デイリーニュース

  • 50周年記念:ベトナム戦争に抗議して自家製ナパーム弾で徴兵書類を焼いた「ケイントズビル事件の9人」

    50年前の今日、1968年5月17日にメリーランド州ボルチモア郊外のケイントズビルで、カトリック神父と活動家のグループが小さなたき火の周りに集まり、祈りを捧げ歌をうたいました。彼らは地元の徴兵委員会の事務所に入り、ベトナム戦争に徴兵される可能性の高い1-Aカテゴリーの青年の徴兵記録378件を持ちだし、これをガソリンと洗濯石鹸で作った自家製ナパームで焼却しました。自家製ナパームを使ったのは、ナパーム弾は米軍がベトナムで民間人に対して使った象徴的な武器だからです。この市民的不服従行為のビデオは世界中に広まりました。彼らは「ケイントズビル事件の9人」として知られ、1970年に最大で禁固3年の刑を言い渡されました。この抗議の組成に関わったフィル・ベリガン神父とダニエル・ベリガンのインタビューを放送するとともに、「ケイントズビル事件の9人」の存命者のひとりマージョリー・「マルガリータ」・メルビルに、この活動を記念する歴史的記念碑の除幕式で話を聞きました。

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    2018/5/17(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ガザで負傷者の手当て中にイスラエル軍から銃撃されたカナダ人医師タレク・ルバーニにインタビュー

    パレスチナの人民はイスラエルのガザ占領に対して抗議を続けることを誓っていますが、本日は、5月14日負傷したパレスチナ人の手当て中にイスラエル軍に両足を銃で撃たれたカナダ人医師に話を聞きます。イスラエル軍は「帰還の大行進」(The Great March of Return)に参加した武器を持たないパレスチナ人の抗議者の少なくとも61人を射殺しました。犠牲者のひとりは医師でした。カナダ、英国、ドイツ、アイルランド、ベルギーが今回の射殺について捜査を求めています。国連人権理事会は、悪化するガザでの暴力行為について議論する特別議会を18日に行うと発表しました。本日は14日に射撃された19人の医療関係者のひとり、緊急医療専門医のタレク・ルバーニに話を聞きます。ルバーニは、オンタリオ州ロンドンのウエスタン大学准教授です。ルバーニはパレスチナ出身の難民で、医療機器が不足する地域にオープンソースの医療器具を提供する「グリア・プロジェクト」(Glia Project)の一員です。

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    2018/5/17(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 労働組合妨害活動をコーク兄弟が支援 秘密の「やり口」を使って組合員の離脱を奨励

    右派系シンクタンクのネットワークが、公共部門の労働組合組合員に対し組合費の支払いをやめるよう説得する活動を全国的に開始していたことが、ガーディアン紙が入手した内部文書で明らかになりました。この活動は、コーク兄弟などの億万長者から拠出された8千万ドルの資金に支えられています。今月、最高裁は、労働組合が交渉した契約から利益を得ている労働者でも、労働組合に加入しないと決めれば組合費を払わずにすむか否かに関して裁決をくだすことになっており、コーク兄弟は自分たちに好ましい裁決を期待しています。こうした組合離脱キャンペーンが行われるさなか、ノース・キャロライナ州の教師たちは今日、大規模なストライキを行なっており、数百の学校が閉鎖されています。このストの直前には、ウェスト・バージニア、ケンタッキー、オクラホマ、アリゾナの各州の教師による大規模なストが行われました。米国版ガーディアン紙の主席記者であるエド・ピルキントンから詳しく聞きます。彼の最新の独占記事は、「米国の右派グループは、米国の労働組合に対する謀略をしかける秘密の『やり口』を如何にして手に入れたか」(“How rightwing groups wield secret 'toolkit' to plot against US unions.”)です。

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    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 民主党への警鐘? ペンシルバニア州の予備選で社会主義的公約を掲げた4人の女性候補が男性の現職候補を破って勝利

    15日、ペンシルベニア州下院議員選の候補者を選ぶ民主党予備選挙で、アメリカ民主社会主義者党が支援する4人の候補者が勝利しました。4人の顔ぶれは、弁護士で労働運動組織者のサマー・リー、元公共ラジオ放送局記者のエリザベス・フィールダー、女性の権利運動組織の創設者サラ・イナモラト、省エネルギー非営利法人で働くクリスティン・シールです。この4人の女性のうち2名は、15日の予備選挙で同州下院の男性現職議員に勝利しました。インターネットメディア「インターセプト」のワシントンDC支局長であるライアン・グリムに詳しく聞きます。

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    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 民主党有力議員ら 拷問への関与記録があるジーナ・ハスペルのCIA長官就任を支持

    上院情報委員会は、トランプ大統領がCIA長官候補に指名したジーナ・ハスペルの就任を承認し、承認手続きは上院本会議へと送られました。ハスペルはCIAで33年の勤務経験を持つベテランで、2002年にタイのCIA秘密収容施設の運営責任者でしたが、その間に、同収容所で少なくとも一人の囚人に対し「水責め」やその他の拷問が行われました。彼女はまた、同秘密収容施設での拷問を示すビデオテープの破棄を命じました。「CIAの拷問プログラムは存在すべきでなかった」とのハスペルの発言後、多数の民主党有力議員が就任支持にまわりましたが、彼女は先週の指名承認公聴会において、9.11後の囚人の扱いを「拷問」と呼ぶことを繰り返し拒否し、拷問は道議に反すると思うかという質問に、明確に応えることを拒否しました。インターネットメディア「インターセプト」のワシントンDC支局長であるライアン・グリムから詳しく聞きます。彼の最新記事は、「ジーナ・ハスペルの承認投票に先立ち、上院は見られてはまずい秘密メモへのアクセスを妨害」(“Ahead of Vote on Gina Haspel, Senate Pulls Access to Damning Classified Memo.”)です。

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    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ノーマン・フィンケルスタイン: パレスチナ人には「居住不可」の檻・ガザから解放される権利がある

    今年の春のガザでの大衆非暴力抗議活動は、「屋根のない刑務所」ガザの人権状況がさらに悪化している中で展開されています。国連は2017年、ガザはすでに「居住不可」であると警告する報告書を出しました。ガザの水の大半は汚染されており、電力の供給は一日数時間に限られています。住民の半数以上が子どもです。住民の殆ど全てが難民で、世界の最過密地帯の一つであるガザ地区から外に出ることすらできません。著述家で学者のノーマン・フィンケルスタインから詳しく聞きます。彼の近著は、Gaza: An Inquest into Its Martyrdom.(『ガザ:その殉難の探究』)です。

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    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ノーマン・フィンケルスタイン: イスラエルの虐殺への憤激はパレスチナ人の非暴力抵抗運動の力の表われ

    14日、「帰還の大行進」(The Great March of Return)の抗議行動に参加した非武装のパレスチナ人に対するイスラエル軍の発砲で、少なくとも61人が殺害され、2700人以上が負傷したにもかかわらず、米国はイスラエルへの批判を拒否しています。国連では、米国のニッキー・ヘイリー国連大使が、イスラエルの行動に関する国際調査の要求を阻止しました。ヘイリーは15日、ハマスが人々を暴力に駆り立てていると繰り返し批判し、自制した行動をとっているとしてイスラエルを賞賛しました。発言の中でヘイリーは、イスラエルへの非難を一切拒否しました。ヘイリーは後に、パレスチナのリヤド・マンスール国連大使が国連安全保障理事会で演説をおこなった際、会議場から退出しました。パレスチナ人の抗議活動が始まった3月30日以来、イスラエル軍により少なくとも112人のパレスチナ人が殺害され、1万2千人以上が負傷しています。国際刑事裁判所の主任検察官は15日、ガザの状況に注視を続けており、犯罪の訴追を可能にする措置をとることもありうると述べました。一方、国連の人権高等弁務官事務所は、イスラエル治安部隊がガザで「おぞましい致命的な暴力」をふるっていると非難しています。著述家で学者のノーマン・フィンケルスタインから詳しく聞きます。

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    2018/5/16(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米国はイスラエルを非難することを拒否するが 国際刑事裁判所がガザ殺害に対する戦争犯罪調査を開始する可能性

    5月14日のイスラエル軍によるパレスチナ人の大虐殺は、国際的な非難を巻き起こしています。南アフリカは駐イスラエル大使を召還しました。トルコは駐イスラエル大使と駐米大使の双方を召還し、5月18日から3日間の喪に服することを宣言しました。パレスチナの指導者たちはイスラエル軍が戦争犯罪を犯したと非難していますが、米国は殺害への独立調査を要求する国連安全保障理事会の声明を阻止しました。一方、イスラエル当局は殺害を正当化するために、抗議行動はハマスによるものと主張しようとしました。タレク・バコーニにさらに詳しい話を聞きます。彼はHamas Contained: The Rise & Pacification of Palestinian Resistance (『封じ込められたハマス:パレスチナ抵抗運動の隆盛と鎮圧』の著者で、「アル・シャバカ:パレスチナ政策ネットワーク(Al-Shabaka: The Palestinian Policy Network)」と「欧州外交評議会」(European Council on Foreign Relations)の政策研究員です。

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    2018/5/15(Tue)
    記事番号: 
    5
  • 「私の人生の大惨事」:ナクバの生存者が語るイスラエル軍が1948年に彼の村を爆撃し侵略した日

    パレスチナ人たちはガザ地区で5月15日、70万人以上のパレスチナ人たちが彼らの故郷から強制的に追い出された「ナクバ」(Nakba)または「大惨事の日」(Day of Catastrophe)から70周年を記念する新たな抗議行動を予定しています。5月15日の抗議行動は、5月14日にイスラエル軍が61人の非武装のパレスチナ人抗議者たちを殺害した翌日に行われるものです。パレスチナの抗議者たちが3月30日に開始した非暴力のデモ「帰還のための大行進」(The Great March of Return)以来、イスラエル軍はこれまでに少なくとも合計109人のパレスチナ人を殺害し、1万2000人を負傷させています。ナクバの生存者で86歳のマフムド・サラに、さらに詳しく話を聞きます。彼はエルサレム近郊の村で生まれましたが、その村は彼が十代だった1948年に爆撃され侵略されました。

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    2018/5/15(Tue)
    記事番号: 
    4
  • パレスチナ人にとって新しい米国大使館はガザの抗議行動のシンボル — しかし根本的原因は大規模な弾圧

    イスラエル軍がガザ地区のパレスチナ人抗議者たちに対して大虐殺を行う中、トランプ政権の幹部メンバーたちが、米国大使館の移転式典に出席するためにエルサルムに集まっています。出席者の中には、トランプ大統領の娘で米政府上級顧問のイバンカ・トランプと、彼女の夫で上級顧問のジャレッド・クシュナー、財務長官のスティーブ・ムニューシンもいました。米国大使館をエルサレムに移転するというトランプ政権の決定は、エルサレム市を含む幅広い国や地域から非難を巻き起こしました。エルサレムでは5月15日、移転式典に抗議するために抗議者たちが集まりました。パレスチナ人作家で「法的支援および人権保護のエルサレム・センター」(Jerusalem Center for Legal Aid and Human Rights)のプロジェクト・コーディネータを務めるブドゥール・ハサンに、さらに詳しく話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/5/15(Tue)
    記事番号: 
    3

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