デイリーニュース

  • 危機に直面するイラク:過激派の前進で大量の難民発生 米国の「失敗した」実験の崩壊

    スンニ派武力勢力がさらなる都市を征圧し、首都バグダッドを視野に入れ始めた中で、イラクは国家分裂の危機に直面しています。過去数日間に、アルカイダとも関係を持つ「イラクとシリアのイスラム国家」(Islamic State in Iraq and Syria /ISIS)は、イラク第二の都市モスルおよび、ティクリットとドゥルイヤを掌握しました。一方、イラク・クルド派は北部の石油都市キルクークを掌握しています。スンニ派武装勢力は現在、シリアのアレッポの東端から、イラクの西端ファルージャ、そして今では北部の都市モスルに至るまでの領域を支配化に置いています。その進行により、モスルだけでも約50万人が難民となり、人道的惨事を引き起こしています。モスルが武装勢力の手に落ちた原因のひとつは、米国により訓練されたイラク軍が持ち場を放棄したことです。報道によれば、イラクのヌーリー・アル=マリキ首相は、米に最近、空爆を要請しましたが、オバマ政権は今のところその要請を断っています。2人のゲストをお招きしました。ロイター通信のバグダッド支局長ネッド・パーカーと、マクラッチー紙(McClatchy Newspapers)のイラク人ジャーナリスト、モハメド・アル=ドゥレイミーです。ドゥレミーはイラクで長年活動してきましたが、現在、帰国後の身の安全への恐れから、米への亡命を申請中です。

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    2014/6/12(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 討論: ヒューマン・ライツ・ウオッチは米政権と親密すぎて 米政府の外交政策を批評できない?

    世界最大で最も影響力のある人権団体の一つであるヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が、稀に見る数の批判に直面しています。二人のノーベル平和賞受賞者アドルフォ・ペレス・エスキベルとマイレッド・マグワイア、そして100人以上の学者たちで組織されたグループが公開書簡を公表し、HRW とアメリカ政府の間では回転扉のように人材が入れ替わり、ベネズエラを含む幾つかの国々でのHRWの仕事に影響がでていると批判しました。この書簡は、米国の外交政策の作成や実行に関わった人物をスタッフ、アドバイザー、理事会役員として雇うことを、HRW は禁止するべきだと主張しています。これに対しHRW の常務取締役のケネス·ロスは「我々はスタッフの前職や提携がHRW の仕事の公平性に影響を与えないように注意を払っています・・・・ また米国政府による拷問、無期限勾留、容疑者の違法な移送、チェック無しの大規模な監視、無人機の乱用、残酷な判決と刑事司法における人種格差、そして不公正かつ効果のない移民体制などの権利侵害を、日常的に摘発し立証し告発しています」と回答し同団体の独立性を弁護しています。HRWの弁護士リード·ブロディと公開書簡をまとめた活動家のキーン·バットに話を聞きます。

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    2014/6/11(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 共和党下院ナンバー2 エリック・カンター予備選で敗れる 反移民法、反企業優先政策派からの反発か

    下院の多数派院内総務のエリック·カンターがバージニア州の共和党予備選に敗退し、議会歴史上最大の番狂わせとなりました。ティーパーティ候補者である挑戦者ディビット·ブラットは、中途半端な右派の政治家としてカンタ―を描き批判しました。カンターの敗北は共和党内の政治権力を覆すと共に、移民改革も脅かすと見られています。ブラットは断固とした反移民法政策を掲げて出馬し、カンターがDREAM法へ穏やかな支援をしたことを非難しました。カンタ―は共和党の下院ナンバー2としてジョン・ベイナー議長の後任とされていた人物です。選挙戦でもカンタ―は540万ドルを費やしましたが、ブラットはたったの20万ドルでした。下院の院内総務が予備選で敗北したのは1899年にこの職が作られてから初めてのことです。挑戦者はカンターを「穏健派」だと主張しましたが、カンタ―は医療保険制度改革から去年の行政シャットダウンまで、オバマ大統領の議題を阻止しようと、共和党内で重要な役割を果たしました。ネイション誌派員ジョン·ニコルズに話を聞きます。

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    2014/6/11(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 大学は行く価値があるのか? 新ドキュメンタリー『象牙の塔』が描く高等教育の持続不可能な支出と学生ローン

    大学の学位のためにかかる費用は、過去30年で1120%高騰し、食糧、医療、住宅、ガソリンや他の生活基本物資の値上げをはるかに上回っています。1兆2000億ドルの学生ローンとあいまって、米国は経済面だけでなく、国の教育制度そのものを脅かす危機に直面しています。この問題は、米国の高等教育モデルは持続不可能になったと主張する興味深い新ドキュメンタリーIvory Tower(『象牙の塔』)の中で検証されています。同映画は、質の高い手頃な料金の教育を求める奮闘と、何億ドルという費用がフットボールスタジアムや法外な職員給与、そして贅沢な福利厚生に投じられている大学構内の企業的雰囲気の拡大を対比させています。『象牙の塔』の監督でプロデューサーのアンドリュー・ロッシから話を聞きます。同映画は6月13日、ニューヨーク市とロサンゼルスで公開されます。

    ☆このニュースは「 学生字幕コンテスト2015」の課題に挙がっています。記事の表題をクリックすると英語版に飛べます。関連の参考動画(字幕付き)は、こちらです⇒

    *政府の学生ローンが若者を餌食に生み出す第二の住宅バブル

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    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    4
  • オバマは学生ローン返済を収入の10%までに制限する新プランを推進、活動家らは過重な債務の広範な減免を要請

    オバマ大統領は、米国の次の金融危機とも呼ばれている、総額1兆2000億ドルを超える学生ローンの問題に取り組むための新たな方針を明らかにしました。大統領の新プランは、学生ローンの月々の返済額の上限を収入の10%までとするPAYE、すなわち「稼いだ分だけ返済する」(Pay as You Earn)プランを利用できる資格を緩め、対象者を大幅に拡大するものです。またオバマの新プランでは、20年間にわたって返済を続ければ、残りの未払債務は帳消しになります。米国では学費の高騰により、数百万人が卒業と同時に巨額の負債を抱え、初めから進学を断念する人も多数でています。いまや学生ローンの総額は、住宅ローンを除く他のどの消費者負債の項目よりも大きなものになっています。2014年の卒業生が抱える債務は平均3万3000ドルと、米国史上最大に達しています。学生ローンの利用者は卒業生全体の7割強に達していますが、この割合は20年前には5割以下でした。ニュースクール大学の社会学の博士課程の学生で、学生ローン問題の主要な活動家であるパメラ・ブラウンと、米国の高等教育に関する新作ドキュメンタリーIvory Tower(『象牙の塔』)の監督でプロデューサーのアンドリュー・ロッシから話を聞きます。

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    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    3
  • タリバンがカラチ空港を再攻撃 パキスタンで武装勢力との内戦が始まる?

    タリバンの武装勢力は48時間のうちに2回目のパキスタン最大のカラチ国際空港への攻撃を行いました。6月10日未明、バイクに乗った武装集団が空港治安部隊が運営する学校に発砲しました。タリバンの武装勢力による6月8日の攻撃では、攻撃者を含む少なくとも38人が死亡しました。「パキスタンのタリバン運動(TTP)」は2つの攻撃の反抗声明を出し、この攻撃は北ワズィーリスターンでの軍事活動と、TTPの指導者ハキムラ・メスードが米国無人機の攻撃で2013年末に殺害されたことの報復であると述べました。パキスタン政府は2014年初めにタリバンとの和平交渉へ向けて動きましたが、その過程は、この交渉への参加をめぐるタリバン内での分裂によって行き詰っていました。パキスタン人で政治と防衛アナリストのアイシャ・シディカから話を聞きます。シディカは、Military Inc.: Inside Pakistan’s Military Economy(『軍事会社:パキスタンの軍事経済の裏側』)の著者です。

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    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 右翼による銃乱射が多発 一方米政府は9/11後に中断していた対国内テロ対策部署を再開

    エリック・ホルダー司法長官が国内テロリストを検証する対策本部を復活させてから1週間も経たないうちに、反政府愛国運動とつながった夫婦がラスベガスの警察官2人を射殺し、巻き添えの市民1人を殺害、その後自分たちに銃を発砲して自殺しました。ジェラドとアマンダのミラー夫妻は最近、連邦政府との直接対立が続くクライブン・バンディの農場で時間を過ごしていました。警察によると、彼らは「これは革命の始まりだ」と宣言し、アメリカ独立革命旗と鉤十字を警官らの死体の上に置きました。今回のラスベガスの銃撃の2日前には、「ソブリン市民」運動と呼ばれる反政府運動とつながりのある男がジョージア州の裁判所を襲撃しています。この男は発煙弾を投げたあと保安官に向けて発砲、その保安官によって銃殺されました。当局によれば、この銃撃犯デニス・マークスは自家製爆弾と食糧と水を持っており、彼が人質をとることを計画していことを示唆しているとしています。今回ホルダー司法長官が対国内テロ対策部署を復活させることを決定した5年前、オバマ政権は、過激派右翼の復興に関する主要報告を共和党の抗議にあって撤回しています。米国の人種差別扇動グループと過激派を監視する「南部貧困法センター」(Southern Poverty Law Center)のマーク・ポトクから話を聞きます。「[右翼武装]運動は、現在火が付いている状態です。

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    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 解放されたバーレーン活動家ナビール・ラジャブ 政府の弾圧を支持する米国に中止を要求

    民主化要求の抗議活動で2年間近く投獄されていたバーレーン人権センター長のナビール・ラジャブに話をききます。米政府と近隣のペルシャ湾岸諸国からの重要な支持を取り付けたバーレーン政府は、2011年2月に民衆蜂起が発生して以降、反政府デモ弾圧を続けています。「米政府は我々を見捨てている。完全に無視をしている。彼らはここで独裁政治を支持しているのです。米国の政策は、米国人しか変えることができないのです」とラジャブは語ります。本日は、バーレーンの裁判所が平和的なデモ参加者に長期の刑期判決を繰り返すことで同国の抑圧的な政治体制を維持する重要な役割を担ってきたことを示す新たな報告書を執筆した、ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョシュ・コランジェロにも話を聞きます。

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    2014/6/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • マヤ・アンジェロウ追悼:著名な詩人にビル・クリントン、ミシェル・オバマ、オプラ・ウィンフリーが哀悼

    7日、作家で活動家のマヤ・アンジェロウの追悼式がノースカロライナで行われました。アンジェロウは先月86歳で逝去しました。ジム・クロウ法(黒人差別法)の中、南部で生まれ、アンジェロウは世界的に最も有名な作家になりました。優れた歌手、女優として成功した後、アンジェロウは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアやマルコムXらと共に活動し、1960年代の公民権運動に深く関わりました。作家ジェイムズ・ボールドウィンや他の作家に進められ、執筆活動に集中するためアンジェロウは、7作ある自伝のうち1作目の『歌え、飛べない鳥たちよ』(I Know Why the Caged Bird Sings)を執筆しました。この著書で、彼女は賞受賞経験のある作家、詩人として世界中に知られる驚異的な経歴を手にいれました。30年間教鞭を取っていたウィンストン・セーラムのウェイクフォレスト大学でアンジェロウの追悼式出席者には、米大統領夫人ミシェル・オバマ、元米大統領ビル・クリントン、メディア女王のオプラ・ウィンフリーらもいました。「私たちがありのままで居続ければ、世界は私たちを受け入れてくれるということを私たちに見せてくれました。そして彼女は黒人女性だけでなく、全ての女性にこれを示してくれました。

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    2014/6/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 5人のタリバン捕虜釈放後もグアンタナモ収容所の今後についての疑問は残る

    ボウ・バーグダール陸軍軍曹の釈放と引き換えにグアンタナモに収容中の5人のタリバンを釈放した捕虜交換に対して異論が沸騰し、オバマ政権は弁明に追われています。5日、国務省の副報道官マリー・ハーフは、米国が釈放した捕虜は「最も凶悪」な者たちだったとする一部の共和党員の主張に反論しました。釈放されたグアンタナモ囚人ハイルラ-・ハルクワの代理人をつとめる公民権弁護士フランク・ゴールドスミスに話を聞きます。また、最近、”Missing the Point on the Guantanamo Taliban Prisoner Swap and the Release of Bowe Bergdahl”(グアンタナモ収容のタリバンとの捕虜交換とボウ・バーグダールの釈放に関する誤解)という記事を書いたアンディ・ワージントン記者にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/6(Fri)
    記事番号: 
    2

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