本日の番組では、世界的に著名な英国出身の小説家、ジョン・ル・カレ(本名:デビッド・コーンウェル)に長時間のインタビューを行いました。ル・カレの作家キャリアは50年に及び、スパイ小説の大家としての地位を築きました。今週刊行予定で、彼の22冊目の著作となる最新小説の題名は、Our Kind of Traitor(「われらの時代の裏切り者」)です。デビッド・コーンウェルは1950年代後半から60年代初頭まで、英情報機関に勤めていました。冷戦まっただ中の時代でした。3作目の小説「寒い国から帰ってきたスパイ」は国際的なベストセラーとなりました。冷戦終結後もル・カレは意欲的に執筆活動を行い、さらにグローバリゼーションの不公平さや、歯止めの効かない多国籍企業の力、さらに企業の利益を保護するために国家のスパイ機関が果たす役割などに関心を向けるようになりました。「株主の名のもとに行われていることは、私にとって、あえて言えば、神の名のもとに行われている物事と同じくらい恐ろしい」と、ル・カレは述べます。おそらく冷戦以後の時代の作品で最も知られているのは、何も知らされていないケニア人たちを危険で時には死に至る薬物試験に搾取する製薬会社を描いた「ナイロビの蜂」でしょう。
10月第二週、フロリダ州在住のナンシー・ヤコビニは、彼女が住宅ローン支払いを滞納した際、彼女の銀行が雇った代理人が自宅に侵入したことを明らかにしました。泥棒に入られたと思ったヤコビニは、警察に通報しました。ヤコビニの弁護士マシュー・ワイドナーと、住宅差し押さえの全米一時停止を長年にわたって求めている住宅サービス組織NACA(Neighborhood Assistance Corporation of America)の設立者兼CEOのブルース・マークスから話を聞きます。
ニューヨーク・スパニッシュハーレムのヒスパニック美術博物館エル・ムセオ・デル・バリオ(El Museo del Barrio)で始まった展示のテーマは同市におけるラティーノ社会の歴史です。展示会は1613年から第二次世界大戦が終わるまでのニューヨーク市とスペイン語圏の世界との関係に焦点を合わせています。同市のスペイン語読みであるこの「ヌエバ・ヨルク」展の主任歴史家でNY市立大学の歴史学教授マイク・ウォレスに話を聞きましょう。ウォレスはピュリッツァ賞を受けたGotham: A History of New York City to 1898(『ゴッサム:1898年までのニューヨーク市の歴史』)の共著者でもあります。
「公教育と社会的諸サービスを守る全国行動の日」の一環として先週、カリフォルニアのいくつかの学校の構内で抗議行動が行われました。 カリフォルニアのアーノルド・シュワルツェネッガー州知事は、大幅な予算削減に反対して州全域で行われた抗議行動、集会、授業放棄などの後に、3億ドルあまりの助成金を復活させました。 カリフォルニア大学バークレー校教授で今年初めの抗議運動の絶頂期に連帯連合(Solidarity Alliance)に参加したアナンヤ・ロイに話を聞きます。 ロイの新著Poverty Capital: Microfinance and the Making of Development(『貧者の資本:マイクロファイナンスと開発推進』)についても語ってもらいます。