デイリーニュース

  • 十代の米国籍少女をコロンビアに強制送還 移民制度の陥穽がいままた

    ダラス出身のティーン・エイジャー、ジャカドリエン・ターナーの家族は、この少女が米国籍でありスペイン語が話せないにもかかわらずコロンビアに強制送致されたことについて当局の釈明を求めています。15歳のアフリカ系米国人ジャガドリエンは、家出してテキサス州ヒューストンに住んでいたとき、万引きで逮捕されました。彼女は警察に偽りの名前を名乗りましたが、それはたまたまコロンビア出身の在留資格の無い移民(undocumented immigrants)で逮捕状の出ている22歳の女性の名前と同じでした。報道によれば、移民税関捜査局(ICE)はジャガドリエンの指紋がそのコロンビア人女性のものと一致しないことに気づいたにもかかわらず、彼女を強制送致したもようです。「この国に無法な警察隊がいることに、人々は気づいていない。無法な警察とはICEのことです」とラルフ・アイゼンバーグは言います。彼は移民たちの代弁活動を行っているダラスの実業家です。ダラスでターナー家とともに働きかけをしている長年の公民権運動活動家ピーター・ジョンソン師も次のように言います。「アメリカの黒人社会が、この移民問題が我々にとって無視できない問題であるということに気づいて理解してほしいと願っています。なぜなら私たちは過去の歴史から、家族が破壊されるということをよく分かるからです。奴隷制度が私たちの家族を破壊したからです」。

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    2012/1/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • インディアナ、共和党の法案をめぐり州議会が紛糾 組合組織化抑制について州議員が討論

    インディアナ州では4日、労働組合を組織する労働者の権利をめぐる攻防が勃発しました。民主党議員が退席したために、議会出席者数が不足となり、多数派の共和党が、民間企業の職場で、従業員に組合費やその他の費用の支払いを要求する組合契約を禁じる法案を押し通すことができなかったのです。この法案が施行されれば、メイン州、ミシガン州、ミズーリー州や他の州で以前同様の法案を推していた政治家たちに新しいい弾みをつけることになります。この法案は、労働組合に打撃を与え、より低い賃金と弱体した団体交渉権という結果をもたらすと民主党は言います。一方共和党は、その法案によってインディアナ州に新しくて必要とされるビジネスや雇用を引き付けることになると主張しています。スタジオに2人のインディアナ州議員に来てもらっています。共和党のビル・フレンドと民主党のクレッグ・バトルズに討論してもらいます。

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    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ニュー・ハンプシャーの占拠活動家 ロムニーに「企業は人間」発言の修正を迫る

    共和党の大統領候補、ミット・ロムニーが過去に「企業は個人とみなせる」と述べたことに対し、4日にニュー・ハンプシャーで行われた選挙イベントで厳しい質問を投げかけられました。会場にいた参加者で「ボストンを占拠せよ」運動や「ニュー・ハンプシャーを占拠せよ」運動のメンバーだと名乗るマーク・プロボストがロムニーに、「この過去2年間において、労働者の賃金を直接犠牲にして企業の利益が過去最高の金額にまで達しました。今、米国は企業にとってはすばらしい場所のようですが、働いて生きていくにはますます絶望的な場所になってきています。そこで以前あなたがおっしゃった、『企業は人間である』という発言を『企業は虐待する人間だ』と言い換えてはどうでしょう」と問いかけました。

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    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • シチズンズ・ユナイティッド判決への反発全米に広がる 企業の人格化を覆す憲法修正を要求

    企業に無制限の政治献金を許すことになった、いわゆるシチズンズ・ユナイテッド判決への反発が全国的に広がっています。カルフォルニア州議会では、シチズンズ・ユナイテッド判決を覆す憲法修正案を作り、各州に承認を得ることを連邦議会に要請する決議案が上程されました。ニューヨーク市議会もちょうど同様の決議案を通過させたばかりで、同様の動きはロサンゼルス、オークランド、オルバニー、ボールダーにも広がっています。パブリック・シチズン代表、ロバート・ワイズマン、シチズンズ・ユナイテッド判決反覆要請決議案の起草にかかわりカリフォルニア州議会に提出したボブ・ウィエコウスキー議員と、ニューヨーク市議会議員で同様の決議案を提出したメリッサ・マーク=ビベリトに話を聞きます。「この法案は、全国で見られたウォール街占拠運動に対しする人々の共感に呼応していると思います。ウォール街の影響力によって政府が国民の大部分から乖離してしまったという思いです」とマーク=ビべリトは言います。

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    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 共和党を無視 今年の再選を睨みオバマ大統領、議会休会中の消費者局の所長任命を英断

    オバマ大統領は議会を待つことなく、銀行や金融業界の行為から市民を保護するために設立された消費者金融保護局の初代の局長に前オハイオ州検事のリチャード・コードレイを任命しました。オバマ大統領のこの動きは共和党に真っ向から対立する者です。共和党は2010年に消費者金融保護局の創設を止めさせることに失敗した後、コードレイの指名を承認することを拒否し続けてきました。「共和党の反対はリチャード・コードレイの適性とは何の関係もありません。要は、共和党が消費者金融保護局を壊すことに固執しているのです。その固執の源には、ウォール街の政治献金と政治的影響力があります」と今回のオバマによる任命を支持する団体、パブリック・シチズン(the Public Citizen)の代表、ロバート・ワイズマンは言います。

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    2012/1/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • いくつかの州がシチズンズ・ユナイテッド判決に挑戦する中 レッシグ教授が脱金権政治への大胆な案を提示

    本日カリフォルニア州とニューヨーク市の議員たちが、最高裁による「シチズンズ・ユナイテッド対連邦選挙委員会」判決をくつがえす憲法修正を求める法案を提出します。論争の的となっている、この2010年の最高裁判決は、政治的支出を言論の自由の一種と見なしたため、企業による無制限の献金が選挙運動に流れ込む結果となりました。同様の法案はすでにロサンゼルス、オークランド、オルバニー、ボルダーで可決されています。ハーバード・ロースクールのローレンス・レッシグ教授に話を聞きます。レッシグは新著で、いかにして議会での決定が金で買われ、その金で権力者たちが選挙で勝利するかを検証しています。レッシグによれば、米国では民主党も共和党もともに企業のロビー活動や無制限の選挙資金による過度の影響力に苦しんでいるということです。このため公的資金による選挙を制定する憲法修正を提案する「米国憲法制定会議」の開催を呼びかけるなど、金の影響力と戦う戦略を提示しています。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    4
  • サントラムの台頭は共和党基盤層分裂の兆候 ポールの得票はオバマに愛想を尽かした民主党支持票

    3日のアイオワ州共和党党員集会では、州民の多くは左派右派にかかわらず、自分が強く支持する候補者に対して投票したのではなく、既得地盤で先行している候補たちへの抗議の意を表するために投票したと言っています。ペンシルベニア州上院議員だったリック・サントラムはこの集会で2位を獲得しましたが、これはミット・ロムニーに反発するキリスト教福音派の票が投票直前になって大挙してサントラムに流れたためです。「(サントラムが)成功したのは彼がこれまでレーダーに映らないステルス候補だったからだと思います。つまり基本的に(ライバル候補のだれからも)攻撃を受けなかったせいです」とずっとサントラムを取材してきたフィラデルフィア・デイリー・ニューズ紙のウィル・バンチは言います。今日は民主党のアイオワ州議会議員だったエド・ファロンにも話を聞きます。ファロンは同じ民主党員・支持者たちにも共和党の党員集会に登録・参加して過激でない候補者に投票するよう呼びかけています。フェロン自身はテキサス州選出の下院議員ロン・ポールに投票したと言っています。それはオバマに「かつて私たちが彼がするだろうと思っていたことを、今から彼が実行するようにしむける」ためにしたことだと彼は言います。「アフガンに関して、イラクに関して、イランに関してオバマにもっと圧力をかける。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • アイオワ州ティーパーティー議長 保守派3候補の分かれ道とオバマ再選の困難を語る

    ミネソタ州選出の下院議員ミシェル・バックマンは8月時点ではアイオワ州で支持率首位に立っていたのに昨夜の同州共和党党員集会ではわずか5%しか得票できませんでした。この結果についてバックマンの支持者でアイオワ州ティーパーティー議長のライアン・ローズの話を聞きます。ローズはバックマンの低得票は、ティーパーティー支持者たちの票が3位だったロン・ポールではなく、リック・サントラムに大挙して流れた結果だとしています。アイオワ州のオキュパイ運動が同州の共和・民主両党への抗議運動だったことについて、ローズは「彼らはオバマ大統領が約束を守っていないことを良く理解しています。オバマは人々が信用できないような選挙公約で選挙を戦おうとしている」と言います。

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    2012/1/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米共和党大統領選予備選が始まる  ロムニーがティーパーティー後援のサントラムに薄氷の勝利

    たったの8票差でした。ミット・ロムニーがアイオワ州共和党党員集会史上でも最もわずかの差でリック・サントラムをかわし大統領選指名争いに辛勝しました。ロムニーとサントラムは共に25%を得票し、テキサス州選出下院議員ロン・ポールが21%で3位、元下院議長のニュート・ギングリッチが4位でした。テキサス州知事のリック・ペリーは5番手に着けたことで、地元テキサスに戻って選挙戦を続けるかどうかを再検討すると発表しています。ミネソタ州選出の下院議員ミシェル・バックマンは8月に同州で行われた模擬投票では首位だったのですが、わずか5%の得票にとどまり6位に甘んじました。このデモクラシー・ナウ!の放送後にはAP通信がバックマンの選挙顧問の発言として彼女が大統領選指名獲得争いから撤退するだろうと伝えました。

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    2012/1/4(Wed)
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    1
  • 『億万長者に哀れみを』:アイオワ州和党員集会を前にトーマス・フランクが語る「思いがけない右派の再起」

    ベストセラー作家でハーパーズ誌のコラムニスト、トーマス・フランクは、オバマ大統領が首尾一貫した進歩的な経済的代替案を提供できない中、右派の信条とする政策が大きな原因となった2008年の経済危機による後遺症が続いているにもかかわらず、右派が思いも余らなった再興を見せていると言います。フランクの最新刊の題名は、Pity the Billionaire: The Hard-Times Swindle and the Unlikely Comeback of the Right(『億万長者に哀れみを:右派による苦境における欺瞞と思いがけない再起』)です。「(2008年以降の保守派)は、専門家の忠告を受け入れませんでした。彼らは中道に移行せず、穏健にもなりませんでした。彼らはその逆のことをしたのです」とフランクは言います。「彼らは自分たちの中の穏健派を追放し、ティーパーティー運動と共に劇的に右寄りになり、2010年の選挙での素晴らしい成功を満喫したのです」。フランクは、保守派が2012年に成功するかどうかはまだ「誰にもわからない」が、オバマは「占拠せよ運動の一部のレトリックを使い始めるべき。彼は1%の人々について話し始める必要がある。彼は過去30年間に何が起こったのかとその理由を話し始める必要がある」と言います。

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    2012/1/3(Tue)
    記事番号: 
    2

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