デイリーニュース

  • ムバラク初公判を前に、エジプト軍がタハリール広場からデモ隊を強制排除

    断食月ラマダンが始まる中、エジプト軍はカイロのタハリール広場に戦車と軍隊を配備し、空に向けて発砲しています。民衆蜂起による前大統領ホスニ・ムバラク追放後の改革の遅れに抗議し、3週間にわたって広場を占拠している民主化要求デモの残りを追い払うためです。目撃者らによると、警備員は四方八方から突入し、テントや露店を破壊したうえで一部の抗議者を軍の拘置所に連れ去りました。一方、汚職と殺人罪を含むムバラクの初公判は、カイロの警察学校で8月3日に開かれる予定です。デモクラシー・ナウ!の通信員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに、カイロから最新情報を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/2(Tue)
    記事番号: 
    4
  • シリア人活動家ラザン・ザイトーネ:シリアの唯一の“テロ集団”は アサド政権

    シリアから、人権活動家で弁護士のラザン・ザイトーネに、同国で広がる民主化要求運動に対する政府による暴力的な弾圧の最新情報を聞きます。「何が起こっているか世界中に知ってもらいたい」とザイトーネは言います。「我々はみな、シリアの唯一のテロリスト集団は、現政権だけなのだという真実を知っています。現政権は4ヶ月以上にわたって自国民を殺害し続け、自由を求めているというだけで数千人もの人々を逮捕し続けているのです」。

    dailynews date: 
    2011/8/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ラマダンが始まる中、アサド政権がシリアのデモ隊への武力弾圧を強化

    イスラム教の断食月ラマダンが始まったばかりですが、シリアでの政府によるデモ隊への弾圧は新たな段階を迎えています。8月2日午前には、少なくとも6人が殺害され、過去2日間での死者は少なくとも150人となりました。攻撃は7月31日に中部の都市ハマで政府軍によって100人以上が殺害されたのに端を発し、8月1日にはシリア全土でさらに24人が死亡しました。シリアは外国人ジャーナリストのほとんどを締め出しており、実際に何が起こっているのかを確認することは難しい状態です。パリのアメリカン大学の中東学の準教授で、民主化研究のアラブネットワーク(Arab Network for the Study of Democracy)のコーディネーターであるジアド・マジェドから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 債務上限論争の勝ち組は金融市場と国防総省

    数ヶ月にわたる党派間のこう着状態を経て、米下院は債務上限引き上げ法案を269対161で可決し、連邦政府のデフォルト(債務不履行)は回避されました。最終的には、共和党員は174人が賛成し、民主党員は賛成・反対がともに95票で同数でした。法案が可決したのは、米財務省の手元資金が底をつき、史上初のデフォルトに陥るわずか数時間前でした。法案は本日(8月2日)中に上院で承認され、オバマ大統領の署名をもって発効する予定です。法案の内容には、富俗層からの新たな税収や景気後退に対する追加刺激策は含まれず、国家債務の上限を引き上げる反面、今後10年間で2兆1000億ドル以上の歳出削減が盛り込まれています。この法案はまた、国防総省にとっての勝利であったともいえます。オバマ大統領が4月に提案した、2023年までの4000億ドルの国防予算削減は、2024年までに3500億ドルの削減へと修正され、国防総省が今後10年間で使えると見込んでいた額が500億ドル増えたことになります。国際政策センターの軍備安全保障イニシアティブ主任ウィリアム・ハ―トゥングと、ミズーリ大学カンザスシティ校の経済学教授マイケル・ハドソン氏に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 伝説の英ロック歌手ビリー・ブラッグ:ノルウェーの事件、アクティビズム、新曲

    伝説の英国ロッカーでアクティビストのビリー・ブラッグを招いての特集をお届けします。ビリー・ブラッグは1970年代後半にロンドンでパンクバンドRiff Raffを結成し、ミュージシャンとしてのキャリアを開始しました。1984年に発表したアルバム『ブルーイング・アップ・ウィズ・ビリー・ブラッグ』には『イット・セイズ・ヒア』が所収されていましたが、この曲は、現在話題となっているニューズ・オブ・ザ・ワールドの電話盗聴事件にも通じる、政治とタブロイド紙への批判となっています。1998年から2000年のあいだに、ブラッグは2枚の有名なアルバム、『マーメイド・アベニュー1』と同『2』に参加しました。この2枚はフォークソングの歌手・作詞家・作曲家で、貧困と労働者階級について歌ったウディ・ガスリーを取り上げたアルバムです。ブラッグはガスリーの歌詞に曲をつけ、さらに同アルバムの制作に協力したWilcoと共に、アルバム所収曲の多くに参加しました。しかしブラッグを単にシンガーソングライターとしてのみ語ってしまうと、彼の不正義に関する発言や、多くの社会問題への取り組みを見逃してしまうことになります。1980年代には、英国労働組合の歴史上で最も大きな出来事の一つ、1984年のNational Union of Mineworkers(全国炭鉱労働組合)のストライキへの支援を呼びかけました。

    dailynews date: 
    2011/8/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • アリゾナ州の反移民法施行から1年 抗議者たちの裁判が始まる

    SB1070として知られるアリゾナ州の悪名高い反移民法の1部の施行から今日でちょうど1年です。同州フェニックスでは、同法案への抗議として昨年マリコパ郡刑務所の入り口を封鎖して逮捕された人たちの裁判が始まろうとしています。軽犯罪の市民的不服従の罪に問われる被告たちの中にはユニテリアンユニバーサリスト協会会長のピーター・モラレス牧師もいます。モラレス牧師は2009年にラテン系として初めて同協会の会長に選出されました。フェニックスからモラレス牧師に登場願い、なぜ逮捕されたのか、またラテン系居住区に一斉摘発を仕掛けたマリコパ郡保安官ジョー・アルパイオに対する忌憚のない批判などを語ってもらいます。「私は政治的行動としてこれに参加しているのではありません。これは信仰の表明なのです。私の信仰は、恩情と平等と民主主義を信じるすべての人々が自然に備えている言葉と尊厳の上に築かれています」とモラレスは言います。

    dailynews date: 
    2011/7/29(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ルイス・グティエレス下院議員 オバマが容認する史上最多の移民強制送還に抗議して逮捕

    今週、数千人の移民とその支援者たちがホワイトハウス前で抗議活動を行いました。オバマ政権が過去2年間で百万人以上の移民たちを強制送還してきたことを非難してのものです。ホワイトハウス前の歩道を平和的に占拠して26日に逮捕された十数人の抗議者の中にはイリノイ州選出の民主党連邦下院議員ルイス・グティエレスもいました。彼は犯罪歴もない在留資格の無い移民(undocumented immigrants)の大学生の強制送還措置を保留するようにオバマ大統領に申し入れていましたが、大統領からそれを拒否する書簡を受け取った翌日にこの非暴力の市民的不服従活動に参加していました。「そこで思いついたのです。私が両手に手錠をかけられて、しょっぴかれることで注意を惹き、この(オバマの移民)政策を不道徳なものとして糾弾すると表明してやろう、とね」とグエティエレスは話します。「いま現在は共和党が下院上院とも反移民、外国人排斥の行軍を先導しています。憎悪と偏見でもって私たちの先を行く彼らと同じだけのやる気とエネルギーで、私たちのために(オバマには)ここで立ち上がってほしいと思っています」

    dailynews date: 
    2011/7/29(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 平和学のパイオニア ノルウェー人社会学者ヨハン・ガルトゥング 乱射事件を煽った過激思想を阻止する方法

    ノルウェー警察はアンネシュ・ベーリング・ブレイビク容疑者の銃撃・爆破事件で死亡した24人の身元を新たに公表しました。2つの襲撃事件で計76人が死亡しましたが、そのうち68人が殺害された島での遺体捜索はこれで終了しました。警察によるブレイビクの取り調べは今日、2回目が行われます。一方、ブレイビクは今回の銃撃に使った高性能弾薬の弾倉は米国から購入したと主張するなど、事件の詳細も明らかになりつつあります。ノルウェーがこの悲劇を悼む中、ノルウェー人社会学者で「平和学の父と呼ばれるヨハン・ガルトゥングに話を聞きます。ガルトゥングのお孫さんもブレイビクの襲撃した島に居合わせていました。

    dailynews date: 
    2011/7/29(Fri)
    記事番号: 
    1
  • リチャード・ウルフ: 負債をめぐる対立は「社会のもっとも傷つきやすい弱者を苦しめる政治的茶番」

    共和党は、彼らが10年間で9170億ドルの赤字を削減するとしている予算案を28日に投票にかけることで合意しました。この動きは、上院での民主党の一斉の反対とホワイトハウスの拒否権発動という対決を生みそうです。世界各地での負債と経済緊縮について話すため、アムハーストのマサチューセッツ大学経済学名誉教授で Capitalism Hits the Fan: The Global Economic Meltdown and What to Do About It(『混乱状態に陥った資本主義:世界経済破綻といま何をなすべきか』)など、多数の著書がある、リチャード・ウルフに登場してもらいます。「これは来年の選挙をにらんだ二大政党による政治的茶番劇です。考えても見てください、1940年以来、政府はこれまで何度、負債の上限を引き上げてきたでしょう? 90回、年に2回です。これが、通常の自動的な手続きです。共和党の大統領も民主党の大統領もみな、それを要求してきました」と、ウルフは指摘します。

    dailynews date: 
    2011/7/28(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 住宅危機と不況後 マイノリティと白人米国人の間の貧富の差 2倍に

    米国勢調査データの新研究により、米国内の白人とマイノリティとの貧富の差が、米国政府が追跡調査を始めたこの四半世紀で最も大きくなっていることが明らかになりました。今では白人の米国人が所有する純資産は、平均してアフリカ系米国人の20倍、ラティーノの18倍です。ピュー研究センターによると、この格差は住宅破綻とそれに引き続く不況の間に悪化し、過去20年間にわたって有色人種が成し遂げた経済的進歩のほとんどを一掃してしまいました。社会学者で人口統計学者であり、国勢調査局人種統計主任だったロデリック・ハリソンと、同センターによるこの研究について話し合います。「特にオバマの当選に大きく依っていた、人種問題を超越した国家への希望と願望のすべては幻影に終わってしまいました。この報告書は、社会経済的不平等が、不景気と活気のない経済によっていかに悪化したかを指摘しています」」とハリソンは語ります。

    dailynews date: 
    2011/7/28(Thu)
    記事番号: 
    1

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