デイリーニュース

  • 英国暴動 1000人以上を逮捕 不平等と人種差別への怒りが沸騰した「反乱」

    ロンドンで6日、警官が黒人青年マーク・ダガン(29)を射殺したことで発生した抗議行動は英国各地に飛び火してその後も混乱が続いています。ロンドンやマンチェスター、ソルフォード、リバプール、ノッティンガム、バーミンガムで暴徒たちは警察署に火炎瓶を投げ込んだり商店に火を放ったりしています。デイビッド・キャメロン首相は数日待った後、休暇を切り上げて帰国し夏季閉会中の国会を臨時招集しました。ロンドン警視庁はこの混乱を鎮めるために警察官に放水銃やおそらくプラスチック弾も含むすべての持ちうる力を行使して対処するよう命じています。ロンドン市内は1万6千人の警察官で溢れています。これは同市史上最多の警官動員数です。ロンドンに飛んで、長年にわたり英国中の黒人や西インド諸島民たちのコミュニティに対する警察の横暴を批判してきたジャーナリストのダーカス・ハウと、英国の人気サイト「Lenin’s Tomb(レーニンの墓)」のブロガーであり作家のリチャード・シーモアに話を聞きます。「これは大規模な反乱です。 ― そして私が意味しているのは破壊や略奪のことではありません― 私が言いたいのはこれが社会の深部から出てきた反乱だということなのです。若い黒人や白人層、圧倒的に黒人層ですが、その彼らの集団的意識から出た反乱です。

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    2011/8/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • コーネル・ウエストとタビス・スマイリーが語るオバマ:「我々の多くは、次の大統領選で他の可能性を探っている」

    長年のジャーナリストをしてきたタビス・スマイリーと、プリンストン大学教授のコーネル・ウエストにオバマ大統領と2012年の大統領選について話を聞きます。「オバマは間違いなく、貧困層よりも実業家らとつながりを持っています」とウエストは言います。スマイリーはこう付け足します。「予備選があったからといって、大統領が困ることにも、この国が困ることにもなりはしないでしょう。予備選が行われれば、大統領は再び本当に大事な事柄に目を戻すと思います。この国の多くの人々のみに降りかかっている事柄に、そしてもっと進歩的な課題に再び目を向けるようになるだろうということです。」

    dailynews date: 
    2011/8/9(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「貧困層への宣戦布告」:コーネル・ウエストとタビス・スマイリーが語る債務上限引き上げ法案

    テレビ司会者を長年務めるタビス・スマイリーと、作家でプリンストン大学教授のコーネル・ウエストは、「貧困ツアー:良心への呼びかけ」(The Poverty Tour: A Call to Conscience)と題した15都市におよぶ全米横断ツアーをおこなっています。このツアーは、富俗層への増税や高い失業率への解決策を含まなかったことで強く批判されている、8月第1週の債務上限引き上げ法案成立の直後に始まりました。「失業保険を延長せず、企業の抜け道を塞がず、新たな財源や富俗層への増税を1セントも引き上げないというような法律は、企業国家アメリカを再び無罪放免にすること、つまり銀行や金融業界を再び逃がすことを許しているのです。一方で目に見えるのは、普通の人々へのさまざまな削減による負担なのです。」とスマイリーは言います。

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    2011/8/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 原爆の隠蔽:米国によるヒロシマとナガサキへの原爆投下の隠されたストーリー

    福島第1原子力発電所のメルトダウン(炉心溶解)以来、日本の放射線量測定値は最高レベルに達しています。番組では、原子力時代の始まりを検証します。8月9日は、約7万5000人が死亡し、さらに7万5000人が重傷を負った、米国による長崎への原子爆弾投下から66周年にあたります。長崎への原爆投下は、約8万人が死亡し、さらに7万人が負傷した広島への原爆投下のたった3日後に行われました。公式な日本の推計では、原爆に関係する負傷と疾患で数ヶ月から数年後に死亡した人を合わせると、2回の原爆投下での死亡者は30万人近くになるといわれています。これよりはるかに高い死亡者数を算出している研究者たちもいます。1945年に長崎に原爆を投下したB-29爆撃機を操縦していたパイロットらによる証言映像と、被爆後の長崎に入った最初の外国人記者で、ピュリツァー賞受賞者ジョージ・ウェラーの息子へのインタビューを放送します。ウェラーは後に、彼の報告文を没収するよう命じた軍の検閲官らとのやり取りを、「彼らが勝った」と表現しました。ロバート・ジェイ・リフトンとの共著『アメリカの中のヒロシマ』を執筆したグレッグ・ミッチェルに話を聞きます。彼の最新作は、Atomic Cover-Up: Two U.S.

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    2011/8/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エジプトメディアの戦い:革命後の報道の自由に関するビデオレポート

    エジプトで発生した革命は、ホスニー・ムバラク大統領の政権を権力の座から降ろし、大統領を公開裁判に出廷させたことにみられるように、数々の大きな成功を収めたと言えるでしょう。しかし革命は、まだ終わっていません。政府改革、人権、経済的そして社会的正義を達成するための苦闘はいまも日々続いています。そして、これらすべてに関わってくる問題があります。メディアの問題です。新聞、テレビ、ラジオ、インターネットとメディアの種類を問わず、メディアはエジプトの革命の中核を担っています。革命の始まりとともに、報道は様々な方法で立ち上がりましたが、依然として苦戦を強いられています。ジャーナリストたちは現在も政府による抑圧を受けていて、国営メディアは依然として政府のスポークスマンとして活動しています。デモクラシーナウ!のシャリフ・アブドゥル・クドゥース、ニコール・サラサール記者は、エジプトのメディア改革の問題に関する取材を続けてきました。本日放送したビデオレポートは、彼らがカイロで取材を行ったものです。

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    2011/8/8(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 『ニッケル・アンド・ダイムド』の著者バーバラ・エーレンライクが語る雇用難と経済格差

    スタンダード&プアーズ(S&P)は5日、米国債の長期信用格付けを史上初めて格下げしたと発表しました。主要格付け会社3社の一つであるS&Pによる格下げは、2.1兆ドルの財政赤字削減案が議会で承認された数日後のことでした。「ある意味、今回の決定は、多くの米国人と彼らの日々の苦闘とはまったく別の世界の話です。いま職がないとしたら、格下げがどういった意味を持つというのでしょう?」と本日のゲスト、バーバラ・エーレンライクは語ります。彼女は著作『ニッケル・アンド・ダイムドーアメリカ下流社会の現実』の10周年エディションを刊行したばかりです。この本の中でエーレンライクは、米国の低賃金所得者で、ウェイトレスやホテルのメイド、老人ホームの介護助手、あるいはウォルマートのスタッフとして働き生計を立てる人々の人生について記しています。同書籍の出版から10年後の現在、著者は低収入の米国労働者たちの現状を「第三世界レベルの貧困」と比較します。

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    2011/8/8(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ハリケーン・カトリーナ被災者の射殺で起訴されたニューオーリンズ警官 評決を待つ

    ニューオーリンズの連邦検事は、ハリケーン・カトリーナ被災数日後の悪名高いダンジガー橋の射殺事件に関与した警察官たちに対する起訴状を提出しました。4人の警察官が武器を持たない6人の市民に発砲し、そのうちの2名を射殺したとして起訴されています。5番目の警察官は彼らが自分たちの犯罪を隠匿するのを幇助した容疑で起訴されています。去る8月3日、公判は最終弁論を迎え今後の結審を陪審にゆだねます。評決は今日にも出るかもしれません。この裁判を法廷で傍聴してきたフリーランスのジャーナリスト、ジョーダン・フラハティにニューオーリンズで話しを聞きます。また、長年コミュニティー・オルガナイザーを行ってきた活動家で、この事件の犠牲者の遺族が正義を求めて立ち上がるのを支援するのに主要な役割を果たしたグループ、「セイフ・ストリート/ストロング・コミュニティー」(安全な街・強い共同体)の元共同代表ノリス・ヘンダーソンにも加わってもらいます。「最終弁論で最も感動した場面のひとつは、真のヒーローは、これまでの年月ずっと裏切られながら司法制度と格闘し続けてきた遺族たちですと、連邦検察官が述べたときだった」とフラハディは語ります。

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    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ALECが民間刑務所業界と結託して囚人労働による組合労働者の置き換えを画策

    米国の囚人数急増を引き起こした厳罰を伴う刑法の多くは、米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council : ALEC)によって草案されました。ALECは大企業が法律案のモデルを草稿するのを手助けします。新たな報道で、州と企業が労働組合加入労働者の仕事を囚人労働に交代させようとする下準備をALECが行ってきたということがわかりました。ネイション誌に投稿している労働問題レポーター、マイク・エルクに話しを聞きます。彼はALECと民間刑務所会社が「大量の人々を刑務所に送り、その後自分たちが彼らを労働搾取できるような状況を作り上げた」と語ります。2005年に刑務所内労働者によって加工された牛肉1,400万ポンド以上がネズミの糞で汚染されたにもかかわらずリコールされなかったのは、囚人労働によりどれくらい多くの製品が作られているかに世間の注目が集まるのを避けるためだったとエルクは指摘します。

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    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 法人利害の州議会内促進を秘密に行うALEC 州法の改訂のための年次総会

    全米50州すべてから数百人の州議会議員たちがニューオーリンズに集まり、ALECとして知られる米国立法交流評議会(American Legislative Exchange Council )の年次総会に出席しました。ワシントンを拠点とする同組織が、全米の州議会で使われている企業寄りの法律のモデル草案を大企業が密かに作成する際に主要な役割を果たしていると批判する者もいます。他の多くの組織とは異なり、ALECのメンバー構成は、州議会議員たちと企業重役たちの両方にまたがり、両者が集まって法律モデル案を秘密裏に検討し票決します。ここ数ヶ月間ALECは、労働者の権利への攻撃、環境保護規制の再緩和、学校民営化、基幹産業の規制緩和、さらに有権者ID確認法の可決などに際して草案をまとめたことで、次第に疑惑の目を向けられるようになってきました。それでもなお今年のALECの年次総会は、過去5年で最多の出席者となり、2000人近いゲストを招きました。ニューオーリンズから、「メディア民主主義センター」事務局長リサ・グレイブスに話してもらいます。先月彼女の組織は、近年のALECの年次総会で企業と議会議員たちにより承認された800のモデル法案を公表しました。

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    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    2
  • カーギルミート社のリコール事件で予算削減による検査体制の弱体化懸念が高まる

    巨大食品メーカーのカーギル社が今週、ターキーの挽肉3,600万ポンドの回収を命じました。米史上最大級の食肉リコール事件です。サルモネラ菌中毒で、少なくとも1名が死亡、76名が病気になったことを受けた処置で、原因となったターキーはアーカンサス州スプリングデールにある同社の加工工場で生産されたものと判明しました。疾病管理予防センターによれば、今回の集団中毒には、サルモネラ・ハイデルベルグの名で知られるバクテリアが関わっています。この菌は一般に処方される抗生物質の多くに耐性があります。リコールは今週発表されましたが、食中毒の発生は3月でした。米国では食中毒により年間3,000人以上が死に、数百万人が病気となります。食の安全性を提唱する団体は、この食中毒事件により、いかに行政予算削減が国と州レベルにおいて公衆衛生の効果的予防を担当する関係官庁の能力を損なっているかを証明していると述べています。食の安全監視団体「フード&ウォーター・ウォッチ」の副会長パティ・ロベラに話を聞きます。「連邦議会が秋に再開するときには、聖域なき予算削減を行う態勢にあるでしょうから、我々は議員たちに食の安全検査は削減を容認できる分野でないと訴える必要があります。」とロベラは話します。

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    2011/8/5(Fri)
    記事番号: 
    1

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