デイリーニュース

  • 先住民女性の殺害や失踪が続く中 ノースダコタでオリビア・ローン・ベアの遺体が発見される

    9か月にもわたる長い捜査の末、7月31日にオリビア・ローン・ベアの遺体がフォート・バートホールド保留地にある自宅近くの湖に水没した軽トラックの内で発見されました。5人の子の母である彼女はノースダコタ州ニュータウンで10月末から行方不明になっていました。今回の事件で、米国各地で先住民の女性が異常に高い確率で行方不明、レイプ、殺人に遭っていることに、再び注目が集まっています。特にダコタ・アクセス・パイプラインの出発地点でもあるノースダコタ州バッケン・シェールのような石油採掘地域では、この比率が更に高くなっています。オリビア・ローン・ベアの兄弟で、過去9か月間オリビアを捜しつづけたマシューに話を聞きます。チェロキー・ネイションの一員で先住民部族の主権および司法権回復を専門とするメアリー・キャサリン・ネーグルにも話を聞きます。彼女は弁護士事務所パイプステム・ロー(Pipestem Law)のパートナーです。

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    2018/8/3(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 拘束から解放されたメキシコ人ジャーナリスト エミリオ・グティエレス=ソト 移民関税捜査局の「強制収容所」を批判

    メキシコ人ジャーナリスト、エミリオ・グティエレス=ソトと息子のオスカルは移民関税捜査局(ICE)に7か月間拘束された後、解放されました。グティエレス=ソトが米国に亡命を求めたのは2008年、メキシコ軍内の汚職疑惑を取材したことで殺害の脅しを受けたためでした。グティエレス=ソトは米記者クラブでのスピーチで米の亡命者受け入れ政策を批判した数週間後の12月に拘束されました。連邦判事のひとりは、エミリオ・グティエレス=ソトと息子のオスカルをトランプ政権が拘束したのは、米国憲法修正第一条、言論の自由の侵害に当たらないか疑問を呈しています。テキサス州エルパソにて、エミリオ・グティエレス=ソトに、解放直後にインタビューしました。

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    2018/8/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 静かに進む殺戮:コンゴ民主共和国の民族浄化を可能にした トランプの「アメリカ・ファースト」政策

    コンゴ民主共和国では、相次ぐ残酷な暴力が全国に広がる最悪の人道的危機に瀕しています。2017年には約200万人の市民が家を捨てて避難しました。国内避難民の数は700万人近くに達しており、更に50万人が他のアフリカの国々に逃れて難民となりました。国連によれば、同国市民1300万人が緊急人道的援助を必要としています。この危機を国際メディアはほとんど報じてきませんでしたが、今週『Viceニュース』が、最近行われた民族浄化について衝撃的な調査報道を公表しました。マシェティ(山刀)を手にした数百人の民兵がウガンダとの国境近くの地域に押し寄せ、約120の集落を攻撃しました。数百人が犠牲となり、住宅数千戸が破壊され、約35万人が難民となりました。この暴力行為が起きる前の2017年、米国はトランプ大統領の「アメリカ・ファースト」政策の一環として、唐突にコンゴを含む数カ国で平和維持活動を停止していました。『Viceニュース』に寄稿する作家のニック・タースに話を聞きます。

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    2018/8/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 異常気象が世界各地で爆発的に広がる中 メディアはなぜ気候変動を取り上げないのか?

    米国の大手テレビ・ネットワークは、7月の2週間に渡る世界的熱波について少なくとも127回報道しましたが、気候変動についてはたった1回言及したにすぎません。これは米国の三大テレビ局であるABC、CBS、そしてNBCによる異常気象の報道を追跡する「メディア・マターズ」(Media Matters)が報告している内容です。本日は、世界的異常気象を更に増幅させる気候変動危機、化石燃料産業および地球温暖化におけるメディアの役割についてのパネル・ディスカッションを行います。ニューヨークタイムズ・マガジンの主任ライター、ナサニエル・リッチは”Losing Earth: The Decade We Almost Stopped Climate Change”(「失われる地球--気候変動をもう少しで阻止できた10年」)を執筆し、彼の記事は1冊丸ごと気候変動特集となったニューヨークタイムズ・マガジン8月1日号に掲載されました。ロブ・ニクソンはSlow Violence and the Environmentalism of the Poor(『ゆっくりとした暴力と貧困層における環境保護主義』)の著者です。

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    2018/8/2(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 「失われる地球」:人類が気候変動を理解するも 対策が間に合わなかったのはなぜか

    「失われる地球」(Losing Earth)というのが、8月1日号を1冊丸ごと気候変動特集としたニューヨークタイムズ・マガジンの特集記事のタイトルでした。ナサニエル・リッチが執筆したこの記事は1979から89年の10年を追っており、リッチによればこの期間に人類は初めて気候変動について包括的な理解をしたものの、まだ時間的余裕があったこの時期に、この非常に大きな危険への対策を怠ったということです。この記事はピュリッツァー・センターの支援を受けて発行されました。ニューヨークタイムズ・マガジンの主任ライター、ナサニエル・リッチに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ロブ・ニクソン:政府が気候変動対策を行わないのは 世界の貧困層に最も皺寄せが行く「ゆっくりとした暴力」だ

    今までになかったような山火事、洪水、熱波が世界各地を襲った2018年は、記録が始まって以来、4番目にの暑さとなると見られています。地球温暖化の破壊的効果の影響を一番受ける地域の多くは、気候変動の原因を作った国々ではありません。公共政策研究グループ「ジャーマンウォッチ」(Germanwatch)が公開した「2018年世界気候変動リスク指数」によれば、過去20年間で最も気候変動の影響を受けたのは、ホンジュラス、ハイチ、ビルマ(ミャンマー)、パキスタン、そしてバングラデシュを含む発展途上国です。インド政府は、500人以上が洪水と豪雨で犠牲となったとしています。イランでは慢性的な水不足で、97パーセントの地域でなんらかの干ばつが起っています。プリンストン大学の人文科学および環境学の教授であるロブ・ニクソンに話を聞きます。ニクソン教授はSlow Violence and the Environmentalism of the Poor(『ゆっくりとした暴力と貧困層の環境保護主義』)の著者です。

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    2018/8/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 気候変動の科学者:カリフォルニアの山火事は速度も威力も死者数も増しており これからも勢いは衰えない

    カリフォルニア州では住民数万人が、州全土で未だ止むことのない山火事で避難を余儀なくされ、死者も出ています。最悪の山火事となったカーでの火災は10万エーカー以上が火に包まれ、レディング周辺の住宅約千戸を破壊、同州史上6番目に被害の大きい火事となりました。当局は8月1日、同州の規模が大きい16件の火事で、ロサンゼルスの面積よりも大きい32万エーカーが焦土と化し、8人が死亡したと発表しました。ジェリー・ブラウン州知事は今週、山火事の激しさが増し、回数も増えていることが、同州の「新たな常識」となったと述べました。山火事は他にもコロラド、アイダホ、オレゴン、ワシントン、アリゾナ州の一部でつづいており、世界的にも最近ではギリシャ、カナダ、北極圏で起っています。「懸念する科学者連合」(Union of Concerned Scientists)の気候変動およびエネルギー・プログラムの上級気候変動研究者で気候変動科研究室長のブレンダ・エクウーゼェルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/8/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 民主主義への世界的な脅威 フェイスブックや監視資本主義が如何にして独裁を生み出すか

    「ブラック・エレベーション(Black Elevation)」、「マインドフル・ビーイング(Mindful Being)」、「レジスタース(Registers)」、「アストラン ウォリアース(Aztlan Warriors)」。これらは、米国の中間選挙に密かに影響を与えようとする企みとして、31日にフェイスブック社が「フェイスブック」や「インスタグラム」から削除したアカウントの一部です。同社は32の偽アカウントとページが、「協調する不正な行為」と関わりがあったと発表しました。この発表の数日前、フェイスブック社の株価は史上最悪の暴落となり、同社の市場価格は僅か1日で約1,190億ドル下落しました。これらは、フェイスブックが米国のみならず世界各地の民主主義に歴史上前例のない影響を与えているという最新の一例にすぎません。フェイスブックは、ビルマ(ミャンマー)のイスラム教民族ロヒンギャに対する暴力を誘発したヘイト・スピーチを拡散する上で大きな役割を果たし、またフィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテが反体制派を弾圧する際にも悪用されています。フェイスブックには現在、世界で22億人のユーザーがおり、今も増え続けています。

    dailynews date: 
    2018/8/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ロン・デラムズ(1935~2018):平和を組織することは我々にあらゆる形の不正に挑むことを強いる

    世界中での米国の介入、南アフリカのアパルトヘイト、ベトナム戦争に反対して闘った伝説的な政治家で反戦活動家のロン・デラムズが82歳で亡くなりました。デラムズは連邦下院議員であった30年近くのあいだ、ソマリア派兵を求める1992年の法案を除くすべての主要な米軍による介入に反対しました。この業績は、彼が1970年に議員になった直後におこなった、下院に対するベトナム戦争における米国の戦争犯罪にの調査要求から始まりました。この取り組みが失敗に終わると、デラムズは彼独自の戦争犯罪特別公聴会を開きました。この高名な下院議員はかつてこう言いました。「急進主義者と呼ばれる立場を譲る気はない。平和と正義、そして人類すべてに対する思いやりを擁護することが急進的なら、私は喜んで急進主義者と呼ばれよう。」2015年のワシントンDCの「ベトナム:抗議のパワー」(Vietnam: The Power of Protest)会議で、デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスから紹介された後の彼のスピーチを放送し、ロン・デラムズの功績を振り返ります。

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    2018/7/31(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ロン・デラムズを追悼:戦争、アパルトヘイト、貧困と闘った急進的な議員

    伝説的な反戦活動家であり、元オークランド市長で民主党選出連邦下院議員を長年務めた、カリフォルニア州オークランド出身のロン・デラムズが7月30日、82歳で亡くなりました。社会主義者で急進主義者を自称するデラムズは27年にわたって下院議員を務め、ベトナム戦争と南アフリカのアパルトヘイトに反対する議会の反対を主導しました。こうした活動により彼はリチャード・ニクソン元大統領の政敵リストに載ることにもなりました。彼は、政治家人生を通じて肥大化した軍事費に反対、その代わりに住宅、医療、教育への投資拡大を推し進めました。この著名議員への2015年のデモクラシー・ナウ!のインタビューの一部を放送し、ロン・デラムズを追悼します。

    dailynews date: 
    2018/7/31(Tue)
    記事番号: 
    2

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