デイリーニュース

  • 従業員の感染 遅れる専門家派遣 ワクチン無し:エボラ対応で露呈する医療民営化の落とし穴

    エボラの新規感染率は地域によってはゆるやかになってきましたが、世界保健機構(WHO)では、これをもって成功と見るのは時期尚早としています。WHOの最新の予測では、12月までに毎週5000~10000人の新規感染率に達する可能性があります。 国連エボラ緊急対応支援団代表は、国連安全保障理事会の会合で、国際社会が実施している措置は、この致死的疾患を食い止めるに充分ではないと述べました。 ジョージタウン大学の大学教授で、同大学オニール全米&グローバル保健法研究所所長でもあるローレンス・ゴスティンは、「国際的な人道と保健医療の危機だ」と言います。ゴスティンは、医療の民営化が、利用可能なワクチンが利用できなかったり適切な処置を受けられないなど、米国のエボラ対応を阻害していると指摘します。「米国の技術革新の多くは民間セクターによって推進されていますが、彼等の視点からみると、エボラは感染が予測される病気ではなく、エボラに感染するような人は貧困層で支払いができない人たちなのです」と語ります。全米看護師連合の共同代表カレン・ヒギンズもゲストです。

    dailynews date: 
    2014/10/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ダラスで2人の看護師がエボラと診断 米国の病院は医療従事者を守れるのか?

    ダ ラスのテキサス・プレスビテリアン病院で、エボラ患者トーマス・エリック・ダンカンの治療に携わった2人目の医療従事者から、陽性反応が出ました。米疾病 対策センターは、同病院でまだ危険の恐れがある「大勢の」医療従事者を特定したところでした。エボラ患者は、ネブラスカ医療センターとボストンのベス・イ スラエル・ディーコネス・医療センターでも治療を受けていますが、いまのところ、ウィルスに感染した医療従事者は出ていません。一方、米国最大の看護師組 合「全米看護師連合(National Nurse United)」は、全米各地の病院は概ねエボラ患者を受け入れる態勢が整っておらず、医療従事者への適切な訓練を怠り、必要な防護装備を提供していないと述べています。14日の電話での会見で、同組合の共同議長デボラ・バーガーは、ダラスの病院で看護師たちが薄っぺらな医療服の隙間を医療テープで塞いで使っており、首と頭部をむき出しにしたまま激しい下痢と噴出性嘔吐を伴う患者の手当てを行うことに不安を覚えていると述べました。全米看護師連合の共同代表で、ボストンの集中治療室看護師でもあるカレン・ヒギンズがゲストです。デモクラシー・ナウ!の共同司会者で、ニューヨーク・デイリーニュース紙の最新コラムで看護師たちの懸念について報道したフアン・ゴンザレスにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/10/15(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ジェームズ・ライゼンが語るNSAの内部告発者エドワード・スノーデン:彼は監視についての新たな国民的議論に火を付けた

    ニューヨーク・タイムズ紙の調査報道記者であるジェームズ・ライゼンは、内部告発の情報源の名前を明かすことを拒むと禁錮刑に直面します。しかし彼は、エドワード・スノーデンを含む実際の内部告発者たちは、「我々記者よりもはるかに勇気がある」と言います。ライゼンは、国家安全保障局(NSA)によるアメリカ国民への令状なしの盗聴についての報道でピュリッツアー賞を受賞しました。「我々は、ブッシュ政権がどのようにしてアメリカ国民をNSAの監視対象になるよう仕向けたかの枠組みを暴露しました」とライゼンは言います。彼は、スノーデンは「オバマ政権下、そして我々がそれについて初めて書いて以来の数年間で、米国は輪をかけてオンライン共同体となりました、その結果としてNSAがオンライン上でアメリカ国民を監視する能力が劇的に高まった」ことを明らかにしたと主張しています。

    dailynews date: 
    2014/10/14(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ジェームズ・ライゼン:内部告発者への弾圧の渦中でもテロへの戦争に関する報道に「どんな代償も払う」用意がある

    ニューヨーク・タイムズ紙の長年の調査報道記者、ジェームズ・ライゼンに時間いっぱい話を聞きます。ライゼンは、報道の自由に関連して、過去数十年の中で最も重要な出来事のひとつの中心人物です。彼は2006年、国家安全保障局(NSA)によるアメリカ国民への令状なしの盗聴についての報道でピュリッツアー賞を受賞しました。それ以来、ライゼンは6年間に渡り、ブッシュ、オバマ両政権によって、著書『戦争大統領―CIAとブッシュ政権の秘密』をめぐる情報漏えい事件捜査の対象とされてきました。ライゼンは、中央情報局(CIA)元幹部のジェフリー・スターリングの公判で証言を拒めば、数年間の禁錮刑に直面します。スターリングは、イランの核開発妨害においてCIAが果たした役割についての機密情報をライゼンに提供した罪に問われています。ライゼンはCIAの行動が結果的にはイランに核兵器を作る設計図を渡すことになったと主張しています。オバマ政権は2014年初頭に出されたジャーナリストを彼らが保持する記録のために召喚することを難しくさせる新しい指針にもかかわらず、ライゼンを強制的に証言させるのかどうか今決めなければなりません。

    dailynews date: 
    2014/10/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ワン・フェア・ウェイジ(単一の公正な賃金)」チップをもらう飲食店勤務の女性へのセクハラに終止符を

    チップによる収入を当てにする飲食店業務に従事する女性の90%が、職場でのセクハラを経験したことがあると、新たな報告書が結論づけました。チップを受け取る仕事についている人の70%以上が女性であり、特に飲食店に勤務している女性は、チップを受け取る労働者の連邦最低賃金である時給2.13ドルで働いている多くの州で、ハラスメントに特にぜい弱です。現在、チップを受け取る業務にも通常の労働者と同じ最低賃金の適用を命じている州は、わずか7州のみです。新たな報告書The Glass Floor: Sexual Harassment in the Restaurant Industry(「ガラスの床 飲食店業界のセクハラ」)を発表したレストラン・オポチュニティー・センター連合の共同創設者で共同責任者のサル・ジャヤラマンに話を聞きます。ジャヤラマンはカリフォルニア大学バークレー校の食の労働研究所のセンター長であり、Behind the Kitchen Door(『キッチン扉の奥で』)の著者でもあります。また、飲食店勤務のアシュリー・オゴゴーと元ウェイトレスで、賞受賞経験もある劇作家でThe Vagina Monologues(『ヴァギナ・モノローグ』)の著者イヴ・エンスラーにも話を聞きます。

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    2014/10/13(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「社会主義が唯一の答え」ノーベル平和賞受賞者マララ・ユスフザイについて社会主義者市議が語る

    社会主義者のシアトル市議会議員、クシャマ・サワントにパキスタンの教育活動家で社会主義支持を表明しているマララ・ユスフザイのノーベル平和賞受賞決定について聞きました。2012年、銃を所持したタリバンの男がスクールバスに乗り込み、ユスフザイは頭部を銃撃されましたが、彼女は生き延び、女の子が学校へ行く権利を求める運動を継続しています。ユスフザイは英イングランドで療養中の傍ら、パキスタンのラホールで開かれた同国のマルクス主義者の会合に「社会主義が唯一の答えだと思っており、この戦いを勝利の結末に導くよう全ての同志に呼びかけます。これのみが私たちを偏狭と搾取から解き放つのです」とのメッセージを送りました。「彼女は当を得ていると思う。西洋の残忍な帝国主義の標的になり続けているあらゆる場所にとって…これらのありとあらゆるものに対する解決策はどこにあるのでしょうか。唯一の解決方法は資本主義を拒否するということに基づいているものなのかもしれません」とサワントは話します。サワントはユスフザイと共にノーベル平和賞を受賞した児童労働問題をめぐって活動してきたインドの子どもの権利活動家、カイラシュ・サティアティについてもコメントをしています。

    dailynews date: 
    2014/10/13(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 米祝日コロンブスデーの廃止を求める声 シアトルが「先住民の日」を制定

    本日は、1492年にいわゆる「新世界」にクリストファー・コロンブスが到着したのを記念する連邦の祝日、 コロンブスデーです。ですがこの祝日は、ヨーロッパの植民地化や先住民の搾取、奴隷貿易のきっかけをつくった男を褒め称えているとして長い間、アメリカ先住民の人々の悲しみや怒りをかき立ててきました。シアトル市議会は6日、先住民族活動家を奨励するため、10月の第2月曜日を「先住民の日」として祝う決議を満場一致で採択し、コロンブスデーを祝わない他の多くの都市や州の仲間入りをしました。「我々は、探検家とよばれたヨーロッパ人によってアメリカ大陸で起こされた植民地化と支配という絶対的な恐怖を認識していることを確認しようとしている。コロンブスはその主たる扇動者の一人だった」と先住民の日を記念する決議の起草者の一人である社会主義者のシアトル市議会議員、クシャマ・サワントは述べます。彼女は社会的・経済的正義活動家の全国組織ソーシャリスト・オルタナティブの一員です。

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    2014/10/13(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「 ファーガソン・オクトーバー」セントルイスで数千人がデモ 警察改革とダレン・ウィルソン逮捕を求める

    武器を持っていない黒人の青年マイケル・ブラウンが殺害されてから2か月、ミズーリ州ファーガソンでの抗議行動参加者は州兵などによる弾圧に立ち向かい、青年を射殺した警察官ダレン・ウィルソンの逮捕を求めて路上に繰り出してきました。彼らの運動によりファーガソンは、警官の残忍さと人種偏見に対する運動の中心地となりました。デモクラシー・ナウ!はこの週末、何千人もの人がセントルイスに集まり、ブラウン殺害事件への正義と全国の警察業務改革を呼びかけた4日間の行動「ファーガソン・オクトーバー」の現場へ行きました。「私たちが知っている人たちや愛している人たちは、法を犯した際に説明責任を負います。だから法を犯したのであればその人は、仮に我々が支払った青いボタンアップシャツを着ていたとしても、説明責任を負うべきでしょう」と、活動家でドラマ『グレイズ・アナトミー』のスター俳優のジェシー・ウィリアムズは話します。また、セントルイスの住民や、全国各地からファーガソンへ来た抗議行動参加者にも話を聞きます。「ここにいる人はみんな、傷つけられ、殺害され、逮捕され、あるいは強制退去された親族や誰かの代表としてここにいるんです」とシカゴ労働協働のリチャード・ウォレスは話します。

    dailynews date: 
    2014/10/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「長い旅路が終わろうとしている」 デトロイトの伝説的なアクティビスト グレース・リー・ボッグズがホスピスに

    ミシガン州デトロイトからの放送です。グレース・リー・ボッグズの近況をお届けします。デトロイト在の99歳のアクティビストで著作家、哲学者で、米国における正義を求める闘いの伝説的人物とみなされています。ボッグズは、生涯を通して、公民権、女性の権利、労働者の権利など、20世紀の主要な社会運動のすべてに参加し、何世代にもわたり地元のアクティビストに影響を与えてきました。1994年には、「人種と世代を超えた共同体」であるデトロイト・サマー(Detroit Summer)を共同で創設しました。デトロイト・サマーは、活動家の訓練の場として機能し、毎年全米各地から若者をひきつけています。ボッグズは、先月、転倒して以来、ほとんど寝たきり状態になり、デトロイトの自宅でホスピスケアを受けています。最近、自分のウェブサイトに「長い旅路が終わろうとしています。第2次大戦の開始と共に70年前に始まった旅路です」というステートメントを投稿しました。 番組では2011年に行ったボッグズとのインタビューの一部を放送し、長年の友人で、現在、ボッグズのケアにあたっている2人の友人の1人であるアリス・ジェニングスに話を聞きます。

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    2014/10/10(Fri)
    記事番号: 
    4
  • デトロイト市 数千人の住民に水道供給を停止で「人道的危機」に直面

    ミシガン州デトロイトから放送しています。この「五大湖の州」は、米国で最も長い淡水の沿岸線をもつ州のひとつです。ところが州民たちは、水を手頃な値段で使えなくなるのではないかという懸念を募らせています。デトロイト市の破算を監督する判事の一人が最近、市当局は水道料金を滞納する住民への水道供給停止を継続して良いという裁決を下したからです。この裁決に先立ち、判事は水へのアクセスは「強制力のある権利」ではないとの判断を示していました。市は数カ月前に数千戸に対する水道サービスの停止を開始し、住民や国連からの抗議を引き起こしました。報道によれば現在、デトロイトでは1日に350から400件の水道サービス停止が実施されています。同市の貧困率は約4割にのぼりますが、過去10年間で水道料金は119%、値上がりしました。住民の大半は、アフリカ系アメリカ人で、水道遮断の影響を被る人たちの3分の2は、子供のいる家族です。水道を使えなくなった住民の弁護団の主任 アリス・ジェニングスに話を聞きます。「ここで起こっているのは、人道的危機以外の何ものでもありません。トラックが軍隊式に町並みの片方の端から作業を始め、もう一方jの端まで来た時には、住宅の半分が水道サービスを遮断されているのです」とジェニングスは語ります。

    dailynews date: 
    2014/10/10(Fri)
    記事番号: 
    3

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