デイリーニュース

  • 米アイオワ州での大統領候補指名争い共和党党員大会を前に 占拠運動は実際行動に踏み込む

    2012年の米大統領選で、全米で最初に指名候補投票が行われる共和党のアイオワ党員大会を前に、「占拠運動」が同州に現れました。デモ参加者たちはこのところ防衛予算や石油パイプライン計画、失業手当に関してワシントンで検討されている法案に抗議し、アイオワの民主党州本部と「オバマ・フォー・アメリカ」選挙対策事務所を標的にしていましたが、次の焦点は党員大会までの今後2週間、有権者の支援を求めて州内を巡回する共和党に絞る予定です。「私たちには自分たちの目標と要求と、そしてこの政府及び政府をコントロールしている企業に対して抱いている不平不満を表明する権利、憲法で保障された権利があると思っています」とヒュー・エスピーは言います。エスピーは約4000人のメンバーを持つ創設36年の草の根団体「コミュニティ向上のためのアイオワ市民たち(Iowa Citizens for Community Improvement)」の代表理事です。「この種の抗議は利益以前に人間のことを考えるシステム、企業よりコミュニティが重要だと考えるシステムができるまでずっと続きますよ」

    dailynews date: 
    2011/12/21(Wed)
    記事番号: 
    4
  • イラク撤退にまぎれ 米軍は2005年ハディサ・イラク市民虐殺事件の貴重な内部調査資料を捨てていた

    米軍がイラクを撤退する中、ニューヨーク・タイムズ紙が、2005年ハディサで起きたイラク市民虐殺事件に関して軍部が海兵隊を尋問した詳細な内部資料を大量に回収しました。多数の機密印が付いた文書を含むこれらの資料は、バグダッド郊外のゴミ捨て場に捨てられてあった他の大量の機密資料の中から見つけ出されたものです。ゴミ捨て場の係員はそれらの文書を夕食調理の焚き付け用に使っていました。同文書には、日ごろから民間人を殺害していたとする海兵隊員たちの証言が明らかになっています。「いろんな意味でこれはイラク戦争全体の中で最もグロテスクな出来事です。残念ながらこれは我々の伝統の一部なのです」とタイム誌の寄稿者ティム・マッガークは言います。彼は2006年に初めてこのハディサの事件を記事にした人物です。2005年11月19日、4台の米軍車両が車列を組んでハディサを通過中に路肩の爆弾が爆発し、ミゲル・テラザス上等兵が死亡しました。翌日夜、海兵隊はその近隣民家数軒を襲撃し、24人のイラク市民を殺害しました。中には76歳の老人や女性、子供たちも含まれています。死亡時にはまだ寝巻きを着ていたそうです。「この件ではだれも有罪になっていません」とマッガークは指摘します。この件で嫌疑を持たれた海兵隊員のうち6人に対する訴追は断念され、1人は無罪になりました。最後の1人は来年裁判が予定されています。

    dailynews date: 
    2011/12/21(Wed)
    記事番号: 
    3
  • イラク戦争のダン・チョイ元中尉 マニング予備審問の軍事法廷から強制排除

    元米陸軍中尉のダン・チョイは週末を通して米軍内部告発者ブラッドリー・マニング上等兵の予備審問を傍聴していましたが、月曜日には入廷を禁じられました。軍の警備要員がチョイに手錠をかけて押し倒し、階級章を剥ぎ取ったのです。軍側はチョイの野次が理由だとしていますが、チョイは進行を妨げたことはないと主張しています。マニングの支援者である彼はイラク戦争の戦闘兵でしたが、ゲイであることを明らかにしたために当時の同性愛公言禁止規定に違反して2010年に除隊処分となりました。「ゲイのアメリカ人として、兵士として、それも良き兵士としてブラッドリー・マニングが行ったこと── 実際、彼は所属した全指揮系統の中で唯一正しいことを行った兵士なのです。なのに、いま不当にもその結果に苛まれている。愛国的アメリカ人としては、軍服を着た上で威厳と完全な敬意とともに、あそこに臨席してブラッドリー・マニングを支援する必要に駆られているのです」とチョイは言います。

    dailynews date: 
    2011/12/21(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ブラッドリー・マニングの予備審問 軍検察側は証拠提出終了 弁護側の方針が明らかに

    米軍の内部告発者ブラッドリー・マニング上等兵への軍事法廷での予備審問が6日目に入りました。軍検察はすでに証明予定事実の提示を終え、今日は弁護側の証人が証言すると見られています。マニングは米国の秘密外交文書やビデオなどをウェブサイト・ウィキリークスに漏洩した容疑で19カ月にわたって勾留されてきました。19日には軍検察は、マニングとウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジとの間で交わされたEメールと見られるものを発見したと主張しました。もし有罪になればマニングは終身刑になるか死刑も考えられます。予備審問が16日に始まって以来継続してその内容を伝えるブログを掲載している英紙ガーディアンの特派員エド・ピルキントンに最新情報を伝えてもらいます。「(弁護側は)マニングは公正な予備審問を受ける権利を与えられていないと主張しています。というのも、弁護側証人として3人しか召喚することが許可されていないようだからです。この他には検察側と共有する証人が10人いますが、それ自体もマニングの弁護士デイビッド・クームズが求めている証人数の計48人に比べると小さな数字です」とピルキントンは言います。「対照的に、本当に弁護側が3人しか証人を認められなかったら、それは本当に不平等だと思いますよ」

    dailynews date: 
    2011/12/21(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 団結権の足元を掬う:共和党の妨害で全米労働関係委員会が機能不全に

    労働問題を監視する政府団体、全米労働関係委員会(NLRB)が閉鎖されようとしています。2010年の米国最高裁判所の判決によると、NLRBの運営には5人の委員枠のうち少なくとも3席が満たされていることが必要となります。しかし、現職の1人の委員の任期が12月末に切れ、共和党はオバマ大統領による2人の後継候補を承認することを拒否しています。解決策が見つからない限り、NLRBは1月には機能停止になります。NLRBなしでは、労働者は雇用者による反組合活動に対して団結し自分たちを保護する権利を守る法的手段を失います。スタンフォード・ロースクールの教授で、NLRBの元委員長であるウィリアム・グールドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/12/20(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「ウォール街を占拠せよ」3ヶ月を記念する運動で、警察が抗議者とジャーナリストを弾圧

    「ウォール街を占拠せよ」のデモ隊、数百人が12月17日、今や世界的になった抗議運動が3ヶ月が経過したのを記念してニューヨーク市に集まりました。この日、11月のズコッティ公園からの立ち退きを受け、新しい場所を占拠しようとしたデモ隊のうち、50人以上が逮捕されました。デモクラシー・ナウ!のために抗議運動を報道していた2人の記者は、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官によって嫌がらせを受けました。一人の警官が「私の喉に拳を押し付け、私に向かって下がれと怒鳴り始めました」と、ライアン・デブローは言います。彼はデモクラシー・ナウ!が発行した記者証を付けていたにもかかわらず、「体を傷つけられるか逮捕されるか、あるいはその両方かになるに違いないと思いました」と言います。時を同じくして、NYPDから許可証を得て抗議運動を撮影中のビデオカメラマンのジョン・ガーバーグを、別の警官が、3回にわたり腎臓のあたりを殴りました。「これは、デモクラシー・ナウ!の記者証を付けていようが、守ってくれるはずの記者証を付けていようが、関係ないということの証明です。NYPDは私たち二等市民として扱ってもいいと思っているようです」とデブローは言います。今回のこと以前に、11月のズコッティ公園の退去を報道中のジャーナリストたちが警察に手荒に扱われたということがあります。

    dailynews date: 
    2011/12/20(Tue)
    記事番号: 
    3

    http://www.democracynow.org/(〜記事のアドレス)

  • 権力の移行が進む中、非難される北朝鮮の人権記録

    北朝鮮の金正日総書記が人権に対して行ってきたことと、後継になる彼の29歳の息子、金正恩の前途に待ち受ける問題について検証します。「何万人もの北朝鮮人が最低でも強制労働収容所にいて、普通最低でも1日12時間近く働かされています」と米国アムネスティ・インターナショナルのアジアと太平洋地域担当責任者であるティー・クマールは言います。彼は、飢餓という理由だけでなく、軍が政敵に食品流通を阻止しているために、100万人以上の国民が餓死していると言います。「別の問題として、公開処刑と政敵の処刑、政治的反体制派の拘禁があります。問題を数え上げれば切りがありません」。アムネスティ・インターナショナルはオバマ政権に対し、今後の国際的な食糧援助は現在の政策交渉と関連しないこと要求し、北朝鮮にもっと多くの国際監視団が入ることを求めています。コリア政策研究所(the Korea Policy Institute)のエグゼクティブディレクター、クリスティン・アンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2011/12/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 金正日死去と、韓国および北朝鮮との米国の今後の関係

    北朝鮮国営テレビは12月19日、長年の指導者である金正日総書記が12月17日、列車で移動中に心筋梗塞を起こし69歳で死亡したと発表しました。彼の指導の下で、北朝鮮は核武装国家となり、世界で最も抑圧された社会の一つとして広く知られていました。金正日の三男である金正恩が北朝鮮の新しい指導者になると予想されていますが、金正日が共に北朝鮮を支配した多くの体制内部者が今でも実権を握る中、金正恩による統制が実質的な変化をもたらすかどうかはわかりません。朝鮮半島がいかに地球上で最も軍備された地域であるか、そしてこのことが今回の権力の移行にどんな意味を持つかを検証します。「北朝鮮と韓国の間の敵意と対立の過去の歴史を考慮し、韓国政府は情勢の安定のために予防策を講じています」と韓国のソウルにある延世大学の政治学教授である文正仁(ムン・ジョンイン)は言います。彼は元国家公務員で、金正日にも二度会ったことがあります。一方「国民は金正日をある意味崇拝しています。なぜなら北朝鮮国民は主権と独立が必要という気持ちを強く持っているからです」と、コリア政策研究所(the Korea Policy Institute)のエグゼクティブディレクター、クリスティン・アンは言います。

    dailynews date: 
    2011/12/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エジプト軍、タハリール広場のデモ隊を弾圧 14人死亡 ジャーナリストにも攻撃

    16日、国会前で座り込みを決行したデモ参加者数百人の1人が軍部隊に拘束されて殴打されたとの報告を受けて、新しい暴力の波がカイロのタハリール広場で起きました。衝突から3日間で14人が死亡、数百人が負傷しています。18日にユーチューブにアップされた動画は広く出回り、警官のひどい残虐さに対する怒りの声が巻き起こりました。この動画内で、憲兵が若い女性を引きずり、殴打しています。彼女の上半身ははだけ、青い下着が露わになっています。彼女のアバヤははがされ、彼女の上半身を覆い、彼女がヒジャブを着用していたことを示しています。「この女性が殴打され、衣服を脱がされた時、人びとが無残に殴打されれたことを示す動画がおそらくもっと多く撮影されたはずですが、襲撃直後、軍がタハリール広場の周りにあるメディア各社ほとんどのオフィスに立ち入り、機材を押収したために、入手できませんでした。これは、この種の映像が流出するのを妨げようとする、情報に対する弾圧です」とカイロで取材を行い、彼自身もカメラ2台を軍に押収され、アルジャジーラのカメラも押収されたのを目撃したデモクラシー・ナウ!特派員のシャリフ・アブドゥル・クドゥースは語ります。警察の攻撃は2月のムバラク前大統領退陣後初の人民議会選に影を落としています。

    dailynews date: 
    2011/12/19(Mon)
    記事番号: 
    5
  • マッカーシー時代以来初、オバマ政権が米国市民の無期限拘束の許可準備へ:グレン・グリーンウォルドが国防権限法を語る

    先週、米政府がテロ容疑者とみなす者であれば、軍が世界中どこでも、罪状も裁判もなしで投獄することができるようになるという、無期限拘束の過激な拡張につながりかねない賛否両論のある条項が盛り込まれた、予算6620億の国防権限法が米議会で可決されました。「上院を民主党が抑え、大統領も民主党ですが、米議会は、軍と米国政府がこの権限を持つという法案を初めて成立させようとしています」と政治ブロガーのグレン・グリーンウォルドは話します。「この法律が米国土内の米国市民に適用されるのか不明ですが、無期限拘束は確実で、米国市民もこの対象になるという非常に強い論拠もありますし、結局のところ、オバマ政権が既に断言しています。それがこの法案を非常に危険なものにしているのです」

    dailynews date: 
    2011/12/19(Mon)
    記事番号: 
    4

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