デイリーニュース

  • 米国史を変えた暴動:1967年のニューアークとデトロイトの蜂起を振り返る

    50年前の1967年7月、ニューアークとデトロイトの2つの都市で暴動が発生しました。事の発端はニューアークで1967年7月12日、2人の白人の警官がアフリカ系米国人のタクシードライバーを拘束し殴打したことでした。その直後の7月23日、デトロイトの警察がアフリカ系米国人が住む地域の深夜クラブに手入れをこなったことで、別の大規模暴動が起きました。デトロイトでは43人が死亡、ニューアークでは26人が死亡し、両都市で7000人が逮捕されました。この二つの暴動は、ニューアークとデトロイトの二つの街を大きく変え、アフリカ系米国人が政治的力をつけていく時代の幕開けとなりました。「進歩のための民衆組織」(the People's Organization for Progress )の議長ラリー・ハムと、新刊The Fifty-Year Rebellion: How the U.S. Political Crisis Began in Detroit(『暴動の50年:米国の政治危機がデトロイトで始まった過程』)の著者スコット・クラシゲに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/25(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ソニア・ナザリオ 「サンアントニオの悲劇はトランプによる移民弾圧の「予想通りの結果」」

    テキサス州サンアントニオで、人身密輸の企てによって10人が死亡しました。米国の国境の取り締まりが、人身取引に貢献すると同時に中米の暴力から逃れてくる移民の死者数を増加させる一因になっている理由を検証します。ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストで、「保護を必要とする子供たち」(Kids in Need of Defense)の役員であるソニア・ナザリオに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/25(Tue)
    記事番号: 
    2
  • サンアントニオで10人の移民が死亡 事件が明らかにした米墨国境の人道的危機

    テキサス州サンアントニオで、灼熱した大型トラックのコンテナの中に数十人の書類を持たない移民が詰め込まれているのが発見されました。発見された移民の10人の移民が死亡、29人が病院に収容されています。最年少の犠牲者はたった15歳でした。サンアントニオのウォルマートの駐車場で、この移民たちの集団が発見されたとき、8人はすでに死亡していました。その後、さらに2人が死亡し、29人が入院中です。「南部テキサス人権センター」(South Texas Human Rights Center)の代表エディー・カナレスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 米国が後押しした1953年のイランクーデターは石油利権のためだったことが機密解除で明らかに

    新たな国務省の機密解除によって、米国が後押しした1953年のイランでのクーデターで重要な役割を担ったのは石油協約であったことが明らかになりました。民主的に選出されたイランのモハンマド・モサデク政権はこのクーデターで追放されました。「クーデターにおける石油の重要性がこの資料でわかります」と、アーバンド・アブラハミアン教授は語ります。「これまでは冷戦の恐怖だ、共産主義のせいだと説明されて来ました。しかしアイゼンハワー大統領が他国に介入する理由は往々にして、石油利権への懸念であったり、資源国有化によって国際的枠組みが混乱しないか、米国の国益、石油その他の利権が脅威にさらされないかといったことを問題視したためであったことがこれでわかります」。

    dailynews date: 
    2017/7/24(Mon)
    記事番号: 
    5
  • 「一貫性を欠く政策」:米国がイランに追加制裁 トランプがイランの核合意順守を認めた直後に

    米国務省は、イランがテロを支援し弾道ミサイル計画を推進しているとして、追加制裁を発表しました。イラン軍と関係があるとして新たに18人が制裁対象となり、米国内の資産が凍結されることとなります。追加制裁の決定は、オバマ政権下で結ばれたイランとの核合意の内容をイランが順守していることを、トランプ政権がしぶしぶ認めた矢先でした。フォーリン・ポリシー誌によると、トランプは、自らが信頼を置くホワイトハウススタッフに対し、核合意についての次の90日の再調査で、対イラン制裁の認可を保留できるような筋書き作りを指示しました。ニューヨーク市立大学バルーク校の元歴史学教授アーバンド・アブラハミアンに話を聞きます。アブラハミアンは、The Coup: 1953, the CIA, and the Roots of Modern U.S.-Iranian Relations(『クーデター:1953年、CIA、近代の米国イラン関係のルーツ』)を含むいくつかの本の著者です。

    dailynews date: 
    2017/7/24(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「忘れられた危機」イエメンの救援活動家が世界最悪の人道危機を告発

    「人類の絶対的な恥だ」。国際援助機関「CARE」は、イエメンで深まりつつある人道危機をそう表現しました。イエメンでのコレラ患者の数は36万8000人を超え、死者は1828人に上っています。世界保健機関(WHO)の推定によると、イエメンで新規にコレラが疑われる症例数は一日平均約5000人です。国際協力団体オックスファムは、コレラ感染の疑いのある症例数は60万件を超えるおそれがあるとの推計を出し、「一カ国で一年間に発生した伝染病の発症数としては、史上最多」になると述べています。国連高等弁務官事務所(UNHCR)のイエメンの報道官を務めるシャビア・マントゥーと、オックスファムで中東イエメン地域を担当するキェティル・オスノアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/24(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 犯罪学者フィル・スティンソン:警察は年間約1000人を射殺している

    武器を持たない白人のオーストラリア人女性の殺害をめぐって、ミネアポリスでは怒りが広がっています。米国で警察官による射殺事件が驚くべき数にのぼっていることに目を向けましょう。犯罪学者で、オハイオ州ボーリング・グリーン州立大学の刑事司法プログラムを担当するフィリップ・スティンソン准教授に詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/24(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ミネアポリス警察署長が辞任 非武装の女性を警察が殺害 次の辞任は市長?

    武器を持たないオーストラリア人女性ジャスティン・ダモンド(旧姓ルセック)に警察官が発砲、殺害したことへの抗議が広がる中、ミネアポリス警察署のジャネー・ハルトー署長が辞任しました。自宅近くで性的暴行がおこなわれているかもしれないと二度も緊急通報したダモンドが警官に殺されたことは、市警察の構造的問題だとして、多くの住民たちがベッツィー・ホッジス市長の辞任をも求めています。警察による殺害と暴力を終結させるための運動「ツイン・シティーズ」のオルガナイザーで、ミネアポリス市議会への緑の党の候補であるサマンサ・プリー=スティンソンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • トランプの「メード・イン・アメリカ週間」推進の陰で「イバンカ・トランプ」ブランドの衣料生産に精根尽き果てるインドネシアの労働者たち

    トランプ大統領が「メ-ド・イン・アメリカ週間」を奨励する中、「イバンカ・トランプ」ブランドの衣料を生産するインドネシアの工場の労働者酷使、過酷な生産目標、悲惨な低賃金が、英ガーディアン紙が最近行った調査で明らかになりました。西ジャワ州の工場で働く女性の多くは賃金がとても低いために、いつも借金を抱えて生活をしており、自分の子どもと一緒に生活することもままならないと話しています。インドネシアの首都、ジャカルタからジャーナリストのクリシカ・バラグーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/7/21(Fri)
    記事番号: 
    4
  • マコーネル上院院内総務 共和党議員から十分な支持が無いままオバマケア廃止の採決を目指す

    上院共和党の多数党院内総務ミッチ・マコーネルは、医療費負担適正化法を代替法なしに廃止するか否かの採決を、来週行うと発表しました。 とはいえ、この提案を可決させるは共和党議員からの十分な支持がありません。マコーネル議員の発表の前には、トランプ大統領が医療保険制度改革のこう着状態を打破するため共和党の全上院議員52名をホワイトハウスに招待してランチタイム会合を開いていました。

    dailynews date: 
    2017/7/21(Fri)
    記事番号: 
    3

Pages