アイスランドでは10月29日の総選挙で、無政府主義の「海賊党」(Pirate Party)が大躍進し、他の左翼政党と共に連立政権を作る可能性を強めています。海賊党はアイスランドの63議席の国会で、前回の選挙の3議席から今回は10議席を勝ち取りました。海賊党は世界で初のクラウドソーシングを利用した憲法を可決することを目指しています。同党の中核となる政策は、直接民主主義、表現の自由、公民権、ネットワーク中立性と透明性を求めています。アイスランド前首相と彼の妻がオフショア会社を利用して数百万ドルの価値の投資を隠していたことが露見し、辞任に追い込まれた4月ごろから海賊党の人気は急上昇しました。10月最終週の今回の選挙では女性も大勝し、他のどの党よりも多い30議席をアイスランド議会で獲得しました。女性候補が議席の半分近くを獲得したことで、アイスランドは今や「世界で最も平等な議会」を持つと報じられています。アイスランドの国会議員で同国の海賊党の共同創設者であるビルギッタ・ヨンスドッティルに、さらに詳しく話を聞きます。彼女は、詩人、活動家、ウェブ開発者で、ウィキリークスの元活動家でもあります。彼女はさらに「国際モダン・メディア協会」(International Modern Media Institution)の会長も務めています。