デイリーニュース

  • ヘンリエッタ・ラックスの細胞を無断採取した数十年後 ジョンズ・ホプキンス大学は研究棟に彼女の名をつける

    米ジョンズ・ホプキンス大学は、新しい研究棟をアフリカ系アメリカ人女性へンリエッタ・ラックスにちなんで命名すると発表しました。ラックスの細胞が永遠に生き続けることが約70年前に発見され、それにより現代医療は恒久的に変化しました。彼女の「不死の細胞」のおかげで、ポリオワクチンのような数々の病気の治療法が開発され、何十万人もの命が救われました。しかしこの細胞は、ラックスが1951年ジョンズ・ホプキンス大学に入院していたときに、本人の承諾なしに採取されたものです。数十年にわたり、近代医療を根本的に変えることになった細胞の持主の名前は公表されず、単に「HeLa細胞」として知られていました。これは、へンリエッタ・ラッスの名前から最初の2文字ずつを取ったものです。ベストセラー作品『不死細胞ヒーラ  ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』の著者レベッカ・スクルートと、ヘンリエッタ・ラックスの孫ジェリ・ラックス・ワイに話を聞きます。

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    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ロー・カンナ民主党議員 「インターネット権利章典」を発表 フェイスブックやグーグルがプライバシー侵害の事実を認めたことを受け

    フェイスブックとグーグルは先日、大規模なプライバシー侵害の事実を認めました。フェイスブックは五千万人近くの利用者の個人情報がオンライン攻撃で露出したと述べています。一方グーグルは、数十万人の利用者の個人情報をさらすデータ流出が発覚したSNS「グーグルプラス」を終了すると発表しました。個人データ流出は3月に見つかっていたにもかかわらず、公表されていませんでした。最近「インターネット権利憲章」を発表したロー・カンナ民主党議員に話を聞きます。

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    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ロー・カンナ民主党議員 ジャーナリスト失踪からイエメン内戦にまで及ぶサウジの残虐行為を非難

    サウジアラビア出身の米ワシントンポスト紙記者のジャマル・カショギが失踪し、殺害された可能性もあるなか、ドナルド・トランプ大統領はサウジに対する武器輸出の停止を拒否しています。ワシントンポスト紙によると、トルコ政府は米政府関係者に、カショギが先週イスタンブール市内のサウジ領事館の中で殺害されたことを裏付ける音声と映像の記録証拠があると伝えました。サウジの保安部隊が10月2日、同国の領事館に入ってきたカショギを拘束し、殺害して遺体をバラバラに切断したことが、記録データから確認できると政府関係者たちは述べています。カリフォルニア州選出のロー・カンナ民主党議員に話を聞きます。同議員はカショギ失踪に関する議会聴聞を要求しています。彼は、サウジが主導するイエメン攻撃への米国の支援を批判する急先鋒に立ってきました。

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    2018/10/12(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『ファシズムはこう機能する』:トランプ ボウソナロ 世界中で起るファシズムの盛りあがりを ジェイソン・スタンリーが語る

    新著How Fascism Works: The Politics of Us and Them(『ファシズムはこう機能する――私たちvs.彼らという政略』)の中でイェール大学教授のジェイソン・スタンリーはファシスト政治を正常化することの危険性について警告し、「正常化することで道徳的に異常なことが普通になってしまう。これまでもずっとこうだったように見せかけることで、昔なら受け入れられなかったことを私たちに受け入れさせてしまうのだ」と書いています。ニューヨークのスタジオでジェイソン・スタンリー教授に話を聞きます。

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    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク州で大事故を起こしたリムジン・サービスのオーナーは 長年ムスリム男性への「おとり捜査」に関わった FBI情報提供者

    ニューヨーク州北部で20人が犠牲となったリムジン車の事故では、事故車を所有するリムジン・サービス会社が、安全基準違反を繰り返していたことに加えて、いい加減で悪質な一連の業務を行っていたことが、捜査で直ちに明らかになりました。ニューヨーク州スコハーリで、2009年以来全米で最多の死者を出した交通事故を起こしたリムジンは、9月の車検に通らず、使用許可もありませんでした。更に、この「プレスティ-ジ・リムジン・ショファー・サービス」のオーナーであるパキスタンからの移民シャヒド・フセインが、長年FBIの情報提供者として米政府のためにムスリム男性を対象とした「おとり捜査」に関わってきたことが明かになりました。10月10日、ニューヨーク州当局はこのリムジン・サービスを経営していたシャヒド・フセインの息子のナウマン・フセインを職務怠慢による殺人容疑で逮捕しました。本日は、ピッツバークから、フセインのおとり捜査にかけられたカリーファ・アル=アキリに話を聞きます。アル=アキリを標的としたこのおとり捜査を追ったドキュメンタリー(T)ERROR(『(T)エラー』)を共同監督したリリック・カブラルにも話を聞きます。ニューヨークのスタジオには、「ニューバーク・フォー」(Newburgh Four)の弁護を務めたサム・ブレイバーマンをお迎えしました。

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    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 知事が気候変動を否定するフロリダ州をハリケーン・マイケルが猛撃

    10月10日にハリケーン・マイケルがフロリダ州とジョージア州に上陸して以来、少なくとも2人の犠牲者が出ています。今回のハリケーンは米本土を直撃した台風の中でも3番目に大きなものとなっており、気象学者によれば、メキシコ湾の水温が例年よりも高かったことで勢いが増したということです。しかし、フロリダ州知事リック・スコットは長年、気候変動を否定してきた人物です。2011年には、スコット知事の下、フロリダ州環境保護局員は「気候変動」、「地球温暖化」、そして「海面上昇」という表現を使用することを禁止されたと報道されています。社会および環境正義活動家のグロリア・ホーニングに話を聞きます。ホーニングはフロリダ州ペンサコーラ市の環境顧問会議のメンバーです。

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    2018/10/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 元NASAの科学者ジェームズ・ハンセン博士が語る 地球を次世代にまで保全するため今行動が必要

    ハリケーン・マイケルがフロリダを急襲する中、著名な気候科学者のジェームズ・ハンセンは今週初めにミネソタに赴き、気候変動の差し迫った危険について証言しました。ハンセン博士は、2016年にカナダから米国への原油のパイプライン輸送を中断させるという前例のない行動を共同して行ったパイプライン反対活動家たち「バルブ・ターナーズ」の裁判で専門家証人となるはずでした。ところが裁判官は、気候変動が惹起する明白な現存の危険について、ハンセンのような証人たちに証言させることは適切でないと裁定しました。9日、バルブターナーズのアネッテ・クラップスタインとエミリー・ジョンストンは無罪と判決されました。ミネアポリスにいるハンセンから、バルブターナーズについて、また気候変動の切迫した危険に関するIPCCの最新報告、そして地球を破壊から救うためには何をなすべきかについて話を聞きます。ハンセン博士は以前、気候変動に関するNASAの主席科学者をつとめていました。彼は現在、コロンビア大学地球研究所で気候科学、認識と解決プロジェクトの責任者です。クラップスタイン、ジョンストンからも話を聞きます。

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    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    4
  • タールサンドパイプラインのバルブを閉鎖した3人の気候問題活動家に無罪判決

    2016年の大統領選挙の一カ月前、パイプラインに反対する活動家たちが協力して、カナダから米国への原油の流れを止めるという前例のない行動を行ないました。2016年10月11日、ノースダコタ、ワシントン、モンタナおよびミネソタ各州の活動家たちが4つのパイプラインの手動式安全弁を閉じ、カナダから米国に輸入される原油の流れの70%近くを停止させました。彼らは、「バルブ・ターナー[バルブを閉じる人]」(valve turners)という名で知られるようになりました。その後、長期にわたる法廷闘争の末、収監される活動家もでました。しかし9日、2016年のその日、ミネソタのパイプライン施設に侵入した3人のバルブ・ターナーに無罪判決が下されました。そのバルブターナー当人である、アネッテ・クラップスタインとエミリー・ジョンストンから無罪判決について聞きます。ジョンストンは詩人であり350シアトル.オルグ(350Seattle.org)の共同創設者、クラップスタインは引退前はピュアラップ族の弁護士で、レイジング・グラニーズ(怒れるおばあちゃんたち)のメンバーです。彼女たちの弁護士、ケルシー・スキャグスからも話を聞きます。

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    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ラシード・ハリディ教授が語る 米国の残忍なサウジアラビア弾圧体制支援とジャマル・カショギ行方不明事件

    サウジアラビアのジャーナリストであるジャマル・カショギが2日、イスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入った後に消息不明となってから既に1週間以上が経過し、国際的な懸念を巻き起こしています。あるトルコ政府職員はニューヨーク・タイムズ紙に対し、カショギは同領事館内で15人のサウジアラビア工作員チームによって殺害され、バラバラに切断された後、領事館外に密かに運び出されたと語っています。コロンビア大学のアラブ学エドワード・サイード記念教授のラシード・ハリディに話を聞きます。ハリディの著書には、Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽の仲介人――米国がいかに中東和平を弱体化させたか』)があります。

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    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ラシード・ハリディ教授は語る イランからパレスチナまで、ニッキー・ヘイリー国連大使はトランプによるおぞましい米国の政策をまともそうに見せる役をになった

    米国の国連大使ニッキー・ヘイリーは、この年末に辞任すると表明しました。前サウスカロライナ州知事のヘイリーは、トランプ現政権におけるごく少数の女性の一人ですが、辞任の理由を述べませんでした。ヘイリーの国連大使在任中に米国は、パリ気候変動協定から離脱したのをはじめ、国連人権委員会、イラン核合意、国際連合パレスチナ難民救済事業機関、ユネスコからも脱退しました。コロンビア大学のアラブ学エドワード・サイード記念教授のラシード・ハリディに、ヘイリー辞任の意義と国連における米国の役割について話を聞きます。ハリディの著書には、Brokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽の仲介人――米国がいかに中東和平を弱体化させたか』)があります。来春5月には、新著The Hundred-Years War on Palestine(パレスティナをめぐる百年戦争)が出版予定です。

    dailynews date: 
    2018/10/10(Wed)
    記事番号: 
    1

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