デイリーニュース

  • イライジャ・カミングス議員や地元活動家ら、ボルチモア警察による取り締まりの実態を証言

    司法省は今週、ボルチモア市の警察の取り締まり活動について批判的な結論を下す報告書を発表しました。この報告書には、警察に30回以上にわたって呼び止められた50代のアフリカ系アメリカ人のケースが取り上げられています。メリーランド州選出の下院議員イライジャ・カミングスと地元の活動家ラリーク・ヘイズをゲストに招き、ボルチモアでの彼ら自身の警察との経験について話を聞きます。カミングスは何度も警察に呼び止められたと言います。ヘイズは少なくとも20回は職務質問されたと語ります。一方、白人で記者のベイナード・ウッズは一度も警察に呼び止められたことはないと言います。

    dailynews date: 
    2016/8/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 人種差別的で違法:司法省がボルチモア警察による黒人の取り締まりを批判

    米国司法省はこのほど、ボルチモア市の警察が人種差別的な取り締まり行為を行っていたとの調査結果を発表しました。ボルチモア市警察は組織的に黒人居住者を狙って、人口比からすれば不釣り合いに多い割合で呼び止め、所持品検査をし、逮捕していました。米司法長官副補佐官のバニータ・グプタは、「ボルチモア市警察(BPD)では、憲法に違反した職務質問と所持品検査から逮捕へというパターンが慣行化していました。BPDの使った取り締まり戦略によって、アフリカ系アメリカ人が職務質問と所持品検査を受け、逮捕される比率は、人口比に照らして釈明できないほどひどく偏っています。憲法で保障されている表現行為を行っている人に対する過剰な暴力の使用や報復も見られます」と語りました。163ページにわたる報告書は、「監督責任者たちが、地域の『すべての黒人のチンピラども』の逮捕に重点を置くよう指示するなど、明らかに人種差別的な命令を発していた」ことを明らかにしています。ボルチモアを拠点に活動する記者のベイナード・ウッズと、草の根の共同体「ボルチモア・ブロック」(Baltimore Bloc)の調整役を務める活動家のラリーク・ヘイズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/8/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『ドナルド・トランプができるまで』 デイビット・ケイ・ジョンストンが解き明かすトランプとギャングや麻薬密売人とのつながり

    デイビット・ケイ・ジョンストンは、フィラデルフィア・インクワイアラー紙のアトランタ市担当記者だった1980年代から、ドナルド・トランプを取材してきました。ジョンストンの新著The Making of Donald Trump(『ドナルド・トランプができるまで』)は、ニュースでほとんど取り上げられることのないトランプの一面―トランプとギャングや麻薬密売人、重罪犯らとのつながり―に注目しています。

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    2016/8/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 10回以上仮釈放を却下された高齢の囚人 フィッシュキル刑務所で自殺か

    ニューヨーク州北部で70歳の囚人ジョン・マッケンジーが自殺とみられる死を遂げた事件で、州が再犯の恐れが低い高齢囚人の釈放を拒否している現状に注目が高まっています。マッケンジーは、前週に仮釈放申請を却下された後、フィッシュキル刑務所の独房で首を吊ったと報じられています。2000年に仮釈放資格を得てから10回目の仮釈放の却下でした。ベテラン弁護士で囚人の権利に長年にわたって取り組むキャシー・マンレーに話を聞きます。マンレーは、ニューヨーク州仮釈放委員会を相手取った訴訟で、ジョン・マッケンジーの代理人を務めていました。ニューヨークのスタジオには、「刑務所内の高齢者を釈放せよ」(Release Aging People in Prison: RAPP)を率いるムジャヒド・ファリドが加わります。ファリドは、最低服役期間15年の終身刑で33年にわたって服役し、2011年に釈放された後、この団体を立ち上げました。

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    2016/8/10(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 『オリンピックのプライド アメリカの偏見』 1936年の黒人五輪選手18人はいかにジム・クロウ法とヒトラーに抗ったか

    ブラジルでは、米国の女子体操チームが、2位に1960年以来最大の差をつけて金メダルを獲得し、歴史的な偉業を達成しました。米国女子体操団体の5人は、米国がこれまでに五輪に送り出した中で最も人種的に多様なチームです。シモーン・バイルスとギャビー・ダグラスはアフリカ系アメリカ人です。ニュージャージー州で生まれたローラン・ヘルナンデスはプエルトリコ系、マディソン・コシャンとアリー・レイズマンは白人です。しかし米国には、シモーン・バイルスとギャビー・ダグラス、ローラン・ヘルナンデスよりはるか昔に、非白人として歴史を築いたオリンピック選手たちがいました。今日ご紹介する新作ドキュメンタリーは、ナチスドイツで1936年に行われた五輪大会に参加し、有名な陸上競技選手のジェシー・オーエンスとともに、ジム・クロウ法とアドルフ・ヒトラーに挑戦した17人のアフリカ系アメリカ人がテーマです。いまでは、1936年大会でアフリカ系アメリカ人が達成した偉業といえば、4つの金メダルを獲得したオーエンスの物語だと思われがちですが、18人の物語があったのです。作家でOlympic Pride, American Prejudice(『オリンピックのプライド、アメリカの偏見』)を監督したデボラ・リリー・ドレイパーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/8/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ドナルド・トランプ 銃保有者にヒラリー・クリントン暗殺をそそのかす(?)発言で非難殺到

    共和党大統領候補のドナルド・トランプが、9日のノースカロライナ州の集会で行った発言でライバルのヒラリー・クリントンに対する暴力をあおったとして批判されています。トランプは集会で、「ヒラリーは、(合衆国憲法)修正第2条[訳注:人民が武器を所有・携帯する権利を謳っている]の廃止、実質的な廃止を求めています。彼女が最高裁判事を選ぶことになれば、皆さんにできることはありません。もっとも修正第2条の支持者にはやれることがあるかもしれませんが。どうでしょうね」と発言しました。トランプのコメントは、多くの人々からヒラリー・クリントンの暗殺を呼びかけるものと受けとられ、複数の議員や元CIA長官、ニューヨーク・デイリー・ニュース紙などから反発の声が広がっています。ニューヨーク・デイリー・ニュース紙は、「もはや冗談ではすまない。銃規制反対派によるヒラリー襲撃を示唆したことで、トランプは攻撃の域を超え、無謀に転じた。大統領選を下りるべきだ」と書きました。

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    2016/8/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 交通違反切符で特別機動隊チームによって殺害:黒人の子持ち女性コリン・ゲインズの警察による殺害の裏側

    ニューヨーク市では月8日、最近起こったメリーランド州のアフリカ系米国人の子持ち女性コリン・ゲインズの警察による殺害に抗議して、100人以上の人々が行進しました。ボルチモア郡の警察は8月1日、彼らが言うところの武器が関わる対峙ののち、子供のいる23歳の女性を殺害しました。警察は交通違反に関する逮捕状を執行するためにゲインズのアパートにいました。彼らは当初、コリン・ゲインズの大家から得た鍵を使って彼女のアパートに入ったと述べました。しかし、裁判記録には警察がドアを蹴破ったとあります。警察がアパートの中に入ったのち、コリン・ゲインズはフェイスブック経由で、彼女のアカウントが閉鎖されるまで、警察との対峙をライブ配信しました。警察は、ゲインズがショットガンを彼らに向けた後で彼女を殺害したと言います。警察はまた、彼女の5歳の息子コディ・ゲインズにも発砲したと言います。息子は頬を負傷しましたが命は取り留めました。ニューヨークの抗議者たちと、「黒人の若者プロジェクト100」(Black Youth Project 100)の全米代表シャーリーン・カラザーズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/8/9(Tue)
    記事番号: 
    6
  • 死にかけている人間に手錠:警察による10代の黒人少年ポール・オニールの殺害でシカゴで抗議行動が勃発

    武器を身につけていなかったアフリカ系米国人の十代の少年を警察が射殺した場面の映像が公開され、シカゴは警察による暴力をめぐる抗議行動で改めて揺れています。警察のボディカメラからの新たに発表された映像には、7月28日に警察が18歳の少年ポール・オニールを殺害する直前と直後の瞬間が映っています。映像の中で、警察は、警察が盗難車だと言う、オニールが運転していた車に向けて繰り返し発砲しています。映像にはその後、1人の警官が、他の警官たちによって囲まれた血の海の中で顔を伏せて横たわるオニールに走り寄る様子が映っています。警官たちはその後、オニールが出血を続ける中で、後ろ手になった彼に手錠をかけ、彼のパックパックの中を捜索しました。クック郡検視局は、彼は背中を撃たれたと言います。ポール・オニールの家族の弁護士マイケル・オッペンハイマーから、さらに詳しく話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/8/9(Tue)
    記事番号: 
    5
  • マット・タイビが語るライボー、カルテル型金融、金融業界の修復失敗がトランプの台頭をいかに推進したか

    英国の大手銀行バークレイズは、数兆ドルの世界の金融取引の根拠となる金利「ライボー」(Libor)を不正操作したことに関して、米国の44州に1億ドルの和解金を支払うことに同意しました。英国と米国の当局者たちは、2012年以来、金利操作疑惑をめぐり多くの銀行に対して措置を講じてきました。今回のケースは、1つの銀行と米国の州との間の初めての和解です。ライボーのスキャンダルについて密着取材してきたローリングストーン誌の記者、マット・タイビに、さらに詳しく話を聞きます。

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    2016/8/9(Tue)
    記事番号: 
    4
  • マット・タイビ「トランプの全員白人男性の経済チームの中に「金融危機の悪党」ジョン・ポールソン」

    共和党の大統領候補ドナルド・トランプは8月8日、格式高い「デトロイト経済クラブ」(Detroit Economic Club)で演説し、彼の経済構想を披露しました。トランプは法人税を削減し、遺産税を撤廃すると公約。彼はさらに、環太平洋連携協定(TPP)を拒否し、北米自由貿易協定 (NAFTA)を含む貿易協定を再交渉すると述べました。この演説の直前に、ドナルド・トランプは彼の経済チームを発表しました。このチームは、13人の男性で、女性は1人もおらず、数人の億万長者と、オクラホマの石油王、セミプロのポーカープレイヤーを含みます。ドナルド・トランプの経済計画の演説と彼のチームについて、受賞経験もあるローリングストーン誌の記者、マット・タイビから話を聞きます。彼はトランプの選挙運動を密着取材しています。彼の最近の記事のタイトルはA Republican Workers’ Party?(『共和党系労働者党?』)です。

    dailynews date: 
    2016/8/9(Tue)
    記事番号: 
    3

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