デイリーニュース

  • シャリフ・アブドゥル・クドゥース: モルシ大統領と軍の対決を見守るデモ隊は 独裁政治を拒否

    エジプトではムハンマド・モルシ大統領がエジプト軍に強制的に退陣させられる可能性に直面しており、危機状態がつづいています。市民数百万人が反政府デモを繰り広げたことで、軍はモルシ大統領に、7月3日の期限までに和解への「ロードマップ」の概要を示さななければ、軍事介入をも辞さないと迫りました。漏洩した軍の計画によれば、軍はモルシ大統領を退陣に追いこみ、憲法草案を破棄、陸軍将軍が率いる新政権を強制的に誕生さるとしています。カイロのタハリール広場より、デモクラシー・ナウ! の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。「もっと重要なのは、市民レベルで底辺から上がってくる反発です。エジプト市民は独裁政治や家父長主義的な的政治体制を拒否しています」とクドゥースは言います。「彼らはホスニ・ムバラク前大統領を拒否して退陣させ、エジプト軍最高評議会が政権を握ることも拒絶し、今度はムスリム同胞団に対する拒絶と革命が起っています。彼らは政治や経済活動への市民の参加を拒否する、独裁的要素に対し反発しているのです」

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    2013/7/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 犠牲者の勝利 米国が支援したチャドの独裁者イッセン・ハブレ 戦争犯罪審判へ

    「アフリカのピノチェト」と言われたチャドの独裁者イッセン・ハブレがセネガルで拘束されました。ハブレは、1980年代に政権についていた8年の間に、反対派数十万人を組織的に拷問、殺害したとして人道に対する罪と戦争犯罪で訴追されるものとみられます。この裁判が進められれば、22年間彼の被害者たちが行ってきた運動の末に、彼はセネガルに設置される特別法廷に立つことになるのです。ハブレは、国際法廷ではなくアフリカでその残虐行為を裁かれる初めてのアフリカの指導者となりそうです。1999年以降、ハブレの被害者のために働いてきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディ弁護士に聞きます。ブローディはハブレの逮捕について、同じく米国が支援した独裁者で最近起訴された、ハイチのジャン=クロード・デュバリエとグアテマラのエフライン・リオス・モントとの関連で語ります。

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    2013/7/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • EU諸国政府・市民への大がかりな監視活動露見でオバマ政権に国外から非難

    国家安全保障局(NSA)の機密を漏らしたエドワード・スノーデンがモスクワ空港で足止めされる一方、彼が漏らした米国の機密情報についての報道が続いています。一番最近明らかにされたのは、NSAが、ブリュッセル、ワシントンD.Cおよび国連本部の欧州連合事務所をはじめ、38を超える大使館や代表部で諜報活動を行っていたという事実です。最近の報道はまた、NSAが欧州の市民を対象に行っていた、大規模な諜報活動についても指摘しています。ドイツのデル・シュピーゲル紙によると監視された通信はドイツだけで毎月約5億件に上り、ヨーロッパ諸国の中でも最大となっています。ドイツ緑の党の政治家でプライバシー擁護運動家のマルテ・スピッツに聞きます。スピッツ自身、望まない監視をされていた経験をもっています。スピッツは米国の通信会社Tモバイル社の親会社である携帯電話会社ドイツ・テレコム社に対し、自身の行動に関する情報収集の事実を示す情報を開示することを裁判所を通じて請求、後にそれを一般に公開しました。スピッツは、ニューヨーク・タイムズ紙の評論欄に、「ドイツ人はオバマを愛したがもはや信頼していない」(”Germans Loved Obama. Now We Don't Trust Him.")という文章を書きました。ウィキリークスの広報担当者でアイスランドの調査報道記者クリスティン・フラフンソンも加わります。

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    2013/7/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ロシア亡命を断念したスノーデンの無国籍化処置にウィキリークスが米国を非難

    国家安全保障局(NSA)の機密を漏らしたエドワード・スノーデンはロシアに恒久的にとどまることを断念し、他の20の国に亡命申請したと伝えられています。この決断の前日には、プーチン大統領が、スノーデンのロシア滞留は米国に関する機密を漏らすことを止めることが条件だと発言しています。6月最終週にロシアに到着した時点では、スノーデンはエクアドルに向かうものとみられていましたが、それも不確定となっています。スノーデンの政治亡命先を探すのを手助けしているウィキリークス広報担当者クリスティン・フラフンソンに話を聞きます。フラフンソンはアイスランドの年間最優秀ジャーナリストに3回選ばれているベテラン調査報道記者です。

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    2013/7/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ベンガジでのスティーブンス大使他3名の死亡、秘密裏の米暗殺作戦の「ブローバック」か?

    去年起こったリビアのベンガジ襲撃事件に関する新著は、米大使クリストファー・スティーブンスと他3名の殺害は米統合特殊作戦軍と、当時オバマ大統領のテロ対策担当特別顧問で現CIA長官のジョン・ブレナンによる北アフリカで行われていた暗殺作戦の負の影響の1つだったと結論付けています。Benghazi: The Definitive Report(『ベンガジ:最終報告書』)によると、オバマ大統領のテロ対策担当特別顧問のジョン・ブレナンと米統合特殊作戦軍司令官海軍大将ビル・マクレイブンは、国防総省やCIAを含む他の政府機関が知らない「記録されざる」一方的な作戦を北アフリカで実行していました。スティーブンス大使はこの作戦について全く知らなかったとのことです。本日は、この本の著者で米特殊部隊元隊員のブランドン・ウエッブとジャック・マーフィーに話を聞きます。彼らは先週、ベンガジ襲撃の数日前からのスティーブン大使の日記をウェブサイトSOFREP.comで公開しました。

    dailynews date: 
    2013/7/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アブドゥル・クドゥース:モルシ退陣要求  いまも続くエジプト革命

    就任から1年、ムハンマド・モルシ大統領の退陣を要求し、何百万という人々がエジプト全土で抗議行動をしました。最高1700万人が参加した、ホスニ・ムバラクが退陣した2011年の革命以来エジプトで最大のデモです。6月30日の衝突で少なくとも16人が死亡、800人近くが負傷しました。幾万もの人々が、モルシ大統領退陣までカイロのタハリール広場や大統領官邸外でとどまる覚悟でいます。カイロのデモクラシー・ナウ!特派員アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。

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    2013/7/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ホレス・キャンベル:病床のマンデラ氏を世界が気遣う中 オバマ大統領はアフリカ歴訪へ

    アフリカ3カ国を歴訪するオバマ大統領は6月28日、セネガルから南アフリカに移動し、最終的にタンザニアを訪問する予定です。大統領は今回の目的を、米国のビジネスのために投資のチャンスを高め、安定した食糧供給をはじめとする開発問題へ取り組み、また、民主化を促進することだと発表しています。南アフリカへの今回の訪問は、入院中のネルソン・マンデラ元大統領の危篤状態が続くきわめて不透明な状況に重なりました。オバマ大統領のアフリカ訪問について、シラキュース大学(Syracuse University)アフリカン・アメリカン研究・政治学教授ホレス・キャンベル氏に話を聞きます。アフリカの政治問題を幅広く語ってきたキャンベル教授は、最近「カウンターパンチ」誌(CounterPunch)にThe Imperial Tour: Militarism and Plunder(皇帝の旅行:軍備拡張と略奪)という記事を寄稿しました。

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    2013/6/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米上院の移民法改正法案 無届け移民に市民権獲得の道を開く一方 国境の軍事化を大きく押し進めることに

    米上院は待望の移民法改正法案を承認しました。同法案は数百万の無届け移民に市民権獲得の道を開く一方、国境警備の強化に前例のない措置を導入します。法案では予算460億ドルで、国境警備員を現在の2倍近い4万人に増員、無人機の使用も拡大し、700マイル(約1127km)にわたる国境フェンスを建設するとしています。国境関連の修正は共和党側が自党議員の支持を集めるため提案したものですが、数々の移民の権利保護団体から、あまりにも極端な「国境警備」の追加要求が法案全体を損っていると批判がでています。2人のゲストに話を聞きます。「ユナイテッド・ウイ・ドリーム連合」(United We Dream Coalition)のアドボカシー・政策責任者ロレラ・プリエリと、「国境人権ネットワーク」(Border Network for Human Rights)の創始者フェルナンド・ガルシアです。ガルシアは今週はじめ、ダラスの民主党本部前で、国境警備の軍事化を容認していることに抗議して逮捕されました。

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    2013/6/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • フロリダの少年射殺事件裁判 被害者の命乞いを聞いた友人の証言に難癖をつける被告側弁護団

    フロリダ州で進行中のジョージ・ジマーマン被告の裁判は、第1週目が終了しました。ボランティアとして自警団に所属していたジマーマン被告は2012年、武器を無携帯の10代の黒人少年トレイボン・マーティンを殺害した容疑で第2級殺人罪に問われています。検察側の最重要証人19歳の高校生レイチェル・ジャンテルは、殺害される直前のマーティンとの電話での会話を2日間にわたり証言しました。証言台に立つことをためらっていたジャンテルは、ジマーマンの弁護団よる攻撃的な質問にささらされ、彼女の英語理解力からしゃべり方までターゲットにされました。ジャンテルの証言と、これまでの裁判の進行について、ハフィントン・ポスト「黒人の声」(Huffington Post Black Voices)編集部のダニエル・カデット記者に話を聞きます。

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    2013/6/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 市民が議事妨害:市民と議員に破棄された反中絶法案 テキサス州知事により復活

    中絶権支持者らとと代議員によって、テキサス州内の中絶を行う病院ほぼ全てを閉鎖に追いこもうとしていた法案が破棄されたほんの数時間後、同州のリック・ペリー知事は、7月1に臨時議会を再度召集すると発表し、同法案を復活させました。「テキサス州民にとってあまりにも重要仕事が未完で残っているの」とペリー知事は言っています。「テキサスの人間は命を尊び、女性とこれから生まれてくる子どもを守ることを望んでいます。」知事のこの動きは、ウエンディ・デービス州上院議員が共和党員に中断されるまで、11時間近く続けた議事妨害演説によって得られた成果を無効にしてしまう可能性をはらんでいます。その共和党によってデービスの演説が遮断されると、ほかの代議員と傍聴していた抗議者たちが後を引き継ぎました。民主党議員らによる抗議発言と傍聴者の歓声によって、午前0時の議会の正式終了まで議会の進行を阻止したのです。共和党議員は、それでも同法は通過したと主張しましたが、同州デビッド・デューハースト副知事は最終的に投票は時間オーバー後に行われたと認め、それは「ウォールストリート占拠運動方式の無法暴徒作戦」のせいだと非難しました。しかし現場で目撃した人々は、「民衆の議事妨害」という言い方を好むようです。

    dailynews date: 
    2013/6/27(Thu)
    記事番号: 
    3

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