デイリーニュース

  • 気候変動で湾岸諸国が居住不可能になる可能性があるにも関わらず サウジアラビアがCOP21合意を弱体化させようとする理由

    「『自国が崩壊するかもしれない交渉をやるつもりなのか?』パリで開催されているCOP21でのサウジアラビアの役割を考えるときに、まず浮かぶのはこの疑問でしょう」と、ニューズウィーク誌に掲載された最新記事で、ジャーナリストのアントニア・ユハスは問いかけます。「簡単に言うとサウジアラビアがしているのは、崩壊を止めるための交渉には参加せず、代わりにその交渉と目標をできるだけ弱体化させ妨害するよう努力するという、自殺的行為なのです」

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    7
  • オバマ大統領 気候変動における米の責任逃れで 発展途上国に「毒の聖杯」を授けたと非難される

    12月9日、ジョン・ケリー米国務長官は、米国の発展途上国への気候変動対応用への予算を現在の2倍となる年間約8億000万ドルに引き上げることを発表しました。「フレンド・オブ・ジ・アース・インターナショナル」のアサド・レーマン事務局長を含む批判派は、米国の目的は富裕国の連携を維持して法的ルールを書き変えることだと主張します。「気候変動問題におけるオバマ大統領の功績を多くの人が口にします」とレーマン事務局長は言います。「残念ながらその功績というのは、貧しき者に毒の聖杯を授け、気候変動の影響のツケを払わせるというものなのです。私から見れば現在の米国は、2009年のコペンハーゲン会議(COP15)時代と変わりありません」

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    6
  • 気候アパルトヘイト: グリーンピース事務局長 最も貧しい国々が富裕国の被害者

    パリで行われる国連気候変動会議では、およぼ200カ国の代表が11日までに最終合意をまとめるために最後の交渉を重ねています。現在の草案には、未解決の相違点が100点近く残っています。論議の的となっている問題のひとつが、気候変動の被害に対して脆弱な国々を支援するための、発展途上国の中でも比較的裕福な新興諸国の役割についてです。「あまりこういうことは言いたくありませんが、発展途上国が現在直面しているような状態が、ロンドン、パリ、ワシントン、ブリュッセルで起こっていたとしたら、2050年までに100パーセント再生可能エネルギーを達成するというゴールへの合意もこれほどまで困難ではなかっただろうという気がします」とグリーンピース・インターナショナルのクミ・ナイドゥー事務局長は言います。ナイドゥー事務局長が言うところの「気候アパルトヘイト」について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 「地球が燃え上がる」: COP21の条約草案は「受け入れ難い」と数百人がデモ

    COP21では、200カ国近くの代表が最終日の12月11日までに新たな枠組みの最終合意をまとめるために最後の交渉を重ねています。12月9日に公開された草案文書では、未解決の相違点が100点近く残っており、それには気候変動の被害に直面する脆弱な国々を支援するための、発展途上国の中でも比較的裕福な新興諸国の役割についての問題も含まれています。同会議に参加する市民団体は、9日に発表された草案に対し怒りの抗議を行い、壊滅的な地球温暖化を阻止するには不充分だと主張しています。数百人が座り込みやデモ行進を行い、COP21会議内で最大の抗議活動となりました。「これは全く受け入れ難いものです」と「フレンド・オブ・ジ・アース・インターナショナル」のディプティ・バトナガーは草案について語ります。「これでは地球が燃えてしまう。太平洋にある諸島は海に沈んでしまいます」

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 元アイルランド大統領メアリー・ロビンソン:「多くの難民が命を落とし、多くが過酷な状況で暮らすのは情けない」

    戦火の国々を逃れた数十万人が現在、ヨーロッパの難民キャンプで暮らす問題について、元アイルランド大統領メアリー・ロビンソンに話を聞きます。ロビンソンは、難民が避難する途上で、そして到着後の収容先となる難民キャンプで直面する状態を非難します。より良い待遇を受ける権利は国連により保障されているにも関わらず無視されてきた、とロビンソンは語ります。

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    3
  • COP21の条約草案にはジェンダー平等への言及なし 気候変動で最大の影響を受けているのは女性なのに 

    国連気候変動枠組条約の草案には、今のところジェンダー平等について言及されていません。またCOP21では指導層に女性がいないことも非難されています。元アイルランド大統領のメアリー・ロビンソンは、気候変動が各ジェンダーに与える影響についても取り上げるべきだと主張します。「貧困層の暮らしが損なわれた時、その尻拭いは誰がすると思いますか? 家族のための食べ物を手に入れるのは誰でしょう? 干ばつで薪が調達できないため、より遠方まで探しに行くのは誰だと思いますか?」とロビンソンは問います。「発展途上国で農業に従事する人々の大半は女性なのです」。 ロビンソンは現在「メアリー・ロビンソン気候正義基金」(Mary Robinson Foundation–Climate Justice)の理事長ですが、1990年から97年までアイルランド大統領を、そして97年から2002年まで国連人権高等弁務官を歴任しました。

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    2
  • メアリー・ロビンソン世界人権デーに語る 気候変動は現在最も重要な人権問題

    本日12月10日は世界人権デーです。これは国連総会が1948年に「世界人権宣言」を採択したことを記念して設定されました。パリで開催されている国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)会場からお送りする本日の放送では、人権問題としての気候変動を取り上げます。交渉担当者らは「パリ合意」の中でどのように人権問題に触れるかを議論してきました。米国、ノルウェイ、そしてサウジアラビアは、合意文書から重要な人権問題への言及を削除させようとしていると批判されています。元アイルランド大統領、そして元国連人権高等弁務官のメアリー・ロビンソンに話を聞きます。ロビンソンは2010年、「メアリー・ロビンソン気候正義基金」(Mary Robinson Foundation–Climate Justice)を設立しました。「私にとって(気候変動は)世界最重要の人権問題なのです」とロビンソンは言います。

    dailynews date: 
    2015/12/10(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「これでは不十分」:新たな支援を約束したにも関わらず 気候危機の責任を問われる米国

    ジョン・ケリー米国務長官は12月9日の国連気候会議で演説を行い、米国は途上国が気候変動の影響に備えるための気候支援資金を2020年までに年間8億ドルに倍増すると発表しました。一方、ガーディアン紙はアメリカ、ヨーロッパ諸国および、アフリカ、カリブ海、太平洋諸国の79カ国が団結して新たな交渉圏を結成したことを明らかにしました。米国の気候交渉担当責任者のトッド・スターンが「野心高き連合」と呼ぶこのグループは、6カ月前に秘密裡に初会合を開いたと報じられていますが、中国とインドは含まれていません。ロンドンの「国際環境開発研究所(the International Institute for Environment and Development)」とバングラデシュの「気候変動・開発国際センター(the International Center for Climate Change and Development)」の気象学者でバングラデシュ人のサリーマル・ハクに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/9(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン 気候政策は非常に危険だと非難: フランス政府のデモ禁止令への抵抗を支持

    130人の死者を出した11月13日のパリ攻撃の後、フランス政府がデモ禁止を発令している中、パリの気候活動家たちは12月12日に大規模な抗議行動を予定しています。「街頭で抗議することで、私たちは、行進、抗議行動、デモ隊に対するオランド政権の厳重でご都合主義な禁止令を断固として拒否します」 とナオミ・クラインは述べました。クラインはThis Changes Everything: Capitalism vs. The Climate(『これがすべてを変える:資本主義と気候の対決』)の著者です。国連気候会議におけるクラインの重要な演説の一部を紹介します。

    dailynews date: 
    2015/12/9(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 戦争を生き延びた人間が平和に生きるためにはどうしたらいいのか?フランス国内最大の難民キャンプからの声

    フランス北部の港町カレーの郊外に設置された国内最大の難民キャンプの住民たちは、このキャンプを「ジャングル」と呼びます。吹きさらしで、破れたテントと泥道で出来た迷路の中で、住民たちはそれぞれの母国に従って区分けされた場所を非公式な住居にしています。キャンプ内を歩くと、まるで米国の空爆対象国を地図でたどっているかのようです。イラク、シリア、スーダン、言うまでもなく、アフガニスタンもあります。キャンプ内で群を抜いて大きいのは、米軍によって14年間続く戦争から逃れてきたアフガニスタン人のコミュニティです。デモクラシー・ナウ!はキャンプ場のアフガニスタン区域を訪ね、米国史上最長の戦争を生き抜いた人々に話を聞きます。この秋、オバマ大統領はアフガニスタンのアメリカ軍駐留を無期限に延長しました。

    dailynews date: 
    2015/12/9(Wed)
    記事番号: 
    2

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