デイリーニュース

  • 米国務省 イラクの浪費プロジェクトを内部告発したピーター・バン・ビューレンの解雇を狙う

    米国務省がピーター・バン・ビューレンの解雇に向けて動いています。イラクにおける国防総省のいわゆる「再建努力」を公然と批判した国務省ベテラン職員です。2009年と2010年に彼はイラクの2つの地方再建チームを率いました。イラクから帰国後、彼は We Meant Well: How I Helped Lose the Battle for the Hearts and Minds of the Iraqi People(『善かれと思って イラク人の心をつかむ戦いの敗北に手を貸した私』)という本を書きました。バン・ビューレンはまたブログ(WeMeantWell.com)で国務省の浪費と不祥事を暴露しました。少なくともこの6カ月間、彼がなにか不正を行っていないか調査が続いています。国務省に勤務して23年、彼はいま、解雇の怖れに直面しています。内部告発者に対する報復措置を受けていると、特別評議会事務局に提訴したためです。

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 新作映画『マインド・ゾーン』 アフガニスタンのトラウマを抱える兵士を助けるセラピストたち

    心理学者で映画監督のジャン・ハーケンは新作映画でアフガニスタンの米軍セラピストに従軍取材し、ルイス・マコード合同基地での教練にも参加しました──アフガン民間人を大量に殺害した容疑を受けている米兵が所属していた基地です。ルイス・マコード基地はこれまで兵士たちの精神衛生面での取り組み方に問題があると指摘されてきており、兵士たちの自殺率や家庭内暴力および殺人を犯す率の高さが問題となってきました。この基地には「殺人チーム」と呼ばれるグループも所属していました。アフガン民間人を無作為に殺害しては彼らの指を狩猟の記念品のように集めていた兵士たちです。まもなく公開されるハーケンのドキュメンタリーMind Zone: Therapists Behind the Front Lines(『マインドゾーン 戦場のセラピスト』)は、アフガニスタンで兵士たちが戦争のトラウマを克服する手助けをするセラピストたちを取り上げ、彼らが直面する倫理的なジレンマを紹介しています。「軍は戦場の人間が正気を保てるよう手助けする役目のかなりの部分をセラピストたちに負っています。しかしセラピストたちの役割は、能率を上げて、戦闘能力を倍増することです。言い換えれば、米軍が疲弊した軍隊からもっと多くの戦闘能力を引き出すのを助けることです」とハーケンは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ポーラ・ラーナーの思い出 アフガン女性を撮ったエミー賞受賞写真家

    アフガン人実業家ランギナ・ハミディが、先ごろ乳がんのため52歳で亡くなった受賞写真家ポーラ・ラーナーの思い出を語ります。エミー賞を取ったプロジェクトBehind the Veil: An Intimate Journey into the Lives of Kandahar’s Women Featuring Photography(『ベールの奥に 写真で迫るカンダハル女性の人生』)の中心的な存在でした。「彼女は肉体的には去りましたが、より多くのアメリカ人がポーラのようにかかわるようになってほしいと思います。ポーラのアフガンの人々とつながりは──もちろん彼女が写真を撮ったのは女性でしたが、同じように男性たちとだってつながれる──10年以上も駐留している多国籍軍が成し遂げられなかったレベルでした」とハミディは言います。「ポーラはアフガン人についての一切の先入観を捨てて、自らの魂を、常に毎日、毎秒そこに立ち会うことで人々に差し出しました。彼女にはアフガン人が何である、どうであるといった上から目線の決めつけはありませんでした」

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アフガンの女性活動家ランギナ・ハミディ 治安悪化が米軍の撤退を急き立てる

    米国は2014年まではアフガニスタンに駐留すると誓約しています。これに対してアフガン人の実業家ランギナ・ハミディは米国の駐留が治安悪化につながっていると指摘します。「米兵たちが任務を果たせないのであれば、そしてその証拠は日々つみあがっていますが、そうであれば、お引き取り願うのが当然だと思います」とハミディは言います。ハミディは米国に居住していましたが9.11からほどなく生まれ故郷のアフガニスタンに帰りました。しかし故郷の治安状況が悪化したため今年になって米国に戻ってきました。米国の占領でアフガニスタンの女性の安全が改善したという議論もありますが、ハミディはそれに与しません。

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 戦場の米兵の狂躁と攻撃性の文化を浮き彫りにするアフガニスタンの大量殺人

    ジャーナリストのニール・シェイと話をします。彼は2006年から米軍の新聞『スターズ&ストライプス』などでアフガニスタンとイラクについて記事を書いています。アフガニスタンで米軍に従軍取材した際に彼らの目に余る行動を目撃した経験を語り、16人のアフガン民間人の大量殺害を理解する手がかりを提示してくれます。「何年も何年も目的のはっきりしない戦争を続けて、そこで兵士や海兵隊を使い回しにしているということは、彼らの攻撃性をスイッチひとつで簡単に制御できると期待しているのです。つまり戦場においては殺し屋モードになり、平時においては国民の心をつかむヒーローになるように、スイッチ1つで切り替えられることを期待するのですが、1人の人間にそれを何年も繰り返すと、そのスイッチはすり減ってきてしまうんです」とシェイは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • オバマ大統領に労働組合の支持 2012年の大統領選挙における労働組合の役割について討論

    オバマ大統領の再選への大手労働組合の是認をめぐり、労働問題記者のマイク・エルクとオバマ大統領への支持を公約した組合のひとつ、アメリカ通信労働組合 ローカル1180(Communications Workers of America Local 1180)の代表、アーサー・シェリオッテの討論です。サービス・エンプロイーズ・インターナショナル・ユニオン(Service Employees International Union: SEIU), 全米州郡市町村職員連盟(American Federation of State, County and Municipal Employees: AFSCME), 米国教員組合(American Federation of Teachers: AFT), アメリカ通信労働組合(Communications Workers of America)などの組合によるオバマ支持表明を受け、3月の第3週、全米最大の労働組織、米国労働総同盟産業別組合会議(AFL-CIO)が、オバマ大統領支持を発表しました。「昨年、政治的など独立を労働組合のあんなにも多くの人々が語っていたにも関わらず、労働組合は未だにオバマ大統領へのゆがんだ依存感情から抜け出せません」とエルクは論じます。「私たちは理論の世界ではなく、現実界で暮らしています。

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    2012/3/15(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジェレミー・スケイヒル:なぜオバマ大統領はイエメンの記者 アブドゥレラ・ハイダー・シャイアを牢獄につないでおくのか?

    14人の女性と21人の子供たちを殺害した2009年にイエメンで空爆に米国が関与していたことを暴露したイエメンの記者の投獄に一役買った疑いで、オバマ政権は厳密な調査を求められています。人権諸団体や報道の自由を擁護する諸団体から非難を浴びた裁判を経て、2011年1月に、イエメンの国家安全法廷は、記者のアブドゥレラ・ハイダー・シャイアにテロリズム関連の罪で5年間の実刑判決を言い渡しました。シャイアへの判決後一カ月も経たないうちに、当時のイエメンの大統領アリ・アブドラ・サーレハは、シャイアに恩赦を与えると発表しました。しかしオバマ大統領からの1本の電話が、サーレハの考えを変えました。13カ月たった今も、シャイアは依然として獄中です。ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists)のモハメッド・アブデル・デイエムと受賞歴のある調査記者のジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。「アブドゥレラ・ハイダー・シャイアは勇敢なジャーナリストです。米国の目から見て、歴史の間違った側にたまたまいあわせただけです」とスケイヒルは言います。「彼の犯罪は『まずい』人々にインタビューし、大胆にも物語の裏側を公表したことだったのではないでしょうか」。

    dailynews date: 
    2012/3/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク市のシティタイム・スキャンダルの請負会社 史上最高の5億ドルの罰金を支払い訴追を回避

    デモクラシー・ナウ!の共同司会者、ホアン・ゴンザレスによって暴かれたニューヨーク市の汚職事件は、事件に関与した元請会社が巨額の罰金を払うという展開になりました。サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナル(Science Applications Internatinal Corporation; SAIC)社は、シティータイムと呼ばれるコンピュータ化された給与支払システムをめぐるスキャンダルに関し罰金5億ドルの支払いに同意しました。検察側が「ニューヨーク市で起きた前例のない最大の詐欺事件」と呼ぶこの事件で、SAICの従業員と顧問たちは、ペーパーカンパニーと海外の銀行口座にわいろや水増しした請求書を注ぎ込み、何億ドルものお金を納税者から横領し、プロジェクトの予算は7300万ドルから7億ドルにまで膨れあがりました。「同社にとっては、これはモノポリーゲームのようなものです。(ゲームでは)監獄から出所するには50ドル払いますが、彼らは刑務所にはいらずにすむよう5億ドル払ったんです。」

    dailynews date: 
    2012/3/15(Thu)
    記事番号: 
    1
  • マイケル・クレア ガソリン価格を下げるという共和党の候補者たちの約束は先細りする世界の原油供給量と矛盾する

    高騰する燃料価格を見てみましょう。2012年の大統領選挙で共和党候補たちが問題にしている主要課題の1つです。今年になってから、レギュラーガソリンの1ガロン当たりの平均価格は16%も急騰して3.80ドル以上になっています。今週初め、オバマ大統領は共和党の対抗馬たちの何人かに対し、この高騰の原因の1つは彼らが対イラン戦争を吹聴するせいだと非難しました。一方、その共和党候補たちはこの価格高騰が、オバマ大統領がキーストーンXLタールサンド油のパイプライン建設を退けたことと、彼の国内原油掘削拡大についての政治姿勢のせいだとして非難しています。本日のゲストであるマイケル・クレアはそもそも原油価格はこれからも長期にわたり高止まりのままだろうといいます。なぜなら現在残るこの地球上の石油の大半はすでにもう簡単には採掘できないところにあるからです。クレアの最新著作のタイトルはThe Race for What’s Left: The Global Scramble for the World’s Last Resources(『残り物をめぐる競争: 世界の最後の資源への世界的狂騒』)です。

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    2012/3/14(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 「ブレイン・ウォーズ: 軍がどうやって負傷兵を見捨てたか」の共同執筆者 プロプブリカのホアキン・サピエンに聞く

    米軍の公式統計ではイラク・アフガニスタン戦争が始まって以来、11万5000人以上の米兵たちが脳神経に軽度の負傷をしています。この問題に関して非営利のオンラインメディア、プロプブリカで連載記事を書いたホアキン・サピエンに話を聞きます。「私の記事の焦点は、戦線に配備中の兵士たちが脳神経への負傷に苦しんでいるかどうかを、軍がどのように判断しているのかという点でした」とサピエンは言います。「そこでわかったのは、兵士たちの認知機能の基準値を把握するために全兵士に施されるコンピューター式のテストに、重大な欠陥があるということでした」

    dailynews date: 
    2012/3/14(Wed)
    記事番号: 
    3

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