デイリーニュース

  • 記者が語る:ボウ・バーグダールの同僚の兵士たちは、彼よりもさらにアフガン戦争を疑問視していた

    故マイケル・ヘイスティングス記者によるローリングストーン誌の2012年の紹介記事によると、新たに解放された米兵ボウ・バーグダールは、初めはフランス外人部隊に入ろうとしたものの拒否され、2008年に米陸軍に入りました。彼は、2009年春にオバマ大統領が最初の部隊増派を命じた直後に、アフガニスタンに派遣されました。バーグダールは彼の部隊の一人の兵士に「もしこの派遣がひどいものなら、僕はパキスタンの山の中に歩き去るつもりだ」と語ったと言われています。そして、2009年6月30日、ナイフと水、デジタルカメラと日記だけを持って基地を去ったとき、その言葉を実行したとも考えられます。それから24時間以内に彼は拘束されました。アフガニスタンで部隊に従軍しているときにボウ・バーグダールに会った、ガーディアン紙の受賞歴のある写真家で映像製作者であるショーン・スミスから話を聞きます。スミスは、前のセグメントで放送したボウの父親ボブ・バーグダールの映像も撮影しました。

    dailynews date: 
    2014/6/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 解放された米兵の父親「グアンタナモ米軍基地の囚人に私たちの家族ほど共感できる人は他にいない」

    アフガニスタン戦争の最後の米国人戦争捕虜として知られるボウ・バーグダールが、タリバンとの捕虜交換で、拘束から5年後に解放されました。バーグダールが拘束されたのは、武器を持ずに米軍基地を立ち去ろうとしたときだと報じられています。彼は、米陸軍には幻滅した、アフガニスタンでの米国の使命は支持できない、新たな生活を始めるために去る、と書いたメモを残していたと言われています。バーグダールの両親のボブとジャニは、米国とタリバンの交渉が決裂した3年前の時点で彼らの息子が捕虜交換交渉の対象になっていたことを初めて明らかにしました。息子の解放を前に、ボブ・バーグダールは家族が住むアイダホ州の田舎で撮影された、ガーディアン紙のショーン・スミスの独占インタビュー応えています。「グアンタナモ米軍基地の囚人たちに私たちの家族ほど共感できる人はいないでしょう。なぜならこれは同じことだからです」とボブ・バーグダールはスミスに語りました。「[第二次大戦中に]恐ろしい戦争犯罪者たちに対して、あれだけ高い水準の司法手続きをすることができたわれわれが、今は10年も11年も司法手続きすらしないというのはなんとしたことでしょう。これは間違っています」。

    dailynews date: 
    2014/6/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 対テロ元最高責任者リチャード・クラーク:ブッシュ、チェイニー、ラムズフェルドは戦争犯罪を犯した

    米テロ対策元最高責任者のリチャード・クラークは、ジョージ・W・ブッシュ元米大統領が、2003年のイラク侵攻を決めた戦争犯罪に罪悪感を感じていると思うとデモクラシー・ナウ!に語りました。クラークはブッシュ政権1年目、安全保障とテロ対策担当の国家調整官を務めていました。イラク侵攻後の2003年に辞任、その後NY同時多発テロ前のアルカイダによる攻撃の警告を無視したとしてブッシュ政権高官を非難し、ニュースに取り上げられました。 「彼らが承認した事柄は、おそらく戦争犯罪の領域に含まれているだろうと考えています。(その追及が)生産的か否かという議論はあるだろう。しかし我々は、国の現職の大統領や首相の行動を訴追し裁判するハーグの国際刑事裁判所に手続きを済ませました。つまり、このようなことを行う前例は存在するのです。ブッシュ政権メンバーに対してそれ(訴追)を行うことが役に立つことなのかどうかを、われわれは考えなければならない。ブッシュ政権がやったことが戦争犯罪だということは、──少なくとも私の考えでは──はっきりしています」とクラークは話します。

    dailynews date: 
    2014/6/2(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 対テロ元最高責任者リチャード・クラーク:オバマ政権下で米無人機プログラムは「手に負えなくなった」

    リチャード・クラークは、イラク戦争に抗議して辞任した2003年までビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ両大統領の下で米テロ対策担当官のトップを務めました。NY同時多発テロ発生1年前、クラークは米国空軍にウサマ・ビンラディンの捕獲に関する米国の取り組みの一環として、無人機の運用を推進していました。クラークによると、CIAと国防総省は、当初この計画に反対していました。そしてNY同時多発テロが発生。2ヶ月後の2001年11月、アルカイダの軍事部門トップのモハメド・アテフが、プレデター無人機によって殺害された初めての人物となりました。英非営利団体「調査報道局(Bureau for Investigative Journalism)」によると、米無人機はそれ以降、イエメン、ソマリア、イラク、パキスタン、アフガニスタンで少なくとも2600人を殺害しました。クラークはSting of the Drone(『無人機の一刺し』)と呼ばれる無人機戦争についての小説を執筆したばかりです。クラークに彼の著書とオバマ大統領によって拡大されている無人機戦争への懸念について聞きます。「(無人機の)プログラムは手に負えなくなった。過度の秘密主義は一部の無人機攻撃がそうであったように逆効果になっている」とクラークは語ります。

    dailynews date: 
    2014/6/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • パート2:タナハシ・コーツ人種隔離 住宅差別 『賠償請求の論拠』を語る

    高名なエッセイスト、タナハシ・コーツのインタビュー、パート2をお届けします。コーツはアトランティック誌のトップ記事"The Case for Reparations"(賠償請求の論拠)の中で、奴隷制度と人種隔離法、連邦政府支援の住宅政策が一貫してアフリカ系アメリカ人から財産を奪い、世代にまたがる富の蓄積を妨害してきたかを明らかにしています。「アフリカ系アメリカ人も正しく行動するまっとうな人物であれば、米国の白人優越主義の典型的な表れである略奪にひっかかることはない、という大嘘が神話化してきました。でも、人柄など関係ないのです。どれだけ自分を磨いても、この仕組みから免れることはできないのです」とコーツは語ります。インタビューのパート1はこちらから
    dailynews date: 
    2014/5/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「移民が非合法になった経緯」 アビバ・チョムスキー 米国の移民労働者搾取を語る

    アビバ・チョムスキーが、新著Undocumented: How Immigration Became Illegal (『在留資格なし:移民はいかにして非合法になったか』)を語ります。同書は、メキシコ人など出稼ぎ労働者に対する組織的な偏見が米国の移民政策に組み込まれ、ヨーロッパ系移民には昔から与えられている市民権取得の道を彼らに対し閉ざしてきた経緯を詳述しています。アビバ・チョムスキーはまた、現行の移民法が出稼ぎ労働者を犯罪人扱いしていることと、ミシェル・アレグザンダーが著書The New Jim Crow(『新たなジム・クロウ』)で述べているアフリカ系アメリカ人を抑圧するカースト制との類似性を指摘します。この問題を論じたチョムスキーの前著は、They Take Our Jobs! and 20 Other Myths about Immigration (『職を奪われる! に始まる移民に関する21の神話』)です。アビバ・チョムスキーは、マサチューセッツのセーラム州立大学の歴史学教授でラテン・アメリカ研究のコーディネーターです。

    ☆このセグメントは、2016年度学生字幕翻訳コンテストの課題に取り上げられています。→

    dailynews date: 
    2014/5/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマは記録破りの国外退去強制を継続 共和党の懐柔を目的に移民法改革を遅延

    5月最終週に オバマ大統領は異論の多い国外強制退去政策を夏期いっぱいは継続すると発表しました。公民権団体から「国外退去最高司令官」とまで呼ばれたオバマは、大統領権限を使って国外強制退去の規模縮小を求める道はないか検討するよう、ジェー・ジョンソン国土安全保障長官に命じていました。しかし、29日の移民政策公聴会で、下院司法委員会委員長でバージニア州選出の共和党ボブ・グッドラット議員は、大統領との交渉にきわめて懐疑的であることに変わりはないと明言しました。移民権団体は、包括的な移民法改正に向けた政治的な推進力が欠けていることにいらだちを表明し続けています。「移民たちは怒っています。その怒りをできるだけ建設的な方向に誘導するつもりです」と、全国日雇労働者組織ネットワーク(National Day Laborers Organizing Network)代表のパブロ・アルバラードは語ります。この団体は国外強制退去を即刻停止するようオバマに圧力をかける市民的不服従を行っています。(画像:Juliosalgado.com)

    dailynews date: 
    2014/5/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 賠償に値することを証明する:米奴隷制度と組織的人種差別の決着を タナハシ・コーツが語る

    アトランティック誌6月号の議論を巻き起こしたカバーストーリーで、著名なエッセイ作家タナハシ・コーツは、米国の奴隷制度と組織的人種差別への賠償とめぐる全米での議論に、再度火をつけました。コーツは奴隷制度、ジム・クロウ法の人種隔離政策、そして連邦政府に支持された住宅政策が、アフリカ系米国人からその所有物を奪い去り、世代を越えた富の蓄積を妨げたことを検証しています。エッセイの大部分は、略奪的な融資プログラムが、自宅購入を考えるアフリカ系米国人をだましたことに焦点をあてられ「道徳的な負債を解消することなく、米国人が一体となることはない」と結論づけます。

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    2014/5/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 平和の戦士」:詩人で公民権運動家  マヤ・アンジェロウの思い出を ソニア・サンチェスが語る

    伝説的な詩人、劇作家、公民権運動家のマヤ・アンジェロウが、86歳で亡くなりました。ジム・クロウ法下にあった南部で生まれたアンジェロウは、世界で最も有名な作家のひとりとなりました。歌手、そして女優として成功した後、アンジェロウは1960年代の公民権運動に深く関わり、マーティン・ルーサー・キング牧師やマルコムXと行動をともにしました。作家ジェームズ・ボールドウィンをはじめとする人々に執筆活動に集中するよう勧められ、アンジェロウは7冊の自伝の1作目となるI Know Why the Caged Bird Sings(『歌え、翔べない鳥たちよ―マヤ・アンジェロウ自伝』)を執筆。この作品によって、受賞作家、民衆の詩人として知られるようになる彼女のすばらしいキャリアが始まりました。アンジェロウの有名な詩とスピーチを振り返りながら、彼女と親しかった著名な作家で、黒人芸術運動の活動家で先導的存在のソニア・サンチェスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • エジプト政府 低投票率を上げようと躍起になる 前国防相シシの権力を確実にする選挙で

    エジプトの大統領選挙は外見上の投票率を上げるため延長3日目に入りました。元国軍最高司令官で前国防相でもあるアブドル・ファタ・アル・シシの当選は確実で、あらかじめ演出されていたと見られています。しかし、あまりにも低い投票率がこの選挙の信頼性を脅かそうとしているため、軍事政権は投票率を上げようと躍起になっています。政府は27日を休日とし、投票への参加を奨励しました。また公共交通機関の料金を免除し、商店街などを早く閉めさせ、投票をしないエジプト人には罰金を科すと脅しました。地元の政治家達は選挙に行くことは「宗教上の務め」であるという、イスラム教徒やキリスト教徒のリーダー達からのメッセージを繰り返し放送電波で流しました。もしシシが予測通り大統領に就任すると、軍隊が君主制を覆した1952年以来6人目の軍人出身者がエジプトを治めることとなります。シシは昨年、民主的に選ばれたモハメド・モルシ元大統領の追放を指揮しました。イスラム系とリベラル政治団体はエジプト国民にこの選挙のボイコットの呼びかけ、この投票は不公平で不法だと主張しています。カイロからデモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/28(Wed)
    記事番号: 
    3

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