デイリーニュース

  • 2017年のノーベル平和賞受賞者 北朝鮮との交渉と平行で米国も今こそ核廃絶をするとき

    マイク・ポンペオ米国務長官は10月第1週末、北朝鮮の平壌で金正恩委員長と、核軍縮へのさらなる前進を意図した会談を行いました。ポンペオはこの会談を成功と呼び、双方が金正恩委員長とドナルド・トランプ大統領の2度目の首脳会談に向けての詳細に合意するのに「非常に近付いた」と述べました。彼はさらに記者団に対し、金委員長が、北朝鮮が6回の核実験を行ったミサイルエンジン実験場と核実験場に国際査察団を受け入れることに合意したと話しました。しかし、ポンペオは北朝鮮が核兵器の燃料を生産している施設に査察団を受け入れるかどうかについては言及しませんでした。2017年にノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の事務局長であるべアトリス・フィンに、朝鮮半島の進行中の交渉、米国の核保有量、世界的な核兵器禁止への道のりについて話を聞きます。彼女は、ニュースクール大学で10月9日の夜に行われる「ネイション・インスティテュート」(Nation Institute)の第3回ジョナサン・シェル講演会でFate of the Earth (『地球の運命』)について話すためにニューヨークに来ています。

    dailynews date: 
    2018/10/9(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 気候科学者:国連が地球規模の災害を警告する中 我々には気候変動の「マーシャル・プラン」が必要

    国連の気候協議会による新報告書は、地球温暖化を減速し地球規模の災害の規模を抑制するために人類に残された時間はあと十数年しかないと警告しています。それができなければ、増大する干ばつや洪水、山火事、貧困によって数百万の人々の命が危険にさらされることになるでしょう。国連の気候変動に関する政府間協議会(IPCC)によるこの包括的な報告書は、地球温暖化を最大で摂氏1.5度に留めるための即時的かつ前例のない世界規模の政策の変化を求めています。スウェーデンのウプサラ大学の環境開発研究センター(Centre for Environment and Development Studies)の気候変動指導教授で、イギリスのマンチェスター大学のティンダル気候変動研究センター(Tyndall Centre for Climate Change Research)のエネルギーと気候変動の議長であるケビン・アンダーソンに話を聞きます。彼は、IPCCの報告は二酸化炭素を最も排出している国々の責任を問うことそしそこなっていると言い、地球を滅亡から救うためには気候変動の「マーシャル・プラン」が必要だと主張します。「世界の二酸化炭素排出の約70%は、世界の人口の約20%からきています。

    dailynews date: 
    2018/10/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ブラジルの失われゆく民主主義:ジルマ元大統領の弾劾とルラ元大統領の収監に続き極右の扇動政治家が台頭

    中南米の政治情勢に劇的な変化を引き起こす可能性のある大事件が起きています。極右の指導者ジャイル・ボルソナロが10月7日のブラジル大統領選で予想をはるかに超える46%の得票で決定的な勝利をおさめたのです。元軍人のボルソナロは、長年にわたり人種、性的少数者、女性に対する差別的な発言を繰り返し、ブラジルの軍事独裁を公然と称賛してきました。彼は10月28日の決選投票で、左派・労働党のフェルナンド・アダジと対決します。アダジは10月7日の投票で29%の票を獲得しました。多くの人がブラジルの民主主義の将来が危機にひんしていると警告しています。ブラジルの「社会正義と人権のためのネットワーク」(Network for Social Justice and Human Rights)の代表であるマリア・ルイサ・メンドンサに話を聞きます。彼女は、ボルソナロは「ファシスト」で、彼の当選は「ブラジルに非常に危険な状況」を生み出す可能性があると言います。

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    2018/10/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ワシントンポストのサウジ人コラムニスト殺害か 米国・サウジ関係の停止を求める声が高まる

    トルコで行方不明になっているサウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギをめぐる懸念が高まっています。トルコ当局は、カショギは先週イスタンブールのサウジ領事館内で殺害されたとの見方を示しています。ワシントンポスト紙のコラムニストで米国に自主亡命していたカショギは、婚姻のために必要な書類を取るためにトルコのサウジ領事館に入り、そのまま行方がわからなくなりました。ワシントンポスト紙によると、カショギが領事館を訪ねるにあたり約15人のサウジアラビア人男性グループがカショギ殺害のためにイスタンブールに向かったことがトルコ当局の調査で明らかになりました。サウジ当局はこの報道を否定し、ジャーナリストの居所は知らないと主張しています。カショギはサウジの政権を批判していました。「サウジアラビア内外を問わず、すべての体制批判、最も穏健な批判さえも黙らせようとする皇太子の弾圧の恐るべき激化です」と調査報道サイト「インターセプト」コラムニストのメフディ・ハサンは言います。ハサンは今年前半、自身が司会をするアルジャジーラ英語放送の番組「アップフロント」でカショギをインタビューしました。コードピンクの共同創設者でカショギを知るメディア・ベンジャミンも番組に加わります。

    dailynews date: 
    2018/10/8(Mon)
    記事番号: 
    3
  • #MeToo はどこに行くのか カバノーの最高裁判事承認に女性は怒りで「燃えている」

    ブレット・カバノーが米連邦最高裁判事として上院で承認され、その数時間後に宣誓して最高裁判事に就任した6日、連邦議会の外では数千人の女性が抗議の声を上げ、全米各地でも抗議行動がありました。「ここまでくれば、全国で共鳴を起こすに十分な力強いまとまったムーブメントとなり、カルチャーを変えると思います」と抗議活動に加わったコードピンクの共同創設者メディア・ベンジャミンは語ります。ベテランフェミニズム活動家で新著Rage Becomes Her: The Power of Women’s Anger(『怒りが彼女になった:女性たちの怒りのパワー』)を出版した作家のソラヤ・チェマリーにも話を聞きます。「Me Too」運動以降、保守派の最大の恐怖は女性たちが真実を語っていることだとチェマリーは言います。「女性たちが真実を語れば(中略)それは少数の腐ったリンゴへの起訴ではなく、システム全体を起訴することになるからです」

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    2018/10/8(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「共和党にとってはどうでもいいこと」 共和党は暴行の訴えを退けてカバノーを承認

    ブレット・カバノーは6日、上院で連邦最高裁判事として承認され、数時間後に宣誓して最高裁判事に就任しました。連邦議会の外では承認に反対する大規模な抗議活動が行われていました。カバノーは9日には聴聞を開始し、行政府に裁判所がどれだけの権力を振るえるかを試す案件について、早くて9日か10日には投票することになります。カバノーの指名は、レイプ未遂や性的暴行の疑いが表面化した後、公開の場で集中的な精査を受けることになりました。ニュースサイト「リワイア」(Rewire)の代表で編集長のジョディ・ジェイコブソンに聞きます。ジェイコブソンはカバノー承認に賛成票を投じたスーザン・コリンズ上院議員について、記事“A 'Titanic Fraud': Susan Collins, the 'Moderate' Who Never Was”(「タイタニック級のペテン師:スーザン・コリンズが『穏健』だったことなどない」)を書きました。「(コリンズは)上院の議事の場で、承認プロセスと候補者自身の双方について文字通り国民全体を欺いたのです」とジェイコブソンは語ります。

    dailynews date: 
    2018/10/8(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ブラジルは独裁政治へ戻るのか? 極右の扇動政治家が当選の可能性も グレン・グリーンウォルドが語る

    ブラジルの有権者たちは7日に、南米の政治状況を変える可能性のある選挙の投票日を迎えます。世論調査によると、現在支持率トップは、極右の元陸軍将校ジャイール・ボウソナロで、彼は1964年から1985年まで続いたブラジルの軍事独裁政権を公然と賞賛しています。ボウソナロは長年、人種差別、女性蔑視、同性愛嫌悪的な傾向の発言をしてきましたが、選挙活動中の9月8日に刃物で刺されて以来、支持率は上昇してきました。ボウソナロ陣営に直接の恩恵をもたらしたのは、4月に起きた前大統領ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバの投獄です。大統領選から脱落を余儀なくされる前、ルラは世論調査で支持率トップを維持していたからです。ルラが自ら選んだ後継者フェルナンド・アダジは、現在ほとんどの世論調査で支持率2位となっています。ピューリッツァー賞に輝くジャーナリストで調査報道サイト「インターセプト」の共同創設者で編集者のグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。彼はリオデジャネイロ在住で大統領選を取材してきました。

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    2018/10/5(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イブ・エンスラー:ムクウェゲ医師とムラドが受賞したノーベル平和賞は世界中の強姦サバイバーへの栄誉

    国際的な性的暴行に関す対話に火をつけたの#Me Too運動が大きく盛り上がったこの一年でしたが、本日(5日)ノーベル平和賞が性暴力との闘いに長年取り組んできた2人の女性権利擁護者に与えられることが決まりました。内科医デニス・ムクウェゲと、人権活動家ナディア・ムラドです。デニス・ムクウェゲ医師は1999年コンゴ共和国でパンジー医院を設立しました。医院は年間数千人の女性を受け入れていましたが、その大半は性暴力が原因で手術が必要でした。ナディア・ムラドは25歳のイラク北部クルド人地区に住んでいたヤズディ教徒の人権活動家です。ムラドは武装組織「イスラム国」に拉致され、3年近く拘束されていました。拘束中、何度もレイプされたといいます。ゲストは受賞歴のある劇作家で、『バギナ・モノローグ』の著者イブ・エンスラーです。女性と女児に対する暴力の撲滅を目指す運動「Vデー」の創始者でもあるエンスラーは、ムクウェゲ医師の良き友人であり、ナディア・ムラドとも一緒に活動した経験があります。

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    2018/10/5(Fri)
    記事番号: 
    2
  • イブ・エンスラー:カバノー支持の白人女性は「サバイバーの側に立ち最高裁入りに反対を」

    最高裁判事に指名されたブレット・カバノーの承認をめぐり上院議会は投票手続きに入っていますが、反対の声がアメリカ全土で大きくなっています。10代のときカバノーにレイプされそうになったと訴えるクリスティン・ブラジー・フォード博士の告発を受け、FBIが新たに捜査を行いましたが、その結果を閲覧する機会が上院議員たちに与えられてから、まだ1日しか経っていないのです。4日には連邦議会議事堂前でカバノーに反対する大規模な座り込みが行われ、300人以上の抗議者が逮捕されました。カバノーは複数の女性から性的暴行や非行を告発されています。それでも上院は、本日の午前中にカバノー承認に向けた重要な手続き上の投票を行う予定です。最終的な承認投票は6日に行われる見込みです。決定の鍵を握るのは、まだ賛否を表明していない4人の上院議員の投票行動です。すなわち共和党の3議員、メイン州のスーザン・コリンズ、アリゾナ州のジェフ・フレーク、アラスカ州のリサ・ムルコウスキと、民主党の議員ウエストバージニア州のジョー・マンチンです。この問題について、受賞歴のある劇作家で『バギナ・モノローグ』の著者イブ・エンスラーに話を聞きます。彼女はまた、女性や女児に対する暴力に反対する運動「Vデー」の創始者でもあります。

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    2018/10/5(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 税務当局が税金詐欺でトランプへの捜査を開始 両親の脱税を手伝ったというニューヨーク・タイムスの暴露記事を受けて

    ニューヨーク州税務金融局は、ニューヨーク・タイムズ紙による大型暴露記事を受けて、詐欺と脱税容疑で大統領への捜査を開始しました。この記事でトランプが5億ドル近くの遺産を脱税とあからさまな詐欺で相続したことが明らかにされたため、ニューヨークのビル・デブラシオ市長も市当局による捜査を求め、民主党派のロン・ワイデン上院議員は米国税局(IRS)に大統領を捜査するよう要求しています。ニューヨーク・タイムズによる1万3000ワードの調査報道記事によれば、故フレッドおよびメアリー・トランプは10億ドル以上の遺産を子供たちに残しましたが、本来支払うべき5億5000万ドルの相続税の5パーセント以下しか支払いませんでした。また、ドナルド・トランプは税金を軽減するため、両親の国税局への確定申告で彼らが所有する不動産の価値を数億ドル単位で過少評価することに手を貸しました。3度のピュリッツァー賞受賞歴を誇るニューヨーク・タイムズ紙調査報道記者で、新たな調査記事 ”Trump Engaged in Suspect Tax Schemes as He Reaped Riches from His Father”(「父から遺産相続をする際、怪しい脱税スキームに手を染めたトランプ」)の主筆であるデイビット・バーストウに話を聞きます。この記事はスーザン・クレイグおよびラス・ビュートナーが共同執筆しました。

    dailynews date: 
    2018/10/4(Thu)
    記事番号: 
    2

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