デイリーニュース

  • クリステン・スミス:エリカ・ガーナーのような黒人女性の死は 警察暴力の副産物

    エリカ・ガーナーの葬儀で、アル・シャープトン師は彼女が父エリックのために正義を求めた断固とした決意について語りました。シャープトン師は警察が彼女の父を殺害した2014年7月27日の事件に触れ、「エリカは心臓発作が原因で亡くなったとされているが、彼女の心臓はあの日にすでに打撃を受けていたのだ」と言いました。本日のゲスト、テキサス大学オースティン校のクリステン・スミス教授は、ニュースサイト「ザ・カンバセーション」(The Conversation)へ寄稿した記事The fallout of police violence is killing black women like Erica Garner(「警察の暴力はエリカ・ガーナーのような黒人女性の死という形でも波及している」)にこう記しています。「警察による殺害事件というと、銃弾や警棒で殴られ亡くなった死者数にまず目が行く。この数を見れば、警察に殺害されるのは不相応に黒人男性が多いとの印象を受ける。しかし、この数からは黒人女性が経験するゆっくりと近づく死は見えてこない。警察の暴力が引き起こす長期に渡るトラウマは、銃弾と同じように命取りになるのだ。喪失の痛みからくる心臓発作、発作、うつ、それに無気力からも人は死ぬのだ」

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    2018/1/11(Thu)
    記事番号: 
    4
  • エリカ・ガーナー追悼 ニューヨーク市で 黒人の母親が白人の母親の12倍の死亡率である理由

    1月8日、警察の暴力行為反対運動活動家で12月27日に27歳で亡くなったエリカ・ガーナーの葬儀がハーレムで行われ数百人が集まりました。エリカは4か月前に第二子を出産したばかりで、喘息で心臓発作を誘発し亡くなりました。エリカの父エリック・ガーナーは、スタテン島警察官が彼を地面に押し倒し、押さえつけたうえで首を絞めたことで2014年に死亡しました。エリカの葬儀の前に発表された独立系の調査報道サイト「プロプブリカ」(ProPublica)の記事によれば、出産後間もなかったエリカの死は全国的に広く起こっている問題である可能性があります。多くの病院はアフリカ系米国人の母親への対応が遅れており、黒人の妊婦亡率が不相応に高い原因となっています。米国では毎年、妊娠および出産に関連した症状が原因で700~900人の女性が亡くなっています。加えて、その約12倍の数の女性が毎年、重度ないし時に生命に関わる合併症を経験します。「プロプブリカ」のアニー・ウォルドマン記者に話を聞きます。ウォルドマンの最新記事はHow Hospitals Are Failing Black Mothers(「黒人の母親に対処できない病院」)というタイトルです。

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    2018/1/11(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨーク市 大手石油企業を気候変動促進で提訴 化石燃料企業から50億ドルの投資撤退を明言 

    ニューヨーク市は10日、大手化石燃料企業5社を地球温暖化を促進させたとして提訴しました。この訴訟はBP、シェブロン、コノコフィリップス、エクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェルを標的としたもので、ビル・デブラシオ市長は同市の職員年金基金による化石燃料企業への投資50億ドルを撤退させる方針を発表しました。10日、「350.Org」の共同創設者ビル・マッキベンはツイートで「30年におよぶ気候変動への戦いの中で最も重大な日。地球上最も強力な都市が、最も金持ちで最も無責任な産業界に対して全面対決の姿勢を打ち出した」と称賛しました。ニューメキシコ大学のアートおよびエコロジー教授のスブハンカー・バナジーに話を聞きます。バナジー教授はArctic National Wildlife Refuge: Seasons of Life and Land)(『北極圏野生生物保護区――その生き物と土地の季節』)の著者で、Arctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極からの声――転機における抵抗』)を編集しました。

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    2018/1/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランプのオフショア採削拡大は 種の多様性と沿岸および先住民コミュニティへの「攻撃行為」

    石油および天然ガスのオフショア採削を大幅に拡大するというトランプ大統領の方針に対し、超党派の反対が広がっています。オバマ政権時代の規制を反転させるこの方針が実現すれば北極、太平洋、大西洋およびメキシコ湾において、十億エイカー以上の地域での石油および天然ガスのオフショア採削が可能となります。米内務省は当初、ほぼ全ての米国の沖合地域で石油および天然ガスのオフショア採削を許可しようとしましたが、フロリダ州の共和党知事リック・スコットが激しく反対したためフロリダ沿岸地域における採削許可を断念したと発表しました。スコット知事はトランプ大統領支持者で、大統領所有の冬季リゾート、「マール・ア・ラーゴ」もフロリダ州にあります。現在、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、デラウェア州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州その他の知事や議員が、フロリダ州だけが特別扱いされているのを疑問視しています。ニューメキシコ大学のアートおよびエコロジー教授のスブハンカー・バナジーに話を聞きます。

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    2018/1/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『ガザ:その殉難の探求』:ノーマン・フィンケルスタインが語る ガザに関してはびこり続ける数々の嘘

    イスラエルは、2014年のガザ攻撃に関し、国際刑事裁判所の戦争犯罪調査を受ける可能性に直面しています。この攻撃で、500人を超える子どもを含め2100人以上のパレスチナ人が殺害されました。ノーマン・フィンケルシュタインが、新刊書Gaza: An Inquest into Its Martyrdom(『ガザ:その殉難の探求』)について語ります。彼には、『ホロコースト産業』、Knowing Too Much: Why the American Jewish Romance with Israel Is Coming to an End.(『多くを知りすぎた:ユダヤ系米国人とイスラエルの蜜月が終わりを迎える理由』)はじめ、数々の著書があります。

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    2018/1/10(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ノーマン・フィンケルスタインが糾弾 トランプ大統領の「エルサレムはイスラエルの首都」宣言を後押ししたチャック・シューマー 

    トランプ大統領は2017年12月、エルサレムをイスラエルの首都と認定し、アメリカ大使館をテルアビブからエルサレムに移転するプロセスを開始すると発表しました。この動きは被占領パレスチナ地域全域で抗議運動に火をつけました。国連は、米国にエルサレム首都認定を撤回するよう求める決議案を128ヵ国対9ヵ国で採択しました。国際的な非難にも拘わらず、上院少数党院内総務チャック・シューマーはじめ民主党重鎮議員数名がトランプの決定を称賛しました。

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    2018/1/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • フィンケルスタイン:人種差別政策や汚職スキャンダルにも拘わらずイスラエルで権力の座にとどまり続けるネタニヤフ

    イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が国内政治で物議の的になっています。2015年にストリップ・クラブの前でこっそり録音された息子の会話をイスラエルのテレビ局が報道したからです。録音の中で、ヤイル・ネタニヤフは、売春婦について語るとともに、イスラエルのガス開発大企業の大株主の息子に金をせびっています。ヤイルは、「俺の親父はお前の親父に200億ドルの段取りをつけてやった。それなのに、お前は俺に400シェケル払うのを渋るんだ」と話しており、父ネタニヤフ首相が200億ドルの取引の後押しをしてガス産業の大物に利益を与えたことを仄めかしています。折しも、ベンジャミン・ネタニヤフは現在、複数の汚職捜査に直面しています。

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    2018/1/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 国際刑事裁判所が戦争犯罪の疑いでイスラエルの徹底調査を検討する中 米国は国連のパレスチナ難民救済事業機関への拠出打ち切りへ

    イスラエルは、2014年のガザ攻撃と、現在も進行中の西岸地区での入植地拡大に関して、国際刑事裁判所の戦争犯罪調査を受ける可能性に直面しています。こうした脅威にもかかわらず、イスラエルの国防相は9日、西岸地区での数百の入植者住宅の新たな建設承認を発表しました。一方、スウェーデンは、トランプ政権が国連のパレスチナ難民救済事業への年額数百万ドルに及ぶ支援金拠出の打ち切りを口にしたことを批判しました。パレスチナ立法評議会議員ハナン・アシュラウィは、トランプ大統領が拠出金打ち切りで脅しをかけるのは、脅迫に等しいと述べています。著述家で学者のノーマン・フィンケルスタインが詳細を語ります。フィンケルスタインの新著のタイトルはGaza: An Inquest into Its Martyrdom(『ガザ:その殉難の探求』)です。彼の両親はホロコーストで収容所体験をし、生き残りました。フィンケルスタインには、『ホロコースト産業』、Knowing Too Much: Why the American Jewish Romance with Israel Is Coming to an End.(『多くを知りすぎた:ユダヤ系米国人とイスラエルの蜜月が終わりを迎える理由』)はじめ、数々の著書があります。

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    2018/1/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ウィリアム・バーバー牧師:トランプは人種差別と外国人嫌悪政策の背後のより深い道徳的弊害の兆候

    ウィリアム・バーバー牧師に、「貧者の運動」(Poor People’s Campaign)、トランプ大統領の人種差別政策への共和党の歓迎、選挙権に対する脅威、共和党による連邦裁判所の再建について話を聞きます。ウィリアム・バーバー牧師は「破れを繕う者たち」(Repairers of the Breach)の代表で、Third Reconstruction: Moral Mondays, Fusion Politics, and the Rise of a New Justice Movement (『3回目の再建:モラル・マンデー、融合政治、新たな正義運動の台頭』)の著者です。

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    2018/1/9(Tue)
    記事番号: 
    4
  • バーバー牧師と人種分離主義者ストロム・サーモンドの元見習いが新たな貧者の運動を立ち上げるために結束

    米国が1月第3週のマーティン・ルーサー・キング・デイを迎える準備をする中、現代の公民権運動の指導者は、新たな「貧者の運動」(Poor People’s Campaign)を立ち上げました。これは、キング牧師と南部キリスト教指導者会議によって導かれた歴史的な1968年の運動に触発されたものです。この新たな運動の組織者たちは今後数カ月の間に、組織的人種差別、貧困、戦争経済、環境破壊への注目を呼び掛けるために、全米の州議会議事堂と国会議事堂での6週間の直接的な行動を予定しています。「破れを繕う者たち」(Repairers of the Breach)の代表で上級講師のウィリアム・バーバー牧師に、さらに詳しく話を聞きます。彼は「モラル・マンデー」(Moral Mondays)の指導者で、Third Reconstruction: Moral Mondays, Fusion Politics, and the Rise of a New Justice Movement (『3回目の再建:モラル・マンデー、融合政治、新たな正義運動の台頭』)の著者です。福音派の牧師で、ノースカロライナ州ダーラムの「改宗のための学校」(School for Conversion)の代表であるジョナサン・ウィルソン・ハートグローブからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/1/9(Tue)
    記事番号: 
    3

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