エジプトではムハンマド・モルシ大統領がエジプト軍に強制的に退陣させられる可能性に直面しており、危機状態がつづいています。市民数百万人が反政府デモを繰り広げたことで、軍はモルシ大統領に、7月3日の期限までに和解への「ロードマップ」の概要を示さななければ、軍事介入をも辞さないと迫りました。漏洩した軍の計画によれば、軍はモルシ大統領を退陣に追いこみ、憲法草案を破棄、陸軍将軍が率いる新政権を強制的に誕生さるとしています。カイロのタハリール広場より、デモクラシー・ナウ! の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。「もっと重要なのは、市民レベルで底辺から上がってくる反発です。エジプト市民は独裁政治や家父長主義的な的政治体制を拒否しています」とクドゥースは言います。「彼らはホスニ・ムバラク前大統領を拒否して退陣させ、エジプト軍最高評議会が政権を握ることも拒絶し、今度はムスリム同胞団に対する拒絶と革命が起っています。彼らは政治や経済活動への市民の参加を拒否する、独裁的要素に対し反発しているのです」