国連報告によれば、世界で毎年5000人の女性が一家一族の名誉と面目を守るためという理由で殺されています。ラナ・フセイニは、いわゆるこの「名誉殺人」に反対する世界の筆頭活動家の1人です。1994年、ヨルダン・タイムズ紙の若きジャーナリストであった彼女は、自分の家族親族の手で命を絶たれた数十人の女性たちの話を明るみに出す作業を始めました。ヨルダン国内ばかりでなく世界中で起きるこの種の暴力について、フセイニはいまも取材と告発を続けています。その彼女の新著が出ました。取材した実話のいくつかを収録した Murder in the Name of Honor: The True Story of One Woman’s Heroic Fight Against an Unbelievable Crime(『名誉のための殺人:信じがたい犯罪と英雄的に闘う1人の女性の実話』)です。
悪化し続ける米国の水資源汚染をシリーズで検証している記事「水質汚染」の最新回についてニューヨーク・タイムズ紙の記者チャールズ・デュヒッグに聞きます。デュヒッグは、 9月にデモクラシー・ナウ!に登場し、科学企業による、連邦水質汚染防止法(Clean Water Act)違反が過去5年間に50万件を超えたこと、その大半は処罰を受けていないことについて話しました。彼はその後も、石炭を動力とする火力発電所と大規模農場が米国の飲料水に与えている脅威に焦点を当てた記事を書き続けています。
民間の軍事請負業者であるブラックウォーター社と同社オーナーのエリック・プリンスは、イラクでの同社の活動で犠牲になった民間人の遺族から戦争犯罪の訴訟を起こされています。この5件の訴訟を回避するために同社の代理人弁護士は連邦法廷で却下を求める弁論を続けてきましたが、このほど連邦判事がこれを退けました。Blackwater: The Rise of the World's Most Powerful Mercenary Amy(『ブラックウォーター:世界最強の傭兵軍の勃興』)の著者で、受賞歴を持つ調査ジャーナリストのジェレミー・スケイヒルにまた登場してもらいましょう。
オバマ政権が数カ月かけてやっとこの19日にスーダンに関する新戦略を明らかにしました。ダルフール危機を終わらせ2005年の南北和平協定を履行させるため、ホワイトハウスはスーダン政府にアメとムチの双方を用意しています。Saviors and Survivors: Darfur, Politics, and the War on Terror(『救済者たちと生存者たち;ダルフール、政治、そして対テロ戦争』)の著者でもあるコロンビア大学のマフムード・マムダニ教授に分析してもらいます。