デイリーニュース

  • アラン・ネアン:イスラエルの首都はエルサレムと認めたことでトランプは「中立の装い」をかなぐり捨てた

    国連で12月第4週、エルサレムをイスラエルの首都とするという米国の最近の認定を撤回するよう求めた決議案に120カ国以上が賛成票を投じ、トランプ大統領に反旗を翻しました。トランプは、米国に反対票を投じる国に対する資金援助を停止すると脅していました。米国のニッキー・ヘイリー国連大使は現在、米国は国連の2018年度予算を2億8500万ドル削減することを推し進めていると主張しています。受賞歴のある調査報道記者アラン・ネアンに話を聞きます。また、トランプが北朝鮮からの脅威に対する軍事行動を徐々に強めている過程についても検証します。

    dailynews date: 
    2017/12/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • アラン・ネアン:米国はホンジュラス国民に選挙不正への抗議を止めさせようとして失敗

    米国は12月22日、ホンジュラスのフアン・オルランド・エルナンデス現大統領の「再選」(と米国が主張するもの)を祝福しました。この発表の数日前にホンジュラス政府が管理する選挙委員会がエルナンデスの勝利を宣言しましたが、そこにいたるまでには投票集計の真偽をめぐって、一カ月にわたるホンジュラス政府と野党側のにらみ合いがありました。広範囲の選挙不正が報じられるなか、ホンジュラスの野党戦線「反独裁同盟」(Alliance Against the Dictatorship)と米州機構(OAS)は、エルナンデスの勝利を検証することは「不可能」であるとして、新たな選挙を求めていました。野党候補のサルバドル・ナスララは12月第4週、ワシントンDCを訪問し、OASと国務省の担当官と会談しましたが、米政府の担当官はナスララが不正疑惑を裏付ける証拠を提示しなかったと主張しています。12月23日にホンジュラスから戻ったばかりの、受賞歴のある調査報道記者アラン・ネアンに話を聞きます。インターセプト誌への彼の最新記事のタイトルは、U.S. Spent Weeks Pressuring Honduras Opposition to End Protests Against Election Fraud(米国は選挙不正に対する抗議をやめさせようとホンジュラスの野党に数週間も圧力をかけ続けた)です。

    dailynews date: 
    2017/12/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキーとの対話 トランプ・核戦争・北朝鮮・気候変動・シリア情勢

    本日の特別番組では、世界的に著名な言語学者で政治的反体制派のノーム・チョムスキーへの一時間インタビューをお届けします。4月に行われたこの公開対話では、トランプ大統領や気候変動、核兵器、北朝鮮、イラン、シリア戦争、チョムスキーの新著『アメリカン・ドリームの終わり:あるいは、富と権力を集中させる10の原理』などが話題となりました。

    dailynews date: 
    2017/12/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • カタルーニャ独立派 指導者の投獄や亡命にもかかわらず僅差で地方議会の過半数獲得 

    カタルーニャ州議会選挙で独立賛成派の政党が合計で過半数をわずかに上回る議席を勝ち取り、 スペイン中央政府にとっては大きな痛手となりました。スペイン首相マリアノ・ラホイは、独立を宣言したカタルーニャ知事を解任した後、議会を解散して抜き打ち選挙を要求していました。10月にカタルーニャ州議会で行われた独立を問う投票が、賛成70票、反対10票という結果になったのを受け、マドリードのスペイン上院議会は迅速に行動し、憲法155条に基づいてカタルーニャの自治を停止し、マリアノ・ラホイ首相にカタルーニャを直接統治する前代未聞の権限を付与しました。このような措置がとられるのは、現代のスペイン民主主義の歴史の中で初めてのことです。これにより北東地方から自治権を奪い、勢いを増すカタルーニャ独立の動きを食い止めようとしたのです。そして、ラホイ首相は新たな選挙を要求し、カタルーニャの有権者らが統一維持派の政党を支持すると踏んでいました。オバリン大学のスペイン史教授で新著Memory Battles of the Spanish Civil War: History, Fiction, Photography(『スペイン内戦の戦いの記憶:歴史、フィクション、写真』)の著者セバスチャン・ファベールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • やった!ジャーナリストのアレクセイ・ウッドなどJ20デモの被告に最初の無罪判決 188人は裁判待ち

    トランプ政権の反体制派弾圧に大きな打撃です。今年1月20日に行われた大統領就任式で大量逮捕された「粉砕J20」デモの参加者に対する最初の裁判が21日に開かれ、被告全員に無罪判決が下されました。反ファシズム、反資本主義のデモ行進の場所に居合わせたというだけで、6人が起訴され複数の重大犯罪で禁固50年を求刑されていました。抗議の中、警察は封鎖した一角に追い込んで一斉に検挙する「ケトリング(包囲)」という手法を使って200人以上を一網打尽にしました。近辺にいた人々も、医師、法的監視人、ジャーナリストを含め全員逮捕されました。最初の公判は、言論の自由の今後を占うものとして注目されていました。6人の被告の一人アレクセイ・ウッドは、テキサス州サンアントニオのフリーランス報道写真家で抵抗運動を中心に取材しており、1月20日の大統領就任式で行われた抗議運動を記録するためワシントンD.C.を訪れ、街頭の人々が警官に拘束される様子や彼自身が逮捕される様子をライブ配信していたからです。ワシントンD.C.にいるアレクセイ・ウッドに話を聞きます。また、「J20を弁護する」(Defend J20)の世話人で、全国法律家ギルドの集団弁護委員会(Mass Defense Committee)の委員長ジュ―ド・オーティスからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ラシード・ハーリーディ:エルサレム首都認定の米政府は中東和平を仲裁する資格がない

    国連では21日、120カ国以上の国がランプ大統領に逆らい、エルサレムをイスラエルの首都と認定したことを撤回するよう米国政府に要求する決議案に賛成しました。最終投票結果は、賛成が128票、反対が9票でした。また、35カ国が棄権、21カ国が欠席でした。エルサレムの帰属は、最も紛糾する問題の一つです。パレスチナ人は東エルサレムを彼らの将来の国家の首都と考えています。イスラエルが占領するパレスチナ人の土地では、イスラエル軍による残忍な弾圧にもかかわらず、抗議行動が続けられています。コロンビア大学のアラブ研究エドワード・サイード特別教授ラシード・ハーリーディに話を聞きます。彼は、Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『偽りの仲裁人:中東和平の足を引っぱる米国』)の著者です。

    dailynews date: 
    2017/12/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ACLUの調査で明らかに:テキサス州警察は移民を交通違反で取り締まり 国外退去処分手続きに利用している

    米国自由人権協会(ACLU)テキサス支部と調査報道サイト「ジ・インターセプト」が行った新たな調査で、テキサス州警察が実質的に国外退去処分手続を行っているというショッキングな事実が明らかになりました。一般公開されているテキサス・ハイウェイ・パトロールによる交通違反取締まり記録を詳細に調査したところ、ACLUテキサス支部は、同州の公安課が事実上、機械的に大勢を国外退去処分にしている事実を発見しました。州警察は軽度の交通違反で運転手を停車させ、免許証を提示できない場合、拘束して国境警備隊に引き渡しています。DPSダッシュボード・カメラで撮影されたビデオ数件には、移民が軽度の交通違反で拘束され、後に国境警備隊に連行されるの様子が映されていました。ACLUテキサス支部の調査報道記者デビー・ネイサンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 拘置所インタビュー:メキシコ人記者エミリオ・グティエレス 亡命を拒否され国外退去処分にされれば殺害の危険 に直面する

    メキシコでジャーナリストが直面する危険と、その1人に対する米国の対応についてみていきます。今週、メキシコ人ジャーナリスト、グマロ・ペレス・アングイナルドが南部ベラクルス州で暗殺され、今年メキシコで殺害された12人目のジャーナリストとなりました。「国境なき記者団」(Reporters Without Borders」は今回の殺害で、メキシコはシリアに並ぶ最も記者の殺害数が多い国だと発表しています。本日は拘置所からの独占電話インタビューで、メキシコ出身のジャーナリスト、エミリオ・グティエレス=ソトに話を聞きます。テキサス州エルパソの勾留センターに勾留中のグティエレスは、メキシコへの国外退去処分を阻止しようと試みています。彼はメキシコ軍内の汚職疑惑について記事を書いたことで殺害予告を受け、2008年に米国に亡命を求めました。その際グティエレスは拘束されましたが、亡命嘆願の控訴結果が出るまでは解放されていました。しかし、トランプ政権は先週、賞に輝くジャーナリストであるグティエレスに対し亡命を拒否しました。弁護を務めるエドゥアルド・ベケットにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/12/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米民主党議員へのDACA対象者からのメッセージ:私たちの人生を弄ぶのはやめて 今すぐDREAM法案通過を

    米議会が租税法を大幅に改定する法案を通過させたことは、米史上最大級の低所得層から富裕層へ富の移行が行われる可能性があります。しかし、それ以外にもその場しのぎの予算案で、幼少期に米国に到着した移民への国外退去一時延期措置(DACA)プログラムの対象者に法的地位を認める「DREAM法」と呼ばれる法案を含まない交渉も進んでいます。12月20日には、DACA対象者7人と支持者1人が、拘置所で6日間ハンストで抗議した後、釈放されたばかりでした。この8人は15日、民主党議員の事務所前で、予算案に国境の壁建設予算または国境警備強化予算を含める譲歩をすることなくDREAM法案を折り込むまでは「反対」票を投じるよう求めて非暴力的座り込みを行っていたときに逮捕されました。今回釈放されたばかりの8人の活動家の1人エリカ・アンディオーラに話を聞きます。アンディオーラは移民保護活動家としても全米で知られており、バーニー・サンダース上院議員のスポークスパーソンも務め、その移民政策づくりにも貢献しました。アンディオーラは「わたしたちの革命」(Our Revolution)の政治部長です。アンディオーラはアリゾナ育ちのDACA対象者で、2013年に彼女の家に手入れが入った際には母と兄弟が連行されました。

    dailynews date: 
    2017/12/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『リーシー・テイラーのレイプ』 性的暴力に会い正義を求めた小作人を支援したローザ・パークス

    1944年に起きたリーシー・テイラーの集団レイプ事件を検証するドキュメンタリー映画(The Rape of Recy Taylor)ができました。黒人のリーシー・テイラーは当時24歳の小作農で子供もいました。事件の後、テイラーは口をとざすことを拒んで声をあげ、全米黒人地位向上協会(NAACP)のレイプ事件調査主任だったローザ・パークスに助けを求めました。パークスがテイラーの面会調査に赴いた時、現地の保安官がテイラーの自宅まで車で尾行を続けたあげく、ついにはテイラーの自宅に乱入して、町を出なければ逮捕するとパークスを脅迫しました。パークスは町を離れましたが、「リーシー・テイラー夫人への平等な司法を求めるアラバマ委員会」(Alabama Committee for Equal Justice for Mrs. Recy Taylor)を立ち上げ、これが契機となって正義を求める運動が起こりました。パークスが白人男性にバスの席を譲ることを拒否して公民権運動のヒーローとなり、モンゴメリー・バス・ボイコットが起きたのは、それから11年後でした。

    dailynews date: 
    2017/12/20(Wed)
    記事番号: 
    2

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