神経外科医のベン・カーソンは、いくつものエピソードで自伝を美談に仕立てあげたのではないかという疑惑が浮上する中、大統領選で共和党の指名の有力候補の座を維持しています。ウィスコンシン州ミルウォーキーで10日に開催された共和党候補者討論会で、カーソンは自伝の信憑性を問う最近のニュース報道について質問を受けました。ニュー・リパブリック誌のジャミル・スミスに、カーソンと共和党について聞きます。「共和党の政策には黒人のブギーマンの強迫観念がつきまとっています」とスミスは言います。「ウィリー・ホートン(訳注:かつての大統領選で民主党候補の政策を攻撃するために共和党がポスターに使用した黒人の凶悪犯。服役中に許された一時帰宅から戻らず、強盗・レイプなどの犯罪を犯した)がいまは刑務所に入っていようが、今回の選挙戦中でも利用できる悪漢を探し続けています。「黒人の命も大事(Black Lives Matter)」も使おうとしましたが、うまくいきませんでした。共和党には党内に目を向け、ベン・カーソンをなんとかするよう勧めます。彼は自分について虚偽の物語を語っているからです。」