パキスタンで再び、武装勢力による学校襲撃で大量の犠牲者が出る痛ましい事件が起きました。1月20日、武装した複数の男が朝靄に紛れて北西地方のバチャ・ハーン大学を襲撃し、少なくとも20人を殺害し、10数人の負傷者を出しました。実行犯4人は大学裏の壁を乗り越えてキャンパスに乱入し、講義室や廊下にいた学生と教師に発砲しました。パキスタンでは、大量の犠牲者を出した2014年12月のタリバンによるベシャワルでの学校襲撃事件の追悼1周年を、数週間前に迎えたばかりでした。2014年の事件はパキスタン史上最多数の死者を出した武装攻撃で、150人以上が殺害され、その大半が軍関係者の子弟でした。ペシャワルの襲撃事件を起こしたタリバン系グループが20日の事件についても犯行声明を出し、襲撃は軍が同グループ関係者への取締りを強化したことへの報復だとしています。2人のゲストをお迎えしました。パキスタンの政治活動家で弁護士のジブラン・ナシールと、政治評論家で歴史家、活動家、映画製作者、小説家、パキスタン政治および歴史について複数の著書もあるタリク・アリです。