デイリーニュース

  • 「教育を占拠せよ」:教師 生徒が学校の閉鎖 民営化 解雇と序列化に抵抗

    全米の生徒が公教育の擁護を掲げ、全国アクションを繰り広げました。そこで米国で最大の教育制度を持つシカゴとニューヨーク市の例を見てみましょう。そこでは学校を民営化し、試験の点数に基づき教師を序列化しようとする新しい圧力の渦中で、良質の公教育を保護する動きが起きています。シカゴでは、市民の選任をへていない教育委員会が7校の閉鎖、他の10校のすべての教師を解雇することを投票で決定しました。ニューヨーク市では、全米で実施された読解力と数学の試験結果に対する各教員の指導力の成果を測るとする評価システムと共に、1万8千人の教師の名前を公表したマイケル・ブルームバーグ市長の施策を多くの教育者が批判しています。「危険なのは、教室で行われたことだけを対象にした狭い評価方法の結果責任を、教師や学校が問われるとしたら、それが教育制度を押し進めてしまうことなのです」と教員評価制度の効率を研究しているコロンビア大学のアロン・パラスは言います。「ニューヨーク市の学校閉鎖の影響は、まだ報じられていない重要なニュースの1つです」とデモクラシー・ナウ!の教育問題特派員、ジャイサル・ヌーアは言います。「地域社会の基盤となってきた地域の学校が取り壊されようとしているのです」とシカゴ教員組合委員長のカレン・ルイスは言います。

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    2012/3/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • アムネスティ・インターナショナルのサリル・シェティが語る シリア危機に必要な武器禁輸と人権監視活動

    シリア政府による反政府抗議と武装反乱への武力弾圧が始まって11カ月、死者数はすでに7500人を超えたという報告が上がってきています。活動家たちによればこの2日間だけでも250人以上が死亡したとの情報も──その大半がホムス州やハマー州での政府軍の砲撃によるものです。アムネスティ・インターナショナルの事務局長であるサリル・シェティに話を聞きます。彼はこれから国連の潘基文事務総長とシリア情勢について話し合うことになっています。「シリア政府は砲撃をやめなければならない」とシェティは言います。しかしアムネスティ・インターナショナルは、その圧力としての武力行使を求めているわけではないと彼は言います。「直近の問題は独立した人権監視団に自由な行動許可を与えることです。また、シリアへの武器の流入も止めなければなりません。こちらは私たちがずっと要求していることですが、武器禁輸措置はまだ始められていません」。シェティはまた、今週行われるイラン議会選挙の準備期間中の同国での表現の自由への弾圧や、エジプトでの人権問題、アムネスティ・インターナショナルが求めている実効的な世界武器貿易条約への運動についても話してくれました。

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    2012/2/29(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ミシガンでのロムニーの辛勝が示唆する共和党の課題 労働者とアラブ系市民からの支持

    28日の共和党予備選挙でミット・ロムニーは勝利宣言を行いましたが、アリゾナ州では大差で勝ったものの、出身地であるミシガン州ではリック・サントラムに僅差での辛勝でした。経済が低迷する中、このミシガン州の予備選挙の結果はこの秋にオバマと対峙する共和党の挑戦にいまから影を落としています。ミシガンの経済的苦境は米国の他地域の経済低迷に先行しており、現在の9.3%という失業率も全米の8.3%という数字よりかなり高いものです。自動車産業の復活が選挙運動の中心課題ですが、ロムニーもサントラムも2008年の政府による公的救済には反対しています。ミシガン州には多くのアラブ系アメリカ人が住んでいて、2008年の大統領選挙では彼らは圧倒的にオバマを支持しました。ミシガンから政治記者でEclectablog創設者のクリス・サベージと、アメリカ・イスラム関係評議会代表のダウド・ワリドに話を聞きます。

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    2012/2/29(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ストラトフォー社からの漏洩メール 米国によるアサンジの秘密起訴状の存在を示唆

    内部告発サイト「ウィキリークス」が民間情報企業ストラトフォーの内部電子メールを公開しましたが、その中の1つに、米司法省がウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジに対する秘密起訴状をすでに用意していることを示すものがありました。このメールはハッカー集団アノニマスがストラスフォーのサーバーから入手した約500万のメールのうちの1通でした。「どういうわけかここにはストラスフォーという『影のCIA』と呼ばれる民間情報企業があって、そこがジュリアン・アサンジも持っていない、ウィキリークスも持っていない、そしてアサンジの弁護士も持っていない、そして秘密の、封印された起訴状に関する情報を持っているというわけです」と話すのは「憲法上の権利センター」(Center For Constitutional Rights)のマイケル・ラトナーです。彼はアサンジとウィキリークスの法務顧問も務めています。「私たちが目にしているものは、秘密主義、秘密主義、さらにまた秘密主義です」。このアサンジに対する起訴状のニュースは、米軍及び国務省の機密文書をウィキリークスに流したとされるブラッドリー・マニング上等兵の罪状認否のおよそ1週間後に公開されました。

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    2012/2/29(Wed)
    記事番号: 
    1
  • セネガル:3選を目指すアブドゥライ・ワッド大統領に反対する若者主導の抗議を受けて 決戦投票へ

    セネガルは第1回目の白熱した投票と、憲法が2期限定を規定しているにもかかわらず3選を目指す現職のアブドゥライ・ワッド大統領への1年間にわたる抗議を受けて、決選投票に向けて進んでいます。セネガル人アナリストのアラメ・トールは、この抗議を「セネガル史上最悪で血みどろのキャンペーン」と、呼んでいます。この1年間、多くのセネガル人ラッパーたちがリーダーとなったこの運動は、主流の反対勢力であるを果たす市民組織「6月23日運動(M23)」に加わり、同国の若者たちのワッドへの反感を募らせるのに役立ちました、。「ここで起きているのは『アラブの春』ではなく、むしろアフリカにおけるルネサンス[再生]の歴史であり政治的変化の歴史です。我々は第一歩を踏み出しましたが、これから中身を固めていく必要があります」とトールは語ってます。ハーパーズ誌の寄稿編集者でオープン・ソサエティ・インスティチュート(Open Society Institute)の特別研究員、グローバル・ウィットネス(Global Witness)の調査ジャーナリストでもあるケン・シルバースタインからも話を聞きます。

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    2012/2/28(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ウィキリークス:“民間スパイ”ストラトフォー社がボパール事故の活動集団ザ・イエス・メンの監視でダウ・ケミカル社を支援

    ウィキリークスが漏洩した民間諜報会社ストラトフォーの電子メールにより、化学工業大手のダウ・ケミカル社が、「ボパール化学工業事故」の25周年をめぐり活動家たちの行動を厳重に監視したことが明らかになりました。ボパール事故とは、インドで1984年に3500人から2万5000人の死亡者を出したガス漏出事件でした。ダウが特に関心を持ったのは、反企業おちょくり集団「ザ・イエス・メン」で、この集団は2004年に有名なでっちあげ事件を仕立て、ダウがついにボパールの悲劇の責任を認めたと世界中に信じさせました。「我々に関して言えば、ストラトフォーは、我々が公に行っていたすべての動き、特にダウとボパールに関することならどんなことでも細心の注意を払っていました」とザ・イエス・メンのアンディ・ビクルボームは言います。「一連の電子メールで我々が驚いたのは、ダウはポパールとダウの責任という、彼らの収益に直接影響を与えかねない問題を気にかけていると我々は思っていたのですが、ストラトフォーがちょっと異常なほど目を光らせていたのは、我々や他の団体がこの問題を企業パワーに対するより大きな批判と絡めようとしているかどうかということだったのです」。

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    2012/2/28(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ウィキリークス:漏洩の電子メールで 民間情報会社ストラトフォー ‐‐“影のCIA” ‐‐ の内々の仕事が明らかに

    内部告発サイト「ウィキリークス」は、米国を拠点とする民間の情報収集会社ストラトフォーのサーバーから入手したとされる電子メール550万件の公開を開始しました。ストラートフォー社は、「影のCIA」とも呼ばれる会社です。これらの電子メールは、ハッカー集団アノニマスが入手したと報じられています。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジの話では、これらのファイルは企業スパイ活動における世界最大の企業のいくつかに関するものだと述べました。ストラトフォー社とつながりがある企業は、コカ・コーラ、ゴールドマン・サックス、ダウ・ケミカルなどで、国土安全保障省、米海兵隊、国防情報局など米国政府の部門も含まれています。コカ・コーラ社はストラトフォーに、「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」の抗議活動計画を監視するよう依頼しました。ウィキリークスのスポークスパーソンで、ストラトフォーの電子メール公開という今回のプロジェクトの主要メンバーであるクリスティン・フラフンソンは「公開されたのは、まだまだ氷山の一角でしかありません。今後数日から数週間のうちに、様々な話題がどしどし登場するでしょう。昨日(27日)行ったのは、このプロジェクトならびにストラトフォー社について、同社がどのように機能し、どのような企業とつながっているかを紹介することでした」と語ります。

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    2012/2/28(Tue)
    記事番号: 
    2
  • カブールからの報告:米軍のコーラン焼却をめぐり激しい抗議 米軍による占領の転機になるか?

    アフガニスタンの米国主導の北大西洋条約機構(NATO)占領軍は、2月第4週に起きたバグラム空軍基地での米軍兵士によるコーラン焼却をめぐり、暴力と激怒の嵐にさらされています。報復襲撃と市民の抗議がアフガニスタン全土で巻き起こり、40人以上のアフガニスタン人が死亡しました。26日には、アフガニスタン北部の米軍基地に手榴弾が投げられ、米兵6人が負傷しました。24日には、アフガニスタン内務省内で、米軍士官2人が射殺されました。米当局者は、アフガニスタンでの状況について非公式に懸念を表明しています。カブールにいる、タイム誌の記者でポラリスイメージズの写真家のジョン・ウェンデルに話を聞きます。「襲撃はまだまだ続くと思います。今回の事件により米軍は撤退がむずかしくなり、アフガニスタンの治安部隊を訓練し彼らが自立してこの国に治安をもたらすようにするという米軍が自らに課した目標の達成は困難になるでしょう」とウェンデルは論じます。

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    2012/2/28(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 作家ウォルター・モズリイ:推理小説執筆、人種差別、オバマ支持について語る

    黒人歴史月間特集として、今日はクリントン元米大統領が大統領選中に作品を絶賛して有名になった作家のウォルター・モズリイに話を聞きます。モズリイは、ベストセラー推理小説、黒人私立探偵「イージー・ローリンズ」シリーズをはじめ、過去に37作品を発表しています。イージー・ローリンズ・シリーズ最初の作品、1948年が舞台の「ブルー・ドレスの女」は、デンゼル・ワシントンの主演で映画化されました。モズリイは、自身の推理小説を通して数十年にわたる人種差別に立ち向かっていることを評価されています。「イージー・ローリンズを書き始めた頃は、私の父親の世代、ディープサウス(米南部)から世界各地に移り住んだ黒人の男性や女性について書きたいと思っていたんです。ニューヨークに移住し、大きな変化をもたらした人びとの素晴らしいエピソードがいろいろあるんだからこれを作品に含めよう、ってね」とモズリイは語ります。モズリイの最新作「All I Did Was Shoot My Man」は、裕福な企業や武装した暗殺者、それに家族ドラマに満ちた世界を渡る現代の黒人私立探偵「Leonid McGill (レオニード・マックギル)」を追った作品です。

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    2012/2/27(Mon)
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    1
  • 米国企業が海外で関与した人権侵害について米国の裁判所に提訴できるかどうか 最高裁判断へ

    米国の企業が海外で行った人権侵害について米国内の裁判所に提訴できるかどうかをめぐり、米連邦最高裁で28日に口頭弁論が行われます。この事案はロイヤル・ダッチ・シェルに抗議して処刑されたケン・サロ=ウィワなどナイジェリアの活動家9人に関係するものです。アースライツ・インターナショナル(Earth Rights International)の法務部長マルコ・サイモンズに話を聞きます。アースライツ・インターナショナルは「法廷助言者」として法廷助言書(事件の当事者ではない第三者が裁判所に提出する意見陳述書)を提出した団体です。また、ビルマやナイジェリア、コロンビアなどの国々で人権侵害事件を引き起こした複数の企業を「外国人不法行為請求権法」を使って提訴する道を開いたパイオニアです。法律専門家のなかには今回の事案を、選挙資金調達規制法を大きく変えた「シチズンズ・ユナイテッド」判決に比較して論じる人たちもいます。この判決により、企業は合衆国憲法修正第1条が保障する幅広い権利を有し、政治運動に資金を直接提供できることになりました。「今回の訴えは、人道に対する犯罪や集団虐殺、国家による拷問など深刻な人権侵害に手を貸す企業が、そうした人権侵害によって得た利益を、被害者たちが裁判所に提訴した場合にも、保護しておくことができるのかどうかを問うものです」

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    2012/2/24(Fri)
    記事番号: 
    4

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