デイリーニュース

  • コペンハーゲン襲撃 目撃者のインナ・シェフチェンコが宗教と言論の自由をタリク・ラマダンと討論

    デンマークの警察当局は、コペンハーゲンのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)と、言論の自由を呼びかけるイベントを襲撃した容疑者の男を射殺しました。地元メディアによると、容疑者は、数週間前に刑務所から釈放されたばかりの22歳のオマル・フセインです。また、容疑者をほう助したとして男2人が訴追されました。襲撃のターゲットとみられるスウェーデン人画家のラルス・ビルクスは、頭部が預言者ムハンマドの犬の絵を描いたことで、殺害の脅迫を受けていました。ビルクスは無傷でしたが、デンマーク人の映画監督が頭を撃たれて死亡し、警官3人が負傷しました。数時間後、容疑者はさらにシナゴーグを襲撃し、外の警備員を殺害し、警官2人にけがを負わせました。コペンハーゲンでの襲撃事件は、パリの仏雑誌シャルリー・エブド本社での無差別殺人から1か月後に起こりました。本日は、襲撃事件が起こったコペンハーゲンの言論の自由のイベントの講演者だったインナ・シェフチェンコに話を聞きます。シェフチェンコは、独裁政治や宗教、性風俗産業など家父長制の表れだとみなした対象に対し、しばしばトップレスで抗議を行う国際的な女性抗議集団「Femen」のリーダーです。また、オックスフォード大学の現代イスラム教研究の教授でイスラム教と西洋社会について影響力の高い著書を多数執筆しているタリク・ラマダンにも話を聞きます。

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    2015/2/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 公務員年金運用のハイリスク金融商品比率が増え 地方政治家には献金ががっぽり

    あまり注目を浴びていませんが、米国の公務員数百万人に影響を与えるウォール街のスキャンダルを取り上げます。近年、州や市による公務員の年金の運用が、リスクの高いヘッジファンドやプライベート・エクイティなど、いわゆる「代替投資」に向けられるようになっています。このような投資の多くは秘密裏に行われ、ブラックストーン社やカーライル・グループ、エリオット・マネジメントなど政界に顔の効くウォール街の企業が納税者からの投資手数料で何百万ドルも稼いでいます。デンバー在住のジャーナリストのデイビッド・シロタは最近の記事で、かつてオバマ大統領の主席補佐官を勤めた現シカゴ市長ラーム・エマニュエルがシカゴの年金基金を管理する投資会社数社の重役から60万ドルの選挙献金を受け取っていたことを明らかにしました。シロタはまた、ニュージャージー州の800億ドルの年金基金の運用方法を決定する州委員会の会長が、同州知事のクリス・クリスティーの政治資金調達担当の補佐たちと知事再選に向けた選挙運動期間中に直接の接触していたことも明らかにしました。一方、イリノイ、ケンタッキー、ロードアイランドなどいくつかの州は、州の年金の扱いに関する情報の公開を阻止して、批判されています。

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 滞在許可をもたない父親 メキシコへの国外退去に抗してデンバーの教会に避難

    コロラド州デンバーからの放送です。エイミー・グッドマンがファースト・ユニテリアン教会を訪ね、滞在許可をもたない移民で2児の父親であるアルチュロ・ヘルナンデス・ガルシアにインタビューします。ガルシアは国外退去に対して2013年10月に同教会に庇護を求めました。米国市民である9歳の娘の声も聴きます。娘が米国籍なので、ガルシアも今年5月に開始されるオバマ大統領の新しい法執行繰り延べプログラムにより、米国に滞在する許可を得られる可能性があります。これには、ガルシアがそれまでに国外退去になっていないことが必要です。また、デンバーのファースト・ユニテリアン教会の助祭のべス・クロニスターと、メトロ・デンバー・サンクチュアリー連合の活動家でガルシアが教会の避難所に入るのを助けたジェニファー・パイパーの話も聴きます。

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    3
  • デンバー市警によるLGBTのティーンエイジャー ジェシカ・フェルナンデス殺害に高まる抗議

    警察の責任追及を求める声が全米で高まる中、デンバー市で警官が十代の少女を射殺した事件に抗議が起きています。1月26日朝、デンバー市警が17歳のジェシカ・ヘルナンデスを射殺しました。ヘルナンデスは数人のティーンエイジャーたちと一緒に盗難車を運転していて一人の警官をはね、負傷させたと説明されています。ロバート・ホワイト警察署長によれば、警官たちは発砲する前に、ヘルナンデスに向かって車から降りて外に出るよう繰り返し命じたそうです。しかし車に同乗していた人物は、ヘルナンデスが車の操縦を制御できなくなったのは、撃たれて意識を失ったからだと話しています。目撃者たちによると、ヘルナンデスは、意識を失ったとみられる状態で車から引きずり出されました。近所の住民が撮影したビデオには、撃たれた後のヘルナンデスに警官が手錠をかけて身体を検査し、ぐったりして動かなくなっているヘルナンデスの身体を回転させ、仰向けからうつぶせにしているようすが写されています。射撃に関与した警官2名は、事件の捜査中、休職状態に置かれています。5日にデンバーで開かれた「LGBTの平等に関する全米会議」(the National Conference on LGBT Equality)では、活動家たちがヘルナンデス殺害に抗議して、予定されていたマイケル・ハンコック市長の演説をキャンセルさせました。

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは皆ひとつ」 ノースカロライナ大学射殺事件の被害者ユーソル・アブサルハが死の数カ月前に遺した「物語り隊」の録音

    ノースカロライナ州チャペルヒルで殺害されたムスリムの学生3人の葬儀が12日に行われ、5000人あまりが参列しました。FBIは同日、殺人事件として調査を開始したと発表しています。本日の番組では被害者の一人、ユーソル・アブサルハの肉声をお届けします。2013年、アブサルハは、「物語り隊」(StoryCorps)のブースに入り、ラリー市のアル=イマン学校の3学年の教師ムサラット・ジャビーンとのインタビューを録音しました。「米国で育って、ほんとに恵まれていると思います。頭を覆っているヒジャーブなどのために私は少し人目に立ってしまうけれど、それども私たちの文化にとけこんでいると感じる」とアブサルハは語っていました。ほかの2人の犠牲者、ディーア・バラカトとラザン・モハマド・アブサルハもアル=イマン校の卒業生です。

    画像著作権: storycorps.org

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「ワン・ビリオン・ライジング(立ち上がる10億人)」の今年のテーマは「革命」 新報告書で米国の黒人少女を取り巻く 危険な環境が浮き彫りに

    「ワン・ビリオン・ライジング(立ち上がる10億人)」(One Billion Rising)は、200か国以上が参加する、レイプと女性への性的暴力撲滅を目指す世界的運動の名前です。この運動は、全世界の女性の3人に1人、つまり10億人が、一生のうちにレイプまたは暴力を振るわれるという、衝撃的な統計に光を当てています。今年のテーマは「革命」。2人のゲストをお招きしています。女性と少女に対する暴力撲滅を目指す「Vデイ」(V-Day)の創設者で、受賞暦のある戯曲作家イブ・エンスラーは、The Vagina Monologues(『ヴァギナ・モノローグス』)の作者です。そして、UCLAおよびコロンビア大学法学部教授で、先日、新たな報告書Black Girls Matter: Pushed Out, Overpoliced and Underprotected(「黒人少女に目を向けよう――余計者扱い、過度の監視、そして保護の不足」)を発表した「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」(African American Policy Forum)の創設者キンバーレ・クレンショウです。

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    2015/2/12(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 「#どうでもよくないムスリムの命」:ノースカロライナ射殺事件被害者を遺族と友人が追悼 憎悪犯罪説を退ける警察の見解を否定

    ネット上に宗教への反感を書き込でいた犯人により射殺された、3人のムスリム学生の追悼をするため、2月11日夜、チャペル・ヒルのノースカロライナ大学キャンパスに数千人が集まりました。殺されたのは19歳のラザン・ムハマド・アブ=サラと、21歳のユーソル・ムハマド・アブ=サラの姉妹 、そしてユーソルの23歳の夫ディア・バラカットです。殺人容疑者クレイグ・スティーブン・ヒックスは、3件の第一級殺人罪で起訴されています。ヒックス容疑者は、自身のフェイスブックのページに宗教に対する反感を頻繁に書き込んでいて、「平等を求める無神論者」(Atheists for Equality)という団体の支持者でもありました。11日、警察はこの殺人事件は、駐車スペースを巡るいざこざが動機となったと発表。しかしラザンとユーソルの父ムハマド・アブ=サラは、今回の射殺事件は憎悪犯罪だと語っています。今回のチャペル・ヒルの殺人事件では国際的な抗議が巻き起こり、ハッシュタグ「#どうでもよくないムスリムの命」(#MuslimLivesMatter)が、ソーシャルメディア上で広がりました。11日にはフェイスブックに、「3人の勝者たち」(Our Three Winners)と名づけられた被害者3人の追悼コミュニティページが開設されました。

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    2015/2/12(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 機密漏えいの元CIA職員裁判 政府の狙いは調査報道記者と内部告発者の分裂?

    1月、バージニア州の連邦陪審は、元CIA職員ジェフリー・スターリングを、スパイ容疑を含む9件の重罪で有罪としました。検察は、スターリングがニューヨークタイムズ紙のジャーナリスト、ジェームズ・ライゼンに、イランの核プログラム妨害を目的した秘密作戦に関する機密情報を漏らしたと非難しています。ライゼンは後に、この危険な作戦が、不用意にイランの核開発の役に立つところだったかもしれないとを明かしました。スターリングの支持者は彼を内部告発者と呼びますが、検察側は、このリークはスターリングがCIAに対する恨みを晴らすために行ったとしています。スターリングの判決は4月に言い渡される予定です。スターリングの刑は、最長数十年に渡る可能性があります。この裁判を取材したノーマン・ソロモンに話を聞きましょう。「私たちは調査報道記者と、内部告発者を支持しなくてはなりません。政府により、両者を分裂させるようなことを許してはならないのです」とソロモンは言います。ソロモンは、スターリングとライゼンの支持を広める運動をはじめた「ルーツアクション.org」(RootsAction.org)の共同創設者でもあります。

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    2015/2/12(Thu)
    記事番号: 
    3
  • イラク戦争の虚偽発言でNBCキャスターが停職になるも 真のメディア・スキャンダルは 日々吐き出される嘘に

    米国の放送局、NBCはキャスターのブライアン・ウィリアムズを、2003年のイラクでの出来事について虚偽の発言を行ったとして6か月の無給の停職処分に処しました。ウィリアムズは2月第1週、ロケット弾の攻撃を受け緊急着陸したヘリコプターに搭乗していたという発言が偽りだったことが発覚したのを受け謝罪しています。複数の米軍兵士がウィリアムズの発言に公式に異議を唱え、ウィリアムズは被弾したヘリとは遠く離れたところにいたと指摘しました。ウィリアムズは間違えたのは「あやふやな記憶」のせいだったとしています。しかし声明でNBCは、ウィリアムズの発言は「間違いであり、ブライアンのような立場にある人間のものとしては全く不適切だった」と発表。War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep Spinning Us to Death(『よく分かる戦争――われわれを死に導く大統領と政治評論家』)の著者、ノーマン・ソロモンに話を聞きます。

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    2015/2/12(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 終わりなき戦争? 空爆開始から半年を経て オバマ大統領が ISIS抗戦拡大決議案を議会に提出

    イラクとシリアでの米国による空爆開始から6か月、オバマ大統領は米議会に対し「イスラム国」(ISIS)に対する武力行使決議案を正式に提出しました。同決議案は、米国の作戦展開は3年までという期限を設けていますが、軍事行動の地理的な制限は設けていません。また同法案によって限定的な状況における地上戦の可能性も出てきます。同決議案では、軍事行動の対象として、「イスラム国」あるいは「『イスラム国』に参加、協力、あるいはその代わりに米国またはその同盟パートナーに敵意を表明する個人や組織、あるいは『イスラム国』に連なる後発組織」を包括できるような幅のある表現を使っています。また同法案は、2001年9月11日の1週間後に議会によって制定された、期限なしの「テロ組織に対する武力行使の承認」(AUMF)の温存も含みます。AUMFはアフガニスタン、ソマリア、パキスタンなどにおける米国の活動の正当化に使われ、オバマ大統領は以前はその廃止を求めていました。「公共情報精度向上研究所」(Institute for Public Accuracy)代表で、War Made Easy: How Presidents and Pundits Keep Spinning Us to Death(『よく分かる戦争――われわれを死に導く大統領と政治評論家』)を含む多数の著書があるノーマン・ソロモンに話を聞きます。

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    2015/2/12(Thu)
    記事番号: 
    1

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