョージア州は19世紀に戻ってしまった」とロスは言います。「共和党の議員たちは女性の声なんて本当は聞きたくないし気にもかけたくない。そして再び自分たちが女性たちに、彼女たちの体についてどうするかを教えるのが当たりまえだと思っているのです」

    dailynews date: 
    2012/3/8(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シリアで死亡したジャーナリスト アンソニー・シャディドの未亡人 彼の人生と回想録について語る

    本日はピュリッツァー賞受賞の記者アンソニー・シャディドの未亡人のナダ・バクリと共に、シャディドの中東取材への情熱と死後出版された回想録について話を聞きます。彼の回想録House of Stone: A Memor of Home, Family, and a Lost Middle East (『石の家:家、家族と失われた中東の回顧録』)は、シャディッドがレバノンにある先祖代々の家を再建したことについての記録です。その家はシャディッドの曽祖父によって建てられ、2006年にイスラエルが発射したロケットによって破壊されました。シャディッドは2月にシリアの内戦を取材中ぜんそくの発作で死亡しました。

    dailynews date: 
    2012/3/8(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「ラルズセック」のサイバー活動家たち 前リーダーの捜査協力で逮捕-アサンジ立件への準備か?

    政治意識の高いハッカー活動家たち「ハクティビスト(hacktivist)」の緩く巨大なネットワークの摘発で、新たな逮捕者が出ました。6日、英国とアイルランドの男性4人がコンピューター犯罪で起訴されました。5人目の男性も前日5日にシカゴで逮捕されています。彼らは「アノニマス」と関係する「ラルズセック」と呼ばれるグループのメンバーで、企業や政党、政府に数々のサイバー攻撃を仕掛けたと認めています。ショッキングなことに、逮捕されたハクティビストたちを密告したのは他ならぬグループのリーダーだった可能性があります。

    ラルズセックを率いるハッカーは「サブー」という名で知られる28歳の男性で、現在ではヘクター・ゼビエール・モンセグールという本名が知られています。モンセグールは昨年夏に逮捕され、FBIの発表によれば、それ以来情報提供者として捜査に協力していようです。当局の発表では、彼は自宅であるニューヨーク市内の低所得者用市営住宅から仲間のハッカーたちにハッキングを指図し、その一方で彼らの犯罪を立件するのに十分な証拠をFBIに提供していたというのです。

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    2012/3/7(Wed)
    記事番号: 
    5
  • ドナルド・ペイン下院議員(1934-2012):ニュージャージー州選出の米連邦議会史上初の黒人議員を偲ぶ

    ニュージャージー州選出の史上初の黒人連邦議員、ドナルド・ペイン下院議員が6日、結腸がんによる合併症で亡くなりました。77歳でした。連邦黒人議員連盟の議長も務め、下院12期目の途中でした。1988年、ペインは連邦議会での人種の壁を破りたいとの希望を語り、「私は下院議員となり、ニューアーク市の街角で声を掛ける若者たちのロールモデルとして奉仕をしたい…目標を達成しようと努力すれば障害はないのだということを彼らに見せてやりたい。彼らにやる気を起こさせるきっかけになりたいのです」と話していました。その年、彼は共和党の対立候補マイケル・ウェッブに快勝し、自身の夢を実現しました。ペインの死後すぐにオバマ大統領は声明を出し、ペインが「勤労者家族のために戦うことを自身の使命としていた」と追悼しました。ペインの遺した業績を彼の弟であるウィリアム・ペインと、またピープルズ・オルガニゼーション・フォー・プログレス(前進のための大衆組織)のニュージャージー地区議長ラリー・ハムと話し合います。

    dailynews date: 
    2012/3/7(Wed)
    記事番号: 
    4

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