デイリーニュース

  • スーパーPAC、「アイオワ州を占拠せよ」、リック・サントラムの躍進:2012年大統領選がアイオワ州共和党員集会で幕開け

    アイオワ州では、2012年大統領選の最初の実質的なテストとなる共和党員集会に有権者が向かう中、各候補のいわゆるスーパー政治活動委員会が資金提供する何百万ドルものネガティブキャンペーン広告が氾濫しています。「米国の政治の将来を見たいなら、アイオワ州でテレビをつけてみてください」と、ネイション誌の記者ジョン・ニコラスは言います。「もしこれが多額の資金を持つ主流派または中心的な共和党候補者に対立する候補者を引き摺り下ろすために闇雲にネガティブ広告が打たれるような状況なのだとしたら、非常に恐ろしい状況です。そして、我々がシチズンズ・ユナイテッド対連邦選挙管理委員会の判決(注:法人による選挙運動のための支出を禁じる超党派政治資金改革法の規定を憲法違反とした2010年1月の判決)に真剣に対処しないなら、政治はもっとひどく、はるかに有害な事態に陥るでしょう」。ニコラスは候補者とそれぞれの政治活動委員会は、アイオワ州で一票につき200ドルを費やしていると見積もっています。最新の世論調査によると、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が24%の支持率で、ロン・ポール下院議員とリック・サントラムをわずかにリードしています。

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    2012/1/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「アラブの春」から「ウォール街を占拠せよ」、世界各地で民衆蜂起の1年:2011年特別総集編

    今日は、米国によるオサマ・ビンラディンの殺害、エジプトの独裁者の追放、リビアの独裁者の死、福島第一原発事故、アフガニスタン、パキスタン、アラビア半島で拡大する米軍無人機爆撃などがあった2011年を振りかえります。米軍はイラクから撤退し、現在は民間軍事会社の契約者数千人が世界最大の米大使館の警備にあたるため駐在してます。異常気象の破壊的な影響が世界中の各地で観測され、「アフリカの角」ではここ数十年間で最も深刻な干ばつにみまわれた一方で、世界の先進国の国々は、気候変動に取り組む条約への調印を拒み続けています。ですが、2011年は、世界各地で民衆蜂起が起こった年として多くの方の記憶に残っているのではないでしょうか。「アラブの春」から「ウォール街を占拠せよ」まで抑圧的な政権や不公正な経済システムに反対するべく、数百万人の人々が街頭で抗議を行いました。2011年を象徴する抗議運動の数々を振りかえって見ていきます。

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    2012/1/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ソ連崩壊から20年の共産党 選挙不正で活気付く反体制派 

    ウラジミル・プーチン首相の統一ロシア党が議会の過半数を確保した先日の選挙で、大々的に不正が行われたという告発が続いています。これが大規模な街頭抗議など、ロシアの既成政治体制への反対運動に火をつけました。ちょうどソビエト連邦の崩壊から20周年にあたります。ロシアの金融寡占体制を支配する人たちが自由選挙を望まないのは、自由選挙を行えば、自分たちの財産を没収すると公約する候補者たちに票が集まると分かっているからです」とスティーブン・コーエンは言います。ロシアが私有財産制に移行したのは1990年代のことでした。コーエンはニューヨーク大学のロシア学の教授です。「先日の選挙は自由でも公正でもなかった。しかしこの15年ではあれでも最も自由で公正な選挙だったのです」と彼は指摘し、抗議者の大部分はロシアの中産階級だとも言います。コーエンはまた、アメリカのメディアは共産党の復活のことを見逃しているとも話します。共産党は主にロシアの広大な地方州の労働者階級に支持されており、2012年の大統領選挙ではプーチンを追い込んで決選投票に持ち込む可能性もあるそうです。

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    2011/12/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オークランド占拠運動で負傷の退役米兵スコット・オルセンへのインタビュー

    2011年最後の放送は今年の世界的なオキュパイ運動の顔の 1人となった人物を取り上げましょう。スコット・オルセンは24歳、イラク戦争に2度派遣された元海兵隊員です。彼は「オークランドを占拠せよ」運動で警察の発射した物体によって頭部に重傷を負いました。これまでインタビューはほとんど受けてこなかったオルセンが、命にかかわる負傷の体験、今年起きたウィスコンシン州の歴史的な大衆抗議運動や占拠運動への参加、米軍内部告発者ブラッドリー・マニングの訴追に関連してオルセン自身も同様の情報にアクセスできたという話、さらに、米軍のイラク撤兵についても話します。「私たちの集会の権利、抗議する権利、不満だらけの政府を正す権利を尊重しない」とオルセンは占拠運動への警察の弾圧を批判します。「彼らは私たちを恐怖に陥れて、(デモに)出るのを思いとどまらせようとしている。これが私たちの国の嘆かわしい現状です」。オルセンは、ケガが癒える過程で再び占拠運動や反戦抗議に参加するつもりだと言います。「2012年には、99%に合流し、反戦イラク退役軍人集会にも参加するのを楽しみにしています」と彼は言います。

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    2011/12/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 全米で民族文化学習への風当たり強まるなか ツーソンでメキシコ系米国人文化学習プログラムの廃止命令 

    アリゾナ州当局は、ツーソンの公立学校区域で、幼稚園から高校までの教育機関で行われ高い評価を得ていたメキシコ系米国人文化学習プログラムの廃止を決めました。その理由は、このプログラムが、ある特定の民族グループのために考案された、あるいは、「ある特定の人種や階級の人間への憤りを促す」様ないかなる授業も行ってはならないとする新しい州法に抵触するからとなっています。しかしそのプログラムの支持者たちは、この授業は、長く無視されてきた見地をラティーノ系生徒に教えると同時に、ほとんどがラティーノ系であるその学区の学生全体の学力を押し上げてきたと言っています。ツーソンのメキシコ系米国人史の教師、ロレンツオ・ロペスと彼の娘で高校二年生のコリナに話を聞きます。二人ともこの禁止令の発効を止める連邦訴訟の原告です。また、米国のチカーノ史の入門書の決定版として知られる、Occupied America: History of Chicanos (『占拠されたアメリカ:チカーノーの歴史』)の著者であるロドルフォ・アクーナ博士にも話を聞きます。アクーナは、民族文化学習プログラム、とくにチカーノ文化学習プログラム、に対して育ちつつある反対運動の一部として、ほかの州でもこのような法律を模倣するようになるかもしれないと警告しています。

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    2011/12/29(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 北朝鮮の新指導者・金正恩、父・正日から核と北朝鮮の不確実な未来を引き継ぐ

    12月17日に69歳で心筋梗塞で死去した北朝鮮の指導者・金正日(キム・ジョンイル)の国葬に参加するため、29日首都ピョンヤンは何万という北朝鮮市民で埋め尽くされました。喪主を務めるのは権力継承の途上にある金正恩と、3世代に仕えてきた最高補佐官たちです。番組のゲストは、シカゴ大学の歴史学の教授で朝鮮半島に関するいくつもの本の著者であるブルース・カミングスです。北朝鮮が核保有国になったことについてカミングスは、「核保有を良い遺産というのなら、それはまさしく金正日の唯一の遺産です・・・。それ以外は、彼の国家主席としての17年間は失敗の期間として見られることになるでしょう」と言います。金正恩の最高指導者への就任については、「君主政治においては、王がすべてを支配していると考えてはいけません。王は政権の象徴であり、そのことは金正恩に関しては、祖父の金日成や父の正日よりも、さらに真実だと言えます。彼の後ろに控えている軍と朝鮮労働党には巨大な権力が集中しています。その意味で、金正恩ではなく、軍と党が国を支配しているわけです」とカミングスは力説します。

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    2011/12/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • アラブ連盟シリア監視団、破壊的弾圧の緩和に失敗 シリアの活動家が潜伏先から発言

    シリアの政治危機解決策に対するアサド政権の取り組みを評価するため、アラブ連盟の監視団が訪問したにもかかわらず、シリアの治安部隊は抗議者たちへの発砲を相変わらず続けています。9ヶ月にわたる民衆蜂起で5千人以上が死亡しました。監視団が到着する前日に30人以上が死亡したと伝えられるホムズから首都ダマスカスへ戻ったばかりのシリアの活動家で映画監督のバッセルから話を聞きます。バッセルは、潜伏先からインタビューに答え、ホムズでの暴力は、地元の民間人と軍脱走兵と治安部隊との間の内戦に発展する恐れがあると言います。また米国在住でシリアの電脳活動家のカラム・ナチャーにも話に参加してもらいます。ナチャーは、抗議運動とアサド政権の弾圧の画像を編集して世間に流通させるために、ソーシャルメディアサイトを使ってシリアの活動家たちと協力している様子を話してくれます。

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    2011/12/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 軍事政権批判で投獄されたエジプト人ブロガー 2カ月近い投獄を終え語り始める

    アラー・アブド・エル・ファタハは著名なエジプト人革命活動家でブロガーです。2カ月近い投獄の末にこのほど解放されました。ファタハは軍事法廷によって10月30日に投獄を命じられ、召喚されて暴力を扇動した罪で告発されました。彼はこの嫌疑を強く否定し、彼を民間人として裁こうとしている軍事法廷の合法性を受け入れず協力を拒んでいます。軍事政権体制に反対して続くエジプトの革命の苦闘と、エジプト最悪の刑務所の1つで過ごした彼の苦難についてファタハに話を聞きます。投獄されたことで彼は最初の息子の誕生に立ち会えませんでした。ファタハの裁判は、追放されたエジプトの前指導者ホスニ・ムバラクがカイロの法廷に今日戻ってくるのと重なっています。ムバラクは反ムバラクの民衆蜂起で840人以上が死亡した件で訴追されます。「次に来ることはさらに厳しく、さらに困難なものになりそうです」とファタハは言います。「しかしこの革命はエジプト及びアラブ世界すべてで権力秩序の再交渉が本当に完全に行われるまで終わることはないと思います」

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    2011/12/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 作家ラッセル・バンクスが語る 追放者・犯罪者・革命家たちの声を通じて書くということ

    今日は著名な小説家ラッセル・バンクスに話を聞きます。彼は2度にわたりピュリッツァー賞最終候補に残った作家で、労働者階級の生い立ちを背景に犯罪者や追放者や革命家たちについて書くことで知られています。「アル中や暴力などでガタガタになった家庭で育った子供としては、物語を創って話すということが、家族の輪の中だけでしていたことであっても、兄弟や周りの者たち、なにより私自身にとって、自分たちを救うための方法だったんですね。子供たちにとっては、さもなければ支離滅裂な人生にそうやって意味を作っていったんです」。バンクスには十数編の長編小説といくつかの短編集があります。Cloudsplitter (『雲を分つもの』)では革命的奴隷廃止論者ジョン・ブラウンに焦点を当て、『狩猟期』 (Affliction)ではパラノイアのアルコール依存症者を、また Rule of the Bone (『骨の掟』)では14歳の麻薬売人を主人公にしました。 バンクスの最新作 Lost Memory of Skin (『失われた皮膚の記憶』)は追放された民として社会に生きようとする性犯罪者の苦境を探検しています。

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    2011/12/28(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ナイジェリア大規模原油流出の油膜が海岸線を脅かす 過去10年で最悪の恐れ

    石油大手シェル社による大規模な原油流出事故以来、ナイジェリアのニジェール川デルタ地帯の住民は警戒態勢を取ってきました。大量の油膜は、地元の野生生物を脅かし、沿岸を大規模に汚染しながらナイジェリアの海岸に向かっています。流出に関して得られる情報のほとんどは、事故の責任を負うロイヤル・ダッチ・シェル社から出されるものであり、同社はこれまでに流出したのは4万バレル未満だと述べています。しかし、ナイジェリアの原油流出探知対策庁(National Oil Spill Detection and Response Agency)は、流出はその3倍の規模の可能性があると述べています。この見解が発表されるほんの4ヶ月前には、国連が、デルタ地帯の小さな区域がシェル社と他の企業が引き起こした環境被害から回復するのに30年間と約10億ドルがかかるだろうと述べています。ナイジェリアのエンバイロンメンタル・ライツ・アクション(Environmental Rights Action in Nigeria)の代表、ニモ・バッセイから最新情報を聞きます。同団体は、ナイジェリアの石油が豊富な南部デルタ地帯周辺の流出を監視しています。

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    2011/12/27(Tue)
    記事番号: 
    3

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