デイリーニュース

  • ショアードアップ:防波島の開発、ハリケーン直撃で議論活発に

    ノースカロライナ州の200マイル連なる防波島アウターバンクスに上陸したハリケーン「アイリーン」は、大規模な海岸浸食を起こしました。また、ジャージーショアやロングアイランド、その他の東海岸の人気のあるビーチも、今週末、ハリケーンの直撃を受けました。これらの地域の多くには海沿いに高級住宅が立ち並び、ビーチと地域を守るための費用は毎年何十億ドルもかかっています。ニュージャージー州のロングビーチアイランドでハリケーン・アイリーンによる被害を取材していたベン・カリーナに話を聞きました。カリーナは、ドキュメンタリー「A Sea Change (海の変化)」の協力プロデューサーで、現在は防波島の開発についてのドキュメンタリー「Shored Up(ショアードアップ)」を製作中です。「おそらくビーチの補充は問題の解決にはなりません」とカリーナは述べます。「将来の犠牲者の大量発生を避けて命や財産を守るため、私たちはこれらの島の開発方法について少し別の見方をとり始める必要があります」

    dailynews date: 
    2011/8/29(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ビル・マッキベン:ハリケーン「アイリーン」は気候変動に警鐘鳴らすか

    ハリケーン・アイリーンの報道は数多くありますが、テレビでは今回の嵐を起こした要因である気候変動についてほとんど、あるいは全く取り上げていません。気候変動とその影響に注目している方に話を聞きました。「今回、この異例の洪水があっただけでなく、ハリケーンが上陸する同じ日に、ヒューストンでは同市の史上最高気温、42.8度を記録しました」と気候変動問題の市民団体350.orgの共同設立者でディレクターのビル・マッキベンは述べます。「これは今までにない傾向です」。マッキベンは前週、カナダのアルバータ州からメキシコ湾にタールサンド原油を運ぶキーストーンXLパイプライン計画に抗議するホワイトハウス外でいまも続く座り込みに参加し、ほかの多くの人々とともに拘束されました。米国務省は26日、同プロジェクトの「環境への悪影響は限定的」とするパイプライン計画の最終環境調査を発表しました。座り込みによる抗議はきょう2週目に入ります。彼らは今後も、オバマ大統領に、パイプライン計画承認への拒否権を執行することを要求していきます。「気候変動に対してわれわれが準備できているかどうか、今回ほどそれが純粋に問われたテストはなかったのです」とマッキベンは語りました。

    dailynews date: 
    2011/8/29(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「今も水の包囲続く」バーモント州知事が洪水被害と気候変動を語る

    緊急当局者によると、一部地域では500マイルの範囲に広がったハリケーン・アイリーンの影響で、少なくとも全米8州で22人が死亡したとみられます。ハリケーンは27日にノースカロライナ州に上陸後、沿岸部や低地で洪水を起こしながら熱帯性低気圧に変わり、その後ニューヨーク市を直撃するころに温帯性低気圧になりました。ノースカロライナ州からメイン州にかけて最大400万人が依然として停電に見舞われています。当局は電力の完全復旧には1週間以上かかる可能性があると述べています。一方、ベルモント州では28日夜、熱帯性低気圧・アイリーンによる豪雨で鉄砲水が発生し、住民多数が避難、4万〜5万人が停電に見舞われています。今回のハリケーンは、1927年の大洪水以来で米国最悪の自然災害となりつつあります。バーモント州のピーター・シュムリン知事に番組に参加してもらいました。同州はほぼ全ての市町村が丘と谷に囲まれており、また川へ流れこむ小川が多数存在します。シュムリンは、「今回のハリケーンは(7か月前の知事就任以降で)2度目の大規模な災害だ。今年の春に中心街に洪水を発生させた台風がありました。現在経験していることは、その際にわれわれが経験したのと同じことがらが多い。バーモント州では、このような気候パターンは以前まではありませんでした。

    dailynews date: 
    2011/8/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「貧困こそが問題」:教育財源の削減と統一テストの拡大に批判集まる

    数百万人の若者たちが新学期に備える季節になりました。一方で教育予算の削減が全米で教師たちのレイオフや大型学級化を招いています。これはニューヨークやアトランタ、ワシントンDCその他の都市でカンニングが横行している事実があるのに統一テストの導入がさらに進んでいる事態とも重なっています。アーン・ダンカン米教育長官は最近また議論の分かれる計画を明らかにしました。連邦教育法の目玉であるいわゆる「落ちこぼれ防止法」(No Child Left Behind)の一部を、ウェイバー(権利放棄)制度を利用して書き換えてしまうというものです。ニューヨーク市の公立学校教諭ブライアン・ジョーンズと、ジョージ・H・W・ブッシュ政権時代の教育長官ラマー・アレグザンダーの顧問で教育次官補だったダイアン・ラビッチに話を聞きます。ラビッチはこのポストに就いて以来、教育政策に関する自身の立ち位置を劇的に変えています。彼女は The Death and Life of the Great American School System: How Testing and Choice Are Undermining Education (『偉大な米国学校制度の死と生:試験と選択導入がいかに教育をだめにしているか』)の著者です。

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    2011/8/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • キング牧師の国立記念碑が公民権運動の指導者たちに訴える 貧困と戦争を終わらせる努力の継続

    今週、ワシントンDCの国立公園ナショナル・モールにマーティン・ルーサー・キング・ジュニア博士の生涯と遺産とを讃えて新たに建立された記念碑が公開されました。ナショナル・モール内での記念碑で、戦争に関係しないもの、歴代大統領あるいは白人男性ではないものはキング博士のこの像が初めてです。ハリケーン・アイリーンが接近しているために、オバマ大統領など25万人が出席するとされていた28日(日)の正式な開碑式は延期の運びとなりました。28日は雇用と自由を求めたあのワシントン大行進の48周年にあたっていました。キング博士がリンカーン記念館の階段のところで有名な「私には夢がある」という演説を行った日です。それでも嵐にかかわらず明日27日には雇用と正義を求める関連デモが行われ、最後はキング記念碑までの行進で終わる予定です。長年にわたる公民権運動の活動家でレインボウ/PUSH連合代表のジェシー・ジャクソン師と、キング博士の長い友人でスピーチライターだったビンセント・ハーディング博士に話を聞きます。ハーディングはやはり有名なキング博士の反戦演説「ベトナムを超えて」の共同執筆者でもあります。ハーディングは、キング博士の暗殺直後に書かれたカール・ウェンデル・ハインズの詩の一節を朗読してくれます。「死んだ人間というのは実に都合の良いヒーローなんです……記念碑を作るのは簡単です。

    dailynews date: 
    2011/8/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「FBIのテロリスト」:FBIが情報屋を使って米国人を監視し罠にはめる方法

    FBI はテロ犯罪再発防止のため、巨大なスパイ網を構築してきました。しかしこれらのスパイたちはテロ計画を阻止しているのか?それとも計画を主導しているのでしょうか? マザージョーンズ誌による1年をかけた調査で浮上したのは、そんな問いです。調査によると、FBIの情報提供者たちはテロ計画を阻止しているだけでなく、、実のところFBIがあとで、いわゆる「テロとの戦い」に勝利したと主張できるよう、テロ計画を主導しているのです。 レポーターのトレバー・アーロンソンはカリフォルニア大学バークレー校と協力し、500件を超えるテロ関連事件を検討し、訴追された事件の半数近くにFBI情報提供者の活用が関連しており、情報提供者の多くは、多いときで一件当たり数十万ドルという現金報酬に釣られていたことがわかりました。アーロンソンに話を聞きます。また、FBIで35年働いた元FBI捜査官ジェイムズ・ウェディック、アメリカ=イスラム関係会議のスタッフ弁護士ガデイル・アバスにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/25(Thu)
    記事番号: 
    2
  • NY警察 CIAの支援を受け、9.11後にモスクとムスリムコミュニティを秘密裏に監視

    AP通信社の新たな記事によって、2011年9月11日同時襲撃後、テロリズム防止のためには、ほかの組織を頼りにできないと判断したニューヨーク市警察が、独自の情報収集活動を広げはじめた様子が明らかになりました。同警察はその過程で、エスニックコミュニティを標的にし、連邦政府が同じことを行ったなら人権侵害になりかねないやり方で、「全米でもっとも積極果敢な国内調査機関」になりました。 「CIAの支援を得たNY警察のムスリム地域における密かな動き」と題したレポートは、こうした活動は「CIAからの前例を見ない協力の恩恵を受け、その協力関係は国外諜報活動と国内諜報活動の区別があいまいになるようなものであった。」と報告しています。記事には、不正行為の証拠がまったくないような場合でも、 警察が「モスク クローラー(いくつものモスクに出入りする人間)」と呼ぶ情報屋を使い宗教的な集会を説教を監視した詳細が描かれています。また、導師(イマム)のほか、イスラム教徒の多いタクシー運転手や屋台で働く人々もNY警察の監視の対象になりました。AP通信社調査記事の共同著者マット・アプ-ゾに話を聞き、アメリカ=イスラム関係会議(Council on American-Islamic Relations)のスタッフ弁護士、ガデイル・アバスに感想を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/8/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • インターネット・アーカイブのパイオニアが語るデジタル時代の歴史の保存

    インターネット・アーカイブのパイオニアであるブルースター・ケイルとリック・プレリンガーが、これまでに発行されたすべての書物の実物の図書館とデジタルな図書館の両方を作り上げる努力に関して話し合います。「アレクサンドリア図書館【訳注:紀元前300年ごろに世界中の文献を収集することを目的として建設された】の第2バージョンを作ろうというのがコンセプトです」とケイルは言います。「1ページにつき10セント、あるいは1冊につき30ドルほどで画像ファイルを作って誰でもアクセスできて検索できるようになります」。また彼らのホームムービー・プロジェクトについても話してくれます。「ホームムービーはすごいですよ。商業的な表現じゃなくてパーソナルなところが」とプレリンガーも言います。「彼らは歴史を目撃証言する者たちです。単に素晴らしい出来事を目撃しているだけではなく、日常生活の歴史の証人でもあるのです」。そうしたアマチュアビデオは撮影した家族から譲り受けたり、売却される家屋から収拾されたりいろいろな方法で集められています。

    dailynews date: 
    2011/8/24(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 9/11のTVニュース・アーカイブ:2001年の同時多発テロ事件のニュース映像3000時間分がオンラインで

    米国はあの9.11同時多発テロ事件から10年目を迎えようとしています。インターネット上のファイル保管で中心的役割を担っている2人の人物がじつに野心的なプロジェクトを開始します。“Understanding 9/11: A Television News Archive”(『9/11の理解のために:TVニュース・アーカイブ』)と題したこのプロジェクトは、2001年9月11日の週から始まる米国内外20局の3000時間ものTVニュース映像をカタログ化するものです。9.11攻撃とその後に関するTVニュース取材は、集団的記憶として最も重要な出来事の1つを記録しただけでなく、人々の認識にも影響を与えました。その全世界アーカイブからTVニュース取材の抜粋をお送りするとともに、このプロジェクトの主宰者である、ブルースター・ケイルとリック・プレリンガーに話を聞きます。ケイルはインターネット起業家でかつ活動家、デジタル・ファイルの司書、さらにデジタル図書館「インターネット・アーカイブ」と、デジタル文献の永久的かつ公共アクセス可能なアーカイブを作るための団体の集合体である「オープン・コンテント・アライアンス」の創設者でもあります。一方、プレリンガーはアーカイブ作成者で作家、映像作家、そして「プレリンガー・アーカイブズ」の創設者です。

    dailynews date: 
    2011/8/24(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 10億ドルのクイズ:リビアの反体制派って誰のこと?

    リビア指導者ムアンマル・カダフィ氏の住居と軍事施設から成る政権の中心拠点を制圧したことで、リビアの反体制派は首都トリポリの掌握を確実なものにしました。ただしリビア指導者の所在は不明なままで、本人が新聞社に寄せた声明によれば、「勝利か死のどちらかだ」と、徹底抗戦を誓っています。トリポリからの報道では、外国人ジャーナリストの拠点となっているリクソス・ホテルの周辺ではまだ激しい銃撃の音が聞こえているようです。同ホテルに立てこもる数十人のジャーナリストたちは武装したカダフィ派勢力に警備され、出るに出られない状態です。アラブ連盟は23日、リビアの議席を反体制派に与えるかどうかを検討する協議を今週中に開くと発表しました。アラブ連盟は数カ月前にカダフィ政権から議席を剥奪していました。英国の国家安全保障会議は本日、反体制派の連合体である「リビア国民評議会」を財政的に支援するため、リビア資産の凍結解除を協議します。ロンドン大学のアジア・アフリカ学院のジルベール・アシュカル教授に話を聞きます。「反体制派とはなに者か? それは本当に難しい質問だ。10億ドルのクイズですよ」とアシュカルは言います。「NATOの仲間うちでさえも同じ質問が出てきますから」と。

    dailynews date: 
    2011/8/24(Wed)
    記事番号: 
    1

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